「JSLバンドスケール」による「日本語能力」調査の展開

JSL児童生徒の日本語能力の把握とそれにもとづく指導方法の検討を行うために,「JSLバンドスケール」を使った調査を,研究室のゼミ生が総力をあげて行っています。同様の調査を希望される学校等も募集しています。

新宿区立西早稲田中学校「日本語能力」調査

  • 調査期間:2006年9月4日~9月15日

大久保地区にある中学校では,さまざまな背景を持った生徒たちが多数,在籍しています。

今年9月4日から2週間,「JSLバンドスケール」(中学・高校編)を使った調査を実施しました。当中学校には,調査に先立ち,これまで2年以上,日本語教育研究科の院生10名以上が「日本語教育ボランティア」としてJSL生徒を指導してきた。調査結果は,10月にまとめられ,学校側へ示される予定。

神奈川県立愛川高校「日本語能力」調査

  • 調査期間:2006年9月19日~9月29日

愛川高校は,小田急線「本厚木」からバスで45分ほどの愛川町にある高校です。今回の調査は,昨年度の9月に行われた第1回調査に引き続き,第2回の調査となります。本年度から「特別枠」入試が行われ,JSL生徒が入学しており,その生徒たちを含む在籍するJSL生徒の日本語能力を「JSLバンドスケール」を使って調査を行います。昨年度の調査結果は,2006年日本語教育学会春季大会(東京外国語大学)で発表されました。今回の調査結果は,昨年と同様に,学校側へ示され,今後の指導に役立てることが目的です。

東京都内の小中学校に在籍するJSL児童生徒の「日本語能力」調査

  • 調査期間:2006年10月2日~11月30日

東京都には多くのJSLの子どもたちが暮らしています。各区の教育委員会からの依頼と協力によって,JSLの子どもの日本語能力について「JSLバンドスケール」を使った調査を行う予定です。

調査ご希望の学校関係者各位

当研究室では,日本語能力の把握とそれにもとづく指導方法について研究を行っています。同様の調査を希望される学校がありましたら,下記までご連絡ください。

年少者日本語教育研究室・川上郁雄 kawakami@waseda.jp