【好評】川上郁雄(編)『公共日本語教育学――社会をつくる日本語教育』
2017年5月,くろしお出版より刊行[出版社による紹介]
- 定価: 2,400円+税
- ISBN:9784874247334 C3081
- 早稲田大学大学院日本語教育研究科15周年記念出版事業[公開シンポジウムを開催しました]
人とことばと社会をしてんに,どのような社会を築けるか――日本語教育を通じて探求していく実践の学
本書の主張する「公共日本語教育学」とは,「人とことばと社会を視点に私たちがどのような社会を築こうとするのかを日本語教育を通じて探究していく実践の学」の総称です。これまでの日本語教育を「公共日本語教育学」として捉え直す議論はまだ緒についたばかりです。しかし,これからの社会に必要な日本語教育の社会的意義と貢献を考えるとき,「公共日本語教育学」をめぐる議論は不可欠でしょう。(「序 なぜ「公共日本語教育学」の構築なのか」より)
- 2017年5月19日,公開シンポジウム「『公共日本語教育学――社会をつくる日本語教育』を読み解く――私も言いたい読後感」を開催
- 主催: 早稲田大学大学院日本語教育研究科
- パネリスト: 細川英雄(早稲田大学名誉教授),砂川裕一(国際交流基金 日本語国際センター所長),石井恵理子(東京女子大学教授)
- 司会: 川上郁雄
新着情報――川上郁雄研究室
- 【参加者募集:好評につき第8クール】
「JSLバンドスケール」オンライン無料講座&実践交流会(5回シリーズ)――【第1回】10月22日(日)15:00~17:00 「『JSLバンドスケール』とは何か,どのように使うのか」「『ことばの学び』とは何か」[2023-09-24]
- 【発表します】「JSLバンドスケール」オンライン講座(2020~2023)参加者アンケート結果〈速報版〉[PDF]
- 3年間実施された「JSLバンドスケール」オンライン無料講座の受講者を対象に,オンライン・アンケート調査を行いました。ご回答くださった78名の方々、ご協力ありがとうございました。本アンケート結果の詳しい分析も含めた研究は、2023年11月26日の「日本語教育学会秋季大会」でポスター発表します。
- 【執筆しました:川上郁雄】昨年9月の韓國日本語學會第46回國際學術發表大會(2022年9月17日:オンライン)での基調講演『「移動する⼦ども」学から、「継承語教育」を考える』を,論文としてまとめました。[2023-09-22]
- 川上郁雄(2023).「移動する子ども」学から「継承語教育」を考える『日本語學研究(韓国日本語學會)』75,31-49.http://doi.org/10.14817/jlak.2023.75.31[PDF:論文を読む]
- 【執筆しました:川上郁雄】[エッセイ]ラーズ・ヌートバー選手と「移動する子ども」学『ニューサポート 高校国語』40,10-11(2023年秋号).https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/2023/2023099480.htm[PDF:エッセイを読む][2023-09-13]
- 【参加者募集:10月15日】
対談「ドイツと日本で育った私の子育て論」(中尾弘太郎さん×川上郁雄)―第44回早稲田こども日本語研究会:「移動する子ども」学を考えるシリーズ14 [2023-09-09]
- 【執筆しました】Journal CAJLE (カナダ日本語教育振興会)24号(2023)に川上の「寄稿論文」が掲載されました[PDFをダウンロード]。
- 川上郁雄(2023).[寄稿論文]未来へ繋ぐ日本語教育―「移動する子ども」という経験と記憶の視点から『Journal CAJLE(カナダ日本語教育振興会)』24,1-21.
- 【発表しました:9月3日】豪州日本研究学会研究大会/国際繋生語大会(JSAA-ICNTJ2003/シドニー)[公式サイト] [2023-08-05]
- パネルセッション:「移動する子ども」学からケイショウゴ教育を考える/川上郁雄・太田裕子・中野千野・大山美佳[発表要旨:PDF]
- 【4月2日開催】
第5回 ふくふくイベント「どうしていますか?子どもたちの日本語の学び」 [2023-02-27]
- 【新刊】
「対話を生み出す」素材絵本として、保護者、日本語教育関係者に大好評!!!2022年7月2日リリース!絵本『みぃちゃん、日本語できるよ』
- 当研究室より博士号を取得した,中野千野さんによる絵本。この絵本の読み聞かせとブックトークも行っています。[チラシをダウンロード:PDF]
- 関連:[自著を語る]私たちは子どもをどのように見て実践しているのか──「まなざし」を育むことば育て
- 【ご感想】川上郁雄(著)『「移動する子ども」学』くろしお出版より2021年3月刊――これまでの研究の集大成の1冊
- 林李早さんからご感想『「移動する子ども」の私が読んだ「移動する子ども」学』が届きました[PDF] [2022-05-14]
- 安田乙世さんからご感想「マクロの視点から実践を省察するための一冊――『「移動する子ども」学』との出逢い」が届きました[PDF] [2022-03-24]
- 寺村優里さん(早稲田大学大学院文学研究科)からご感想「生きた経験に基づく『生きたことば』に魂を揺さぶられた――川上郁雄著『「移動する子ども」学』を読んで」が届きました。[PDF] [2021-12-23]
「移動する子ども」学という新しい学問領域を提案。幼少期より複数言語環境で成長したという経験や記憶によって,どのようにアイデンティティが形成されるのか。移動性・複文化性・複言語性のリアリティを大胆かつ斬新に切り拓く。
研究者にとっては今後の研究の道標として,一般読者にとっては「移動する子ども」の経験や記憶をたどる読みごたえのある読み物として,手にとってほしい一冊。[出版社による紹介 >]
- 【好評】
川上郁雄,三宅和子,岩崎典子(編)『移動とことば2』くろしお出版より4月刊――人の移動を扱うこれまでの研究の限界を明らかにし、当事者の「経験と記憶の語り」による、「移動とことば」研究の可能性を広げていくシリーズ第2弾。多様なアプローチから人類学、社会学、歴史学、心理学、文学の領域における、移動に生きる人々の生を探究する野心的な研究を幅広く収録 [2022-03-31]
- 【好評】4刷を数える『私も「移動する子ども」だった』に「書評」が続々。[2022-03-29]
私も「移動する子ども」だった――異なる言語の間で育った子どもたちのライフストーリー 川上郁雄(編)2010年,くろしお出版
- ニューヨークのローカル新聞『週刊NY生活』858号(2022年3月19日)に,藤田麻紀さん(ニューヨーク在住)の書評「どこにいても日本語は取得可能」[PDF]が掲載されました。[2022-03-29]
- 藤田麻紀さん(ニューヨーク在住)から感想「『私も「移動する子ども」だった』を読んで」が届きました。[2022-01-24]
- 【川上よりご連絡】
「国籍とスポーツの関係性を考える」(『早稲田ウイークリー』12月1日号,えび茶ゾーン)[2021-12-03]
- 【好評】
川上郁雄(編著)『日本語を学ぶ子どもたちを育む「鈴鹿モデル」――多文化共生をめざす鈴鹿市+早稲田大学協働プロジェクト』明石書店より2021年3月刊[チラシをダウンロード:PDF] [2021-03-30]
- 戦後から一貫して同和教育,人権教育を推進し,そして90年代から増加する外国籍住民への多文化共生教育を計画していた鈴鹿市と「JSLバンドスケール」を開発した早稲田大学との日本語教育の協働プロジェクト12年の軌跡。「人権教育」「日本語教育」「多文化共生教育」を基本に,子どもたちの「日本語力」と「学力」を育む実践をどのように展開したのかを明らかにする。[出版社による紹介>]
- 【快挙!】
当研究室出身の本間祥子さん(日本大学・助教)が,担当科目「年少者日本語教育論」で,早稲田大学ティーチングアワード(2020年度春学期)を受賞されました。[シラバス][2021-02-17]
- 【全文公開】『リテラシーズ』第23巻(終刊)くろしお出版――特集:終刊にあたって――ことば・文化・社会の言語教育のこれまでとこれから[2021-01-07]
- 川上郁雄「ことばの力」と「ことばの教育」――子どもの日本語教育のあり方を問う,ほか
- 【新刊】
川上郁雄『探究型アプローチの大学教育実践――早大生が「複言語で育つ子ども」を考える授業』くろしお出版より2020年11月刊[2020-10-08]
- 三宅和子さん(東洋大学)からコメントが届きました
「移動」をめぐる気づきと思考の熱量を感じます
川上教授と学生たちの幸せなマリアージュが起こっています。分かりやすい書き方なのに,核心を突いた進行の仕方が学生たちを刺激し続けています。
『日本語を学ぶ/複言語で育つ』を効率よく利用して,「2粒で3度おいしい」を実現しています。授業の内容と受講生のナマの体験の繋がりが分かる構成になっています。素晴らしいと思いました。
- 三宅和子さん(東洋大学)からコメントが届きました
- 【インタビュー記事】
『わせいろ』川上郁雄先生――学生時代のこと,大学生活のこと,「移動する子ども」のこと,学生団体わせいろのインタビューに応えました。[2020-10-08]
- 【好評】
長年の研究成果と実践をもとに開発された『JSLバンドスケール 小学校編』『JSLバンドスケール 中学・高校編』が,2020年9月明石書店より出版開始。[2020-08-09]
- 【講演記録公開】
7月25日:BATJ英国日本語教育学会オンライン・セミナー『「移動する子ども」学と日本語教育』[2020-07-29]
- 【書評】
「この本を,オンライン勉強会で輪読しました」――『日本語を学ぶ/複言語で育つ――子どものことばを考えるワークブック』(川上郁雄,尾関史,太田裕子・著,くろしお出版より2014年刊)を勉強会で輪読された「ヨーロッパ日本語教師会LSA勉強会」から参加者のコメントが届きました。[2020-08-03]
- 【新刊紹介】
当研究室出身の中野千野さんから,ご自身の新刊『複数言語環境で生きる子どものことば育て――「まなざし」に注目した実践』の紹介記事「自著を語る:私たちは子どもをどのように見て実践しているのか──「まなざし」を育むことば育て」が届きました。[2020-04-09]
- 【執筆しました】
川上郁雄「XII.8.多文化教育・第二言語教育」安彦忠彦,藤井千春,田中博之(編)『新版 よくわかる教育学原論』ミネルヴァ書房より2020年5月刊[2020-04-20]
- 【執筆しました】川上郁雄(2019).「外国人材受入れ」政策に日本語能力はどのように関わるのか――「市民権テスト」実施国の実践と議論を踏まえて『社会言語科学』22(1),77-90.https://doi.org/10.19024/jajls.22.1_77 [2019-10-04]
概要:日本政府は2018年12月「経済財政運営と改革の基本方針」に基づき,2019年度より新たな在留資格を創設し外国人労働者を積極的に受け入れることを決定した. 留学生を含む外国人労働者の在留資格の認定に, 日本語能力の判定が大きく関わると思われるが, 日本で働くためにどのような日本語能力が必要と判断されるのか, またその判断を支える考え方はどのようなものかはまだ十分に議論されていない. 本稿は, 移民受け入れ国で2000年以降導入された「市民権テスト」の実態とそれにともなう議論を検討し, それを踏まえた上で, 国の政策と外国人労働者に対する日本語教育がどのような関係にあるのかを明らかにし, どのような日本語教育実践が必要かを提案する.
【新刊】当研究室で博士号を取得した太田裕子さん(現・早稲田大学グローバルエデュケーションセンター准教授)が『はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ――研究計画から論文作成まで』(東京図書)を出版されました.[2013-06-03]
- 【執筆しました】
川上郁雄「移民の子どもへの言語教育とはー日本語教育のあり方を問う」
別冊『環』24「開かれた移民社会へ」(2019年4月,藤原書店)pp.224-228.[紹介チラシ:PDF][2019-05-07] - 【研究状況】本間祥子さんが博士号を取得しました。『複数言語環境で生きる子どもの生活世界から構想する年少者日本語教育』[2019-04-07]
- 【書評続々】
『移動とことば』川上郁雄,三宅和子,岩﨑典子(編)くろしお出版より2018年8月刊(3,200円+税)
- 書評:尾辻恵美さん(2018年9月21日)
天動説からの転回―「移動とことば」を読んで『ルビュ言語文化教育』第677号 - 書評:姫田麻利子さん(2018年9月14日)
複層的な移動のリアル『ルビュ言語文化教育』第676号 - 庄司博史さん〈元国立民族学博物館教授〉による紹介:移動する人々が語る他者との関係性,言語経験,記憶を解き明かすための挑戦――移動が常態のいま,モノリンガル思考と定住性に呪縛された言語像が溶解する。
- 内容:国籍や出自によらない多様な越境が常態となった今日,「移動」という視点抜きに,流動的な「ことば」を語ることはできない。本書では,そのような「移動とことば」の常態を踏まえ,研究者自身が移動を続けながら研究テーマに向き合う地動説的研究を目指した。当事者のインタビューやライフストーリーをもとに,複数言語環境の中で移動する人々の,他者との関係性,言語経験・記憶を解き明かす。
- 書評:尾辻恵美さん(2018年9月21日)
- 【世界中から感想】
過日掲載のニシムラパーク葉子さんのエッセイ『授業の風景――ブリスベンで日本語を学ぶ子ども達』について,世界各地からの感想が届きました。[2017-05-20]
- 【書評】世界各地からお寄せいただいた書評を続々掲載中
川上郁雄,尾関史,太田裕子(2014).『日本語を学ぶ/複言語で育つ――子どものことばを考えるワークブック』くろしお出版.
- 姫田麻利子さん(大東文化大学)による川上へのインタビュー「『移動する子ども』とこれからの教育の課題」が『ルビュ「言語文化教育」』519号(2014年12月5日発行)に掲載。許可を得て転載。[2014-12-05]
- 徳井厚子さん(信州大学教育学部)による書評「子どもたちや研究者に寄り添ったテキスト」が『ルビュ「言語文化教育」』513号(2014年10月17日発行)に掲載。許可を得て転載。[2014-10-18]
移民の子どもたちの言語教育――オーストラリアの英語学校で学ぶ子どもたち 川上郁雄(著)2012年,オセアニア出版
- 本柳とみ子さん(神奈川県立国際言語文化アカデミア)から「グローバル化の中の言語教育について考えさせられました」が届きました。 [2014-04-03]
- プラダーン久美さん(豪州・ハイスクールESL教員)から「日本人のESL教員として『移民の子どもたちの英語教育』を読みました。」が届きました。 [2013-06-26]
「移動する子ども」という記憶と力――ことばとアイデンティティ』 川上郁雄(編)リテラシーズ叢書(2) くろしお出版
- 佐久間孝正さん(東京女子大学名誉教授)による,書評「川上郁雄編『「移動する子ども」という記憶と力――ことばとアイデンティティ』を読んで」を掲載。[2013-11-08]
- 宋恵媛さん(ダイアスポラ研究・在日朝鮮人文学研究者)による書評「近未来の子どもたちとの旅」が,メルマガ『ルビュ言語文化教育』453号に掲載。[2013-07-12]
- 松井孝浩さん(国際交流基金マニラ日本文化センター:セブ駐在)から,書評「複数言語環境で育つ子どもたちのことばの営みをまるごと捉える視点」が届きました。[2013-07-01]
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お知らせ
【参加者募集:10月15日】対談(中尾弘太郎さん×川上郁雄)
「ドイツと日本で育った私の子育て論」
第44回早稲田こども日本語研究会:「移動する子ども」学を考えるシリーズ14
日時: 2023年10月15日(日)15:00~16:30*日本時間
- 開催方法: Zoomによるオンラインで実施。
- 事前登録制(参加費は無料):参加希望の方は,10月12日(木)までにこちらの登録フォームからお申し込み下さい(フォームが開けない場合は,氏名,所属,メールアドレスを明記して,wanikko@list.waseda.jp まで送付ください)。
- チラシをダウンロード[PDF]
- 主催:川上郁雄研究室および早稲田こども日本語クラブ
今回のゲストの中尾弘太郎さんは,ドイツ・フランクフルト在住で,今年ご著書,『帰国子女に学ぶグローバルで活躍する子どもの育て方』(産業能率大学出版部)を出版されました。「移動する時代」に生きる子どもたちをどう育てるかについて,自身の体験に基づくたくさんの提言が各方面から注目されています。
中尾さんは,日本人の両親のもとドイツで生まれ,子ども時代に日本とドイツの学校教育を受け,日本の大学を卒業後にドイツへ渡り,実業家として活躍しています。
今回は,中尾さんにご著書を紹介していただきながら,ご自身の「移動する子ども」の経験と記憶を語っていただき,かつ,複数言語環境で成長する子どもたちの教育について,聞き手の川上とともに考えます。[参考:過去の公開研究会の記録]
【開催記録:4月2日】第5回 ふくふくイベント「どうしていますか? ― 子どもたちの日本語の学び」
今、世界には複数言語環境で子育てをしている人が、たくさんいると思います。今回は、そんな子どもたちを育てながら、日々、家庭や学校、地域で日本語を含む親の言語、地域の言語も使って生活しているお母さんに日頃の思いを直接伺います。
家庭で日本語をどう教えているのか、補習校に通わせているのか、子どもたちの反応はどうかなど、ふだん会えない人、他の国に住んでいる人とも意見交流をしたいという、今回の企画に、ドイツ、スペインからお二人のお母さんが参加されます。お二人には、アメリカ、オーストラリアで子育てをするメンバーが話を伺います。
世界各地の複数言語環境での子育てについて、気楽に、おしゃべりしてみませんか。
2023年4月2日(日)15:00~16:30(日本時間)
- 参加申込【2023年3月31日23:59(日本時間)締切】:参加申し込みフォームから登録して下さい。イベント前日に,ご登録いただいたメールアドレスにZoom情報をお送りいたします。
- 対象者
- 複数言語環境の子どものことばの教育に子育てをしている/していた方
- 複数言語環境で育った経験がある方など、関心がある方
- 主催:複言語・複文化子育てネットワーク
- チラシをダウンロードする[PDF]
くわしくは,チラシ[PDF]をご覧ください。
関連
主催:複言語・複文化子育てネットワーク
早稲田大学大学院日本語教育研究科の修了者が集まった,有志のグループです。複言語・複文化で子育てをしている方々と「子育て」について一緒に考えていきたいと思っています。現役のママパパが中心に活動しています。
【講演記録公開】BATJ英国日本語教育学会オンライン・セミナー
『「移動する子ども」学と日本語教育』
特設ページをご覧ください。
【必見エッセイ】ニシムラパーク葉子さん
『授業の風景――ブリスベンで日本語を学ぶ子ども達』
本エッセイについて,世界各地から寄せられた感想を西村パーク葉子先生から届けていただきましたので,ご紹介します。
- 藤光由子さん(パリ日本文化会館・日本語教育アドバイザー)
- 葉子さんのエッセイ,一気に読ませていただきました。
- 夢と冒険,出会いと発見。涙と汗,情熱。観察と受容。
- 探究と創造。愛情と希望。すべてがぎゅっと詰まっている。
- なのに,語り口はあくまでも軽やかで。
- これからの道にも,また新しい楽しみがいっぱい待っている予感でいっぱいで。
- 吉田直子さん(中部大学現代教育学部・教授)
- このような日本語教育がオーストラリア人の日本志向を支えているのかと感服いたしました。このエッセイは,学生たちにも読んでもらいたいと思います。学生たちには,小学校教師としての外国語活動の授業の貴重な示唆が含まれていると思いました。。私は,「教育心理学」という講義で小中学校の授業方法も扱っているので,私にとっても参考になるエピソード満載です!
- 中村栄子さん(ノースショア日本語学校〈オーストラリアNSW州教育省管轄下Community Language School〉・代表)
- 面白くて一気に読んでしまいました。
- 先生のお人柄はもちろん,あちこちで教えられたすばらしいご経験,そして何よりもそれらに立ち向かう先生の不屈な精神とまじめな取り組み,,,本校に使えそうなところがたくさんあり,大変参考になりました。
- 須摩亜由子さん(国際交流基金シドニーオフィス・Language Consultant)
- エッセイ,とても面白かったです。
- 若干の環境の変化はありますが,今も教室はこんな感じなんじゃないかなと思いながら読みました。
- 教室の様子がいろいろ想像できて,すごく参考になりましたし,目の前の生徒のために奮闘している様子から,私自身の教室でのあれこれも懐かしく思い出しました。
- やっぱり何のために,誰のために…と,目標が明確に見えていること,やっていることに意味を見いだせることは学習者にとっても教師にとってもすごく大切ですね。
著者プロフィール: 西村パーク葉子
1956年,京都市に生まれる。京都産業大学外国語学部英米語科在学中,カリフォルニア大学バークレー校に留学。大学卒業後,国立国語研究所やアサヒ文化センターなどの日本語教師養成講座などを受講し日本語教師を目指す。京都にて英語教師,日本語教師を経たのち,1990年,日本語教師としてオーストラリアに渡る。ブリスベンのハイスクールにて7年間,外国語としての日本語を教える。1998年から2015年まで,上級教育官としてNSW州教育省にて遠隔地教育の教材作成とワークショップ,新教授法や教室におけるテクノロジー使用に関する教師養成,日本語教師の言語・文化の知識に対するサポート,オンライン教材の作成などに従事する。現在はシドニーにて継承語としての日本語教育に携わる。また日本人とオーストラリア人の両親を持つ子どもを扱った短編映画,Riceballs(宇佐美慎吾監督・主演,2016年)に出演し,この映画を日本語教育にも利用できるよう補助教材の作成にも取り組む。共書:中等教育用日本語教科書シリーズ『Mirai 1~6』Pearson/Longman,1995~2006(『Mirai 1』は1999年,The Australian Awards for Excellence Publishing受賞),中等教育用日本語教科書シリーズ『iiTomo 1~3』Pearson,2008~2011。
川上郁雄の最近の仕事より
講演・発表の記録をご覧ください。
【好評】尾関史(著)
『子どもたちはいつ日本語を学ぶのか――複数言語環境を生きる子どもへの教育』
2013年3月31日刊
- ココ出版,シリーズ「日本語教育学の新潮流」5[紹介ページ]
- ISBN:978-4-904595-34-3
- 価格:3,780円
- 書評:宇都宮裕章さん「子どもたちに寄り添う学術研究の真髄」『ルビュ言語文化教育』451号(2013年6月21日発行)
複数の言語や文化の中で育つ子どもたちは,複数のことばをどのように捉え,どのように学ぶのか。そして,その過程でどのようなアイデンティティを形成しながら成長していくのか。
本書ではこれらの問いに答えつつ,複数言語環境を生きる子どもたちへの「ことばの教育」を再考する。
前半では,ある外国籍の子どもに対する日本語教育実践と帰国後の学びを,約1年半にわたるフィールドワークを通して捉える。後半では,複数言語環境で育ってきた4人の若者たちにライフストーリーインタビューを行い,幼少期の経験がその後の言語習得や人間形成,アイデンティティ形成にどのような影響を与えているのかを探る。
【好評】
『다락원일본어독해(タラグォン日本語読解)』シリーズ(다락원 刊)
初級・初中級・中級段階の学習者を対象とした総合型読解教科書です。本教科書では,読むことに加え,本文の中で新しい文型や語彙を学び,書く練習や聞く練習を通してそれを身につけることを目指しています。
各課のトピックは,身近なものから社会問題まで,学習者の関心を引く幅広いテーマを取り入れました。授業の目的やカリキュラムに合わせて,どの課からでも始められます。
課の構成は,導入部・本文・読解問題・本文中の単語や表現の一覧・文型練習・文法練習問題・聴解問題となっています。文型説明や単語説明には韓国語での説明や対訳が付いていますから,それを参考にしながら問題に取り組むことができます。また,難しい漢字には読み仮名が付いていますが,文字の下にルビを振っているので,それを隠しながら読むことで,漢字の練習もできます。
楽しみながら学習することができるよう,さまざまな工夫が詰まった教科書です。
(青木裕子)