「移動する子どもたち」のことばの教育を創造する――ESL教育とJSL教育の共振

  • 表紙川上郁雄・石井恵理子・池上摩希子・齋藤ひろみ・野山広(編)
  • 2009年3月,ココ出版刊[紹介
  • シリーズ「多文化・多言語主義の現在」
  • 46判 356頁 定価2,400円+税

国境を越えて移動する人々が地球規模で増加する中,日本においても「移動する子どもたち(Children Crossing Borders)」への教育を整備することが,喫緊の課題となっている。多様な背景をもつ子どもたちが,日本社会で疎外されることなく,力強く生きていくための「ことばの力」を育てなければならない。JSL(Japanese as a Second Language)教育の研究者として最前線でこの課題に取り組んできた編者たちが,オーストラリアにおけるESL(English as a Second Language)教育の理論と実践,異領域の専門家との対話を通して,新たな「ことばの教育」の理念と方法を模索する。

なお,本書は,2007年2月開催の国際研究集会『「移動する子どもたち」の言語教育』[WEBサイト]の研究成果である。