第5号(2014年7月刊行)

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研究論文

JSL児童が学習文脈に参加するために必要な「ことばの力」の育成に向けて ― 「書き」に焦点を当てた日本語支援実践から

小林美希
■要旨
本稿は,JSL児童生徒が学習文脈に参加するために必要な「ことばの力」を育成する年少者日本語支援実践のあり方を述べることを目的としたものである。学習文脈に参加するために必要な「ことばの力」の育成を目指して行った「書き」に焦点を当てた支援において,実際にJSL児童にどのような「ことばの学び」が見られ,それが子どもの「ことばの力」にどのような影響を与えたのかを考察した。その結果,「状況や文脈に応じた話し方や書き方の習得」という活動の過程全体を見通す「ことばの学び」の視点を重視した支援により,子どもが参加できる文脈に広がりが見られることが明らかになった。このことから,「書き」に焦点を当てた年少者日本語支援実践において,子どもにどのような「ことばの力」の育成を目指すのかという点を意識した上で,活動の過程全体を見通す「ことばの学び」の視点を重視し,支援をデザインする重要性が示唆された。
■キーワード
  • 年少者日本語教育
  • JSL児童生徒
  • 「ことばの力」
  • 「書く過程」
  • 「他者との対話」
■Entry
小林美希(2014).JSL児童が学習文脈に参加するために必要な「ことばの力」の育成に向けて―「書き」に焦点を当てた日本語支援実践から『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』5,1-23.http://www.gsjal.jp/childforum/journal_05.html
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エッセイ

アメリカで生きる「子どもの世界」と言葉

山﨑遼子(ポートランド日本人学校〈補習授業校〉)
■Entry
山﨑遼子(2014).アメリカで生きる「子どもの世界」と言葉『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』5,24-26.http://www.gsjal.jp/childforum/journal_05.html
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