新着情報――川上郁雄研究室

お知らせ

【参加者募集:4月15日】「移動とことば」第3回研究会

本研究会は川上郁雄(早稲田大学),三宅和子(東洋大学),岩﨑典子(ロンドン大学SOAS)により2015年に立ち上げられました。この3人が査読編集委員を兼ねます。2016年1月および12月に2回の研究会が実施されました。次回の3回目の研究会の発表も含め,これらの発表の中から優れた研究成果を選び,3人の編者による書籍化を行い,2018年夏に刊行します。

「研究会の趣旨」ほか,詳細情報はチラシ[ダウンロード:PDF]をご覧ください。

参考
第2回ご案内
第1回ご案内

プログラムより

〈子ども・言語能力・アイデンティティ〉
子どもたちのバイリテラシー能力の移り変わり
谷口ジョイ(静岡英和学院大学)
日本語で育った外国につながる子どもであった社会人のキャリアデザインの過程を描く――つながりのある「国」「ことば」に対する意味付けに着目して
人見美佳(目黒区教育委員会),上原龍彦(早稲田大学大学院日本語教育研究科修了生)
〈青年・移動・ことば〉
日本語を専攻する継承語学習者のアイデンティティの変化
行木瑛子(国際教養大学)
生涯学習の観点からみる「移動」の経験と意味づけ――日仏国際家族環境を背景にもつ日本語専攻修了生の語りから
山内 薫(早稲田大学大学院日本語教育研究科博士課程)
石垣島に暮らす人々の言語実践:変容と保持のはざまで
武黒麻紀子(早稲田大学)
或る「中国残留孤児」の系譜――一世から四世までのインタビュー
上田 潤子(早稲田大学)
〈移動・記憶・ナラティブ〉
長期移住者の語りに見られる「経験の移動」が示唆するもの――Agencyという観点から
八木真奈美(駿河台大学)
新しい社会のアイデンティティ戦略――応える,見やぶる
姫田麻利子(大東文化大学)
総括討論
「移動とことば」を考える――ことば・アイデンティティ・ライフ
三宅和子(東洋大学),岩﨑典子(ロンドン大学SOAS),川上郁雄(早稲田大学)
今後へ向けて:出版計画

くわしいプログラムをダウンロード[PDF]

【必見エッセイ】ニシムラパーク葉子さん
『授業の風景――ブリスベンで日本語を学ぶ子ども達』

エッセイをダウンロード[PDF]

著者プロフィール: 西村パーク葉子

1956年,京都市に生まれる。京都産業大学外国語学部英米語科在学中,カリフォルニア大学バークレー校に留学。大学卒業後,国立国語研究所やアサヒ文化センターなどの日本語教師養成講座などを受講し日本語教師を目指す。京都にて英語教師,日本語教師を経たのち,1990年,日本語教師としてオーストラリアに渡る。ブリスベンのハイスクールにて7年間,外国語としての日本語を教える。1998年から2015年まで,上級教育官としてNSW州教育省にて遠隔地教育の教材作成とワークショップ,新教授法や教室におけるテクノロジー使用に関する教師養成,日本語教師の言語・文化の知識に対するサポート,オンライン教材の作成などに従事する。現在はシドニーにて継承語としての日本語教育に携わる。また日本人とオーストラリア人の両親を持つ子どもを扱った短編映画,Riceballs(宇佐美慎吾監督・主演,2016年)に出演し,この映画を日本語教育にも利用できるよう補助教材の作成にも取り組む。共書:中等教育用日本語教科書シリーズ『Mirai 1~6』Pearson/Longman,1995~2006(『Mirai 1』は1999年,The Australian Awards for Excellence Publishing受賞),中等教育用日本語教科書シリーズ『iiTomo 1~3』Pearson,2008~2011。

川上郁雄の最近の仕事より

論文

  • 川上郁雄(2016).移動する子ども.駒井洋(監),佐々木てる(編)『マルチ・エスニック・ジャパニーズ――○○系日本人の変革力』(pp. 86-89)明石書店.
  • 川上郁雄(2016).ベトナム系日本人――「名付けること」と「名乗ること」のあいだで.駒井洋(監),佐々木てる(編)『マルチ・エスニック・ジャパニーズ――○○系日本人の変革力』(pp. 168-184)明石書店.
  • 川上郁雄(2015).あなたはライフストーリーで何を語るのか――日本語教育におけるライフストーリー研究の意味.三代純平(編)『日本語教育学としてのライフストーリー――語りを聞き,書くということ』くろしお出版
  • 川上郁雄(2015).「ことばの力」とは何かという課題『日本語学』10月号(特集「国語教育と日本語教育の連携」).
  • 表紙:川上郁雄,人見美佳,上原龍彦,大森麻紀,本間祥子(2015).日本語を学ぶ子どもたちの震災後――心とことばの学習を支える実践研究.鎌田薫(監)早稲田大学震災復興研究論集編集委員会(編)『震災後に考える――東日本大震災と向き合う92の分析と提言』(pp. 984-992)早稲田大学出版部.[抜き刷りをダウンロード:PDF
  • 表紙川上郁雄(2014).難民.山下晋司(編)『公共人類学』(pp. 189-204)東京大学出版会.

学会発表

  • 三宅和子,川上郁雄,岩崎典子(2015年08月).「複合言語環境に生きる人々の『言語使用,日本語学習』の意味とアイデンティティ」第19回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(フランス:ボルドーモンテーニュ大学).
  • 川上郁雄(2014年8月30日).「『移動する子ども』の複言語・複文化そしてアイデンティティを考える」.三宅和子,岩崎典子,川上郁雄〈パネルセッション〉「複言語使用者は日本語・日本をどのように捉え,どのように向き合っているのか」第18回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(スロベニア:リュブリャーナ大学).
  • 川上郁雄(2014年8月9日).「『ことばの教育』を創造する『教育支援システム』の構築――三重県鈴鹿市における教育委員会,学校,大学の連携をもとに」〈多文化系学会連携協議会企画・特別研究発表〉異文化間教育学会第29回研究大会(仙台大学)〈『要旨集』p. 20〉.
  • 川上郁雄,中村栄子,西村パーク葉子(2014年7月11日).「『移動する子ども』のことばの教育を考える――オーストラリアで成長する子どもたちへの日本語教育実践から」シドニー日本語教育国際研究大会/Sydney-ICJLE2014(シドニー工科大学).
  • 川上郁雄,野山広,石井恵理子,池上摩希子,齋藤ひろみ(2014年5月31日).「『特別の教育課程』化は子どもたちのことばの教育に何をもたらすのか――年少者日本語教育のこれまでの成果と教育実践から考える」2014年度日本語教育学会春季大会(創価大学)〈『予稿集』pp. 35-46〉.

講演

  • 川上郁雄(2014年12月6日).「日本語教育と『移動するこどもたち』」朝日カルチャーセンター講演会(新宿:朝日カルチャーセンター).
  • 写真川上郁雄(2014年8月16日).「日本語を学ぶ子どもたちにとって意味のある言語活動とはなにか」ウズベキスタン日本語教師会(主催)ウズベキスタン日本語教育セミナー(ウズベキスタン日本人材開発センター).

集中講義

  • 川上郁雄(2014年8月5日~8日).「移動の人類学」(授業科目:文化人類学各論)東北大学文学部・文学研究科.

書評

  • 川上郁雄(2016).我住在日語:わたしは日本語に住んでいます。―温又柔(2016).『台湾生まれ 日本語育ち』白水社.『ジャーナル「移動する子どもたち」―ことばの教育を創発する』7,59-69.http://gsjal.jp/childforum/journal_07.html
  • 川上郁雄(2014年9月19日).書評「台南ブームと顔妙さん――複言語への思い,記憶,そして家族の絆(一青妙(著)(2014)『わたしの台南――「ほんとうの台湾」に出会う旅』新潮社刊.).『ルビュ「言語文化教育」』509.http://archive.mag2.com/79505/20140920141931000.html

研修会

  • 川上郁雄(2015年10月24日).「「子どもの状況に合わせた指導法――事例を考える」千葉市JSL児童・生徒支援の会平成27年度第3回研修会(千葉市国際交流協会).[チラシ:PDF
  • 川上郁雄(2014年6月29日).「JSLバンドスケール・ワークショップ――児童生徒のことばの力をどう把握し,実践をデザインするか」日本語教育学会2014年度日本語教師研修(早稲田大学).

【新刊】『日本に住む多文化の子どもと教育――ことばと文化のはざまで生きる』宮崎幸江(編)

川上郁雄:第5章「ことばとアイデンティティ――複数言語環境で成長する子どもたちの生を考える」ほか

表紙川上の執筆による第5章は,昨2013年5月の日本語教育学会春季大会で口頭発表した内容をまとめたもの。「移動する子ども」から「移動する家族」へと展開した記念碑的論文。

  • 川上担当箇所
    • 第5章「ことばとアイデンティティ――複数言語環境で成長する子どもたちの生を考える」
    • Column:「ベトナム難民」二世を,私たちはいつまで「ベトナム人の子ども」と呼ぶのだろうか
    • 第3部:対談「多文化の子どものことばとアイデンティティ」
  • 内容紹介(ぎょうせい)
  • SUP上智大学出版より2014年1月6日刊

【新刊】尾関史(著)
『子どもたちはいつ日本語を学ぶのか――複数言語環境を生きる子どもへの教育』

複数の言語や文化の中で育つ子どもたちは,複数のことばをどのように捉え,どのように学ぶのか。そして,その過程でどのようなアイデンティティを形成しながら成長していくのか。

本書ではこれらの問いに答えつつ,複数言語環境を生きる子どもたちへの「ことばの教育」を再考する。

前半では,ある外国籍の子どもに対する日本語教育実践と帰国後の学びを,約1年半にわたるフィールドワークを通して捉える。後半では,複数言語環境で育ってきた4人の若者たちにライフストーリーインタビューを行い,幼少期の経験がその後の言語習得や人間形成,アイデンティティ形成にどのような影響を与えているのかを探る。

尾関史さんの研究紹介 >

【新刊】
다락원일본어독해(タラグォン日本語読解)』シリーズ(다락원 刊)

  • 古賀万紀子,青木優子(著)
  • 表紙다락원일본어독해 중급(タラグォン日本語読解 中級)』
  • 다락원일본어독해 초급(タラグォン日本語読解 初級)』
  • 다락원일본어독해 초급에서 중급으로(タラグォン日本語読解 初級から中級へ)』
  • 다락원による紹介

初級・初中級・中級段階の学習者を対象とした総合型読解教科書です。本教科書では,読むことに加え,本文の中で新しい文型や語彙を学び,書く練習や聞く練習を通してそれを身につけることを目指しています。

各課のトピックは,身近なものから社会問題まで,学習者の関心を引く幅広いテーマを取り入れました。授業の目的やカリキュラムに合わせて,どの課からでも始められます。

課の構成は,導入部・本文・読解問題・本文中の単語や表現の一覧・文型練習・文法練習問題・聴解問題となっています。文型説明や単語説明には韓国語での説明や対訳が付いていますから,それを参考にしながら問題に取り組むことができます。また,難しい漢字には読み仮名が付いていますが,文字の下にルビを振っているので,それを隠しながら読むことで,漢字の練習もできます。

楽しみながら学習することができるよう,さまざまな工夫が詰まった教科書です。

青木裕子