【好評】川上郁雄(編)『公共日本語教育学――社会をつくる日本語教育』

  • cover2017年5月,くろしお出版より刊行[出版社による紹介

    人とことばと社会をしてんに,どのような社会を築けるか――日本語教育を通じて探求していく実践の学

    本書の主張する「公共日本語教育学」とは,「人とことばと社会を視点に私たちがどのような社会を築こうとするのかを日本語教育を通じて探究していく実践の学」の総称です。これまでの日本語教育を「公共日本語教育学」として捉え直す議論はまだ緒についたばかりです。しかし,これからの社会に必要な日本語教育の社会的意義と貢献を考えるとき,「公共日本語教育学」をめぐる議論は不可欠でしょう。(「序 なぜ「公共日本語教育学」の構築なのか」より)

  • 2017年5月19日,公開シンポジウム「『公共日本語教育学――社会をつくる日本語教育』を読み解く――私も言いたい読後感」を開催

    中継録画を公開しています[YOUTUBEで視聴する]

    • 主催: 早稲田大学大学院日本語教育研究科
    • パネリスト: 細川英雄(早稲田大学名誉教授),砂川裕一(国際交流基金 日本語国際センター所長),石井恵理子(東京女子大学教授)
    • 司会:  川上郁雄

新着情報――川上郁雄研究室

お知らせ

【オンライン参加者募集:11月7日】早稲田こども日本語研究会 第35回
「移動する子ども」学を考えるシリーズ⑤
「移動する子ども」学から,青年たちのことばとアイデンティティを考える

標記の研究会を以下の日程で,オンラインで行ないます。(主催:川上郁雄研究室および早稲田こども日本語クラブ)。[参考:過去の公開研究会の記録

  • チラシ: 日時: 2021年11月7日(日)15:00~16:30*日本時間
  • 開催方法: Zoomによるオンラインで実施。
  • 事前登録制(参加費は無料):参加希望の方は,11月4日(木)までこちらの登録フォームからお申し込み下さい(フォームが開けない場合は,氏名,所属,メールアドレスを明記して,wanikko@list.waseda.jp まで送付ください)。
  • チラシをダウンロード[PDF]

鼎談:「移動する子ども」学から,青年たちのことばとアイデンティティを考える

  • 姫田麻利子(大東文化大学)・倉田尚美(モナシュ大学)・川上郁雄(早稲田大学)

「言語ポートレート」の実践を日本・カナダで展開した姫田さん,豪州で日本語を学ぶ大学生について研究してきた倉田さんをお招きし,お二人と『「移動する子ども」学』(川上、2021)を議論します。

【講演記録公開】BATJ英国日本語教育学会オンライン・セミナー
『「移動する子ども」学と日本語教育』

特設ページをご覧ください。

【必見エッセイ】ニシムラパーク葉子さん
『授業の風景――ブリスベンで日本語を学ぶ子ども達』

エッセイをダウンロード[PDF]

本エッセイについて,世界各地から寄せられた感想を西村パーク葉子先生から届けていただきましたので,ご紹介します。

藤光由子さん(パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)
葉子さんのエッセイ,一気に読ませていただきました。
夢と冒険,出会いと発見。涙と汗,情熱。観察と受容。
探究と創造。愛情と希望。すべてがぎゅっと詰まっている。
なのに,語り口はあくまでも軽やかで。
これからの道にも,また新しい楽しみがいっぱい待っている予感でいっぱいで。
吉田直子さん(中部大学現代教育学部・教授)
このような日本語教育がオーストラリア人の日本志向を支えているのかと感服いたしました。このエッセイは,学生たちにも読んでもらいたいと思います。学生たちには,小学校教師としての外国語活動の授業の貴重な示唆が含まれていると思いました。。私は,「教育心理学」という講義で小中学校の授業方法も扱っているので,私にとっても参考になるエピソード満載です!
中村栄子さん(ノースショア日本語学校〈オーストラリアNSW州教育省管轄下Community Language School〉・代表)
面白くて一気に読んでしまいました。
先生のお人柄はもちろん,あちこちで教えられたすばらしいご経験,そして何よりもそれらに立ち向かう先生の不屈な精神とまじめな取り組み,,,本校に使えそうなところがたくさんあり,大変参考になりました。
須摩亜由子さん(国際交流基金シドニーオフィス・Language Consultant)
エッセイ,とても面白かったです。
若干の環境の変化はありますが,今も教室はこんな感じなんじゃないかなと思いながら読みました。
教室の様子がいろいろ想像できて,すごく参考になりましたし,目の前の生徒のために奮闘している様子から,私自身の教室でのあれこれも懐かしく思い出しました。
やっぱり何のために,誰のために…と,目標が明確に見えていること,やっていることに意味を見いだせることは学習者にとっても教師にとってもすごく大切ですね。

著者プロフィール: 西村パーク葉子

1956年,京都市に生まれる。京都産業大学外国語学部英米語科在学中,カリフォルニア大学バークレー校に留学。大学卒業後,国立国語研究所やアサヒ文化センターなどの日本語教師養成講座などを受講し日本語教師を目指す。京都にて英語教師,日本語教師を経たのち,1990年,日本語教師としてオーストラリアに渡る。ブリスベンのハイスクールにて7年間,外国語としての日本語を教える。1998年から2015年まで,上級教育官としてNSW州教育省にて遠隔地教育の教材作成とワークショップ,新教授法や教室におけるテクノロジー使用に関する教師養成,日本語教師の言語・文化の知識に対するサポート,オンライン教材の作成などに従事する。現在はシドニーにて継承語としての日本語教育に携わる。また日本人とオーストラリア人の両親を持つ子どもを扱った短編映画,Riceballs(宇佐美慎吾監督・主演,2016年)に出演し,この映画を日本語教育にも利用できるよう補助教材の作成にも取り組む。共書:中等教育用日本語教科書シリーズ『Mirai 1~6』Pearson/Longman,1995~2006(『Mirai 1』は1999年,The Australian Awards for Excellence Publishing受賞),中等教育用日本語教科書シリーズ『iiTomo 1~3』Pearson,2008~2011。

川上郁雄の最近の仕事より

講演・発表の記録をご覧ください。

【好評】尾関史(著)
『子どもたちはいつ日本語を学ぶのか――複数言語環境を生きる子どもへの教育』

複数の言語や文化の中で育つ子どもたちは,複数のことばをどのように捉え,どのように学ぶのか。そして,その過程でどのようなアイデンティティを形成しながら成長していくのか。

本書ではこれらの問いに答えつつ,複数言語環境を生きる子どもたちへの「ことばの教育」を再考する。

前半では,ある外国籍の子どもに対する日本語教育実践と帰国後の学びを,約1年半にわたるフィールドワークを通して捉える。後半では,複数言語環境で育ってきた4人の若者たちにライフストーリーインタビューを行い,幼少期の経験がその後の言語習得や人間形成,アイデンティティ形成にどのような影響を与えているのかを探る。

尾関史さんの研究紹介 >

【好評】
다락원일본어독해(タラグォン日本語読解)』シリーズ(다락원 刊)

  • 古賀万紀子,青木優子(著)
  • 表紙다락원일본어독해 중급(タラグォン日本語読解 中級)』
  • 다락원일본어독해 초급(タラグォン日本語読解 初級)』
  • 다락원일본어독해 초급에서 중급으로(タラグォン日本語読解 初級から中級へ)』
  • 다락원による紹介

初級・初中級・中級段階の学習者を対象とした総合型読解教科書です。本教科書では,読むことに加え,本文の中で新しい文型や語彙を学び,書く練習や聞く練習を通してそれを身につけることを目指しています。

各課のトピックは,身近なものから社会問題まで,学習者の関心を引く幅広いテーマを取り入れました。授業の目的やカリキュラムに合わせて,どの課からでも始められます。

課の構成は,導入部・本文・読解問題・本文中の単語や表現の一覧・文型練習・文法練習問題・聴解問題となっています。文型説明や単語説明には韓国語での説明や対訳が付いていますから,それを参考にしながら問題に取り組むことができます。また,難しい漢字には読み仮名が付いていますが,文字の下にルビを振っているので,それを隠しながら読むことで,漢字の練習もできます。

楽しみながら学習することができるよう,さまざまな工夫が詰まった教科書です。

青木裕子