上原龍彦

21期生:2011年春入学

近況

2015年9月から2018年9月までトルクメニスタンで日本語を教えていました[関連:連載『トルクメン通信』]。

トルクメニスタンでは,2016年9月から日本語教育が急激に拡大しました。その大きな変化の波の中で日本語教育に携わっていました。指導要領の策定や教材制作,教員養成など,様々な「はじめて」があり多忙でしたが,とても充実した3年間でした。「トルクメニスタン」という全く馴染みがなかった国で日本語を教えることができたのも,自身にとって大きな糧となりました。

現在は,日本語学校と小中学校で日本語を教えつつ,次のキャリアを模索しています。前を向きつつ,これまでの経験を大切にしながら,一つ一つの実践を丁寧に行なっていきたいと思います。

学位論文
  • 上原龍彦(2013).『地域日本語教育における「日本語教育実践」を捉え直す――多様な背景を持った支援者が関わることのできる日本語教育の構築を目指して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書

業績

論文
  • 上原龍彦(2022).孤立環境における日本語学習者の「学び」を支える日本語教育――「わたしと日本語」をテーマに作文を書く授業実践の分析から『早稲田日本語教育学』32,1-20.http://hdl.handle.net/2065/00088700
著書〈分担執筆〉
  • 人見美佳,上原龍彦(2018).外国につながる子どものキャリアデザイン―「国」「ことば」の認識との関わりに着目して―川上郁雄・三宅和子・岩﨑典子編『移動とことば』(pp.106-124).
  • 川上郁雄,人見美佳,上原龍彦,大森麻紀,本間祥子(2015).日本語を学ぶ子どもたちの震災後――心とことばの学習を支える実践研究.鎌田薫(監)『震災後に考える――東日本大震災と向き合う92の分析と提言』(pp. 984-992)早稲田大学出版部.
実践報告
  • 上原龍彦(2021).自身にとっての日本語学習の意味を考える――「わたしと日本語」をテーマに卒業文集を作る実践を通して『言語教育実践イマ×ココ』9,42-47.
  • 上原龍彦(2018).「わたしと日本語」というテーマで卒業文集を作る実践――日本語学習を振り返り,日本語とのつながりを記す『言語教育実践 イマ×ココ』6,28-33.
  • 上原龍彦(2018).トルクメニスタンにおける中等教育向け日本語教科書制作『早稲田日本語教育』25,113-118.http://hdl.handle.net/2065/00058477
  • 上原龍彦(2017).トルクメニスタンにおける日本語教育『早稲田日本語教育』22,161-165.http://hdl.handle.net/2065/00054113
発表
  • 上原龍彦(2021年3月20日).「日本語学習と学習者の『これから』をつなぐ日本語教育に必要な視点とは――孤立環境で行った『わたしと日本語』について書く授業実践を通して」早稲田大学日本語教育学会(東京:早稲田大学).
  • 人見美佳,上原龍彦(2017年4月15日).「日本語で育った外国につながる子どもであった社会人のキャリアデザインの過程を描く――つながりのある『国』『ことば』に対する意味付けに着目して」「移動とことば」第3回研究会(東京:早稲田大学).
  • 上原龍彦,人見美佳(2015年3月29日).「外国につながる高校生のキャリア支援――『大学に行ってみようプロジェクト』」第13回実践持ち寄り会(東京:学習院大学).
  • 上原龍彦,井口翔子,人見美佳,尾関史,古賀和恵,武一美,金丸巧,塩見和代,藤倉遥,堀口茉莉,山口静香(2014年3月2日).「外国につながる高校生のキャリア支援には何が必要か――『大学に行ってみようプロジェクト』理念構築プロセスの分析から」第4回年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 上原龍彦(2013年6月8日).「多様な支援者がともに日本語教育に関われるための視点とは――日本語ボランティアへのインタビューを通じた『日本語教育実践』の捉え直しから」小出記念日本語教育学会(東京:国際基督教大学).
  • 上原龍彦(2013年3月30日).「地域日本語教育における『日本語教育実践』を捉え直す――地域の日本語教室で活動するボランティアの語りから」早稲田大学日本語教育学会(東京:早稲田大学).
  • 武一美,金丸巧,上原龍彦,人見美佳,尾関史,横山愛子,本間祥子(2013年2月18日).「外国につながる高校生のキャリア支援とことばの教育――『大学に行ってみよう』の報告」第3回年少者日本語教育フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 上原龍彦,大塚理樹,奥山寛,小針奈津美,沈紋紋(2012年9月23日).「自律的日本語学習を支援する大学院生スタッフの役割とは――『わせだ日本語サポート』におけるスタッフの認識の変化から」早稲田大学日本語教育学会(東京:早稲田大学).
  • 黒田史彦,守谷智美,上原龍彦,大塚理樹,奥山寛,小針奈津美,沈紋紋(2012年8月18日).「『わせだ日本語サポート』の構築過程における躓きと学び――留学生が自律的学習を実現できる学習環境システムの構築を目指して」日本語教育国際研究集会(名古屋:名古屋大学).
  • 上原龍彦(2012年8月17日).「ボランティアは『日本語を教える』ことをどう捉えているのか――ある地域日本語教室でのインタビューを通して」日本語教育国際研究大会(名古屋:名古屋大学).
  • 上原龍彦,人見美佳(2012年3月4日).「複数言語意識は将来の進路選択にどのような影響を与えているのか ―『大学進学』を果たした『移動する子ども』に対するインタビュー分析を通して」「移動する子どもたち」国際研究集会(東京:早稲田大学).
  • 大森麻紀,本間祥子,上原龍彦(2012年3月4日).「『本』の世界を通してことばの学びを考える――被災地での『せかい子ども音読大会』の実践から」「移動する子どもたち」国際研究集会(東京:早稲田大学).
教材制作
  • Z. Hojagurbanowa, N. Şäherliýewa, T. Uehara(2016).ÝAPON DILIにほんご Umumy orta bilim berýän mekdepleriň V synpy üçin synag okuw kitaby, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy.(トルクメニスタンにおける中等教育機関の5年生を対象とした日本語教科書)
  • Z. Hojagurbanowa, N. Şäherliýewa, T. Uehara(2016).ÝAPON DILIにほんご 1-nji depder Umumy orta bilim berýän mekdepleriň V synpy üçin iş depderi, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (上記5年生教科書に準拠したワークブック①)
  • Z. Hojagurbanowa, N. Şäherliýewa, T. Uehara(2016).ÝAPON DILIにほんご 2-nji depder Umumy orta bilim berýän mekdepleriň V synpy üçin iş depderi, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (上記5年生教科書に準拠したワークブック②)
  • Z. Hojagurbanowa, T. Uehara(2017).ÝAPON DILIにほんご Umumy orta bilim berýän mekdepleriň VI synpy üçin synag okuw kitaby, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (トルクメニスタンにおける中等教育機関の6年生を対象とした日本語教科書)
  • N. Amangeldiýewa, T. Uehara(2018).ÝAPON DILIにほんご Umumy orta bilim berýän mekdepleriň VI synpy üçin iş depderi, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (上記6年生教科書に準拠したワークブック)
  • N. Amangeldiýewa, T. Uehara(2018).ÝAPON DILIにほんご Umumy orta bilim berýän mekdepleriň VII synpy üçin synag okuw kitaby, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (トルクメニスタンにおける中等教育機関の7年生を対象とした日本語教科書)
  • N. Amangeldiýewa, T. Uehara(2018).ÝAPON DILIにほんご Umumy orta bilim berýän mekdepleriň VII synpy üçin iş depderi, Aşgabat Türkmen döwlet neşirýat gullugy. (上記7年生教科書に準拠したワークブック)

見本トルクメニスタンの学生と共同で「日本語-トルクメン語ミニフレーズ集」を制作しました(見本:PDF)。これからトルクメニスタンへ旅行に行かれる方,トルクメン語にご興味のある方などに提供いたします。入手ご希望の方は,azadyuehara☆gmail.com(☆を@に変えてください)までご連絡ください。