修士課程:21期生

角浜ひとみ(かくはま・ひとみ)

研究テーマ

日本語教育と国語教育を越えたコミュニケーション教育の在り方

関心のあるキーワード

待遇コミュニケーション,コミュニケーション教育,国語教育との連携,協働

自己紹介

  • 2011年3月:早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。
  • 在学中に中学校・高校教員免許(国語),学校図書館司書教諭免許を取得。
  • 日本語教育能力検定試験合格(2010年12月)。

学部での主専攻は日本語学で,卒業論文では「依頼の文末表現と印象の関連性」として,依頼表現の形式の違いが与える印象が相手によってどのように変化するかを調査しました。

日本語教育へは大学入学当初より関心を持ち,日本語教授法等の授業を履修したり,日本語授業ボランティアへ参加していました。国語科の教員養成課程を同時に履修する中で,国語教育と日本語教育の違いに関心を持つようになり,大学院進学を決めました。

研究紹介

私の研究テーマは,「日本語教育と国語教育を越えたコミュニケーション教育の在り方」です。私は学校教育で国語科の授業を受け,そして大学で国語科の教員養成を受けました。そして,同じ「日本語」を教育するものとして関心を持ち日本語教育を学び始めました。そこで日本語教育で扱う「日本語」はこれまでの「国語」と何かが違う,と感じたことが研究テーマにつながっています。日本語教育は日本語を母語としない人への外国語教育,国語教育は母語話者に対する国民教育,という根本の目的が異なるため,両者は別物として二分されています。しかし,「日本語」という言語を「教える―学ぶ」場という点では共通するところがあると思います。それならば同じ目線で語れる場があっても良いのではないでしょうか。「日本語」というものを学んでいる人や,教えている人にとって「「日本語」でコミュニケーションする」とはどういうことなのか。これまでのいわゆる日本語教育といわゆる国語教育の二分を脱した「日本語コミュニケーション教室」,つまり「日本語」を使う全ての人のための教室とはいかなるものなのか。以上のことを明らかにするため,日々研究しています。

業績

発表
  • 角浜ひとみ(2012年8月18日).「ピア・サポートを目指す留学生支援システムにおける支援スタッフの学び――場と人間関係に対する認識の変化という観点から」(ポスター発表)日本語教育国際研究大会(名古屋大学).
  • 李址遠,角浜ひとみ,黄均鈞,沈紋紋(2012年8月18日).「課題解決型グループワークにおける『深まり』を可能にする環境――コミュニケーション主体の相互行為の観点から」(ポスター発表)日本語教育国際研究大会(名古屋大学).
学位論文
  • 角浜ひとみ(2013).『教室を構成する主体の歴史的文脈に位置づけられる教室実践――「にほんごわせだの森」を事例として』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書:PDF
  • 角浜ひとみ(2011).『依頼の文末表現と印象の関連性』早稲田大学教育学部国語国文学科卒業論文(未公刊).

(2012年8月現在)

沈紋紋(シン・ブンブン)

発表

  • 上原龍彦,大塚理樹,奥山寛,小針奈津美,沈紋紋(2012年9月23日:予定).「自律的日本語学習を支援する大学院生スタッフの役割とは――『わせだ日本語サポート』におけるスタッフの認識の変化から」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2012年秋季大会.
  • 李址遠,角浜ひとみ,黄均鈞,沈紋紋(2012年8月18日:予定).「課題解決型グループワークにおける『深まり』を可能にする環境――コミュニケーション主体の相互行為の観点から」(ポスター発表)日本語教育国際研究大会(名古屋大学).