2004年9月入学(8期生)
山中都(ヤマナカ ミヤコ)
研究テーマ:曖昧文の音読における韻律的特徴
筆者は2003年度,理工系学部留学生のレポート発表のための「音読」による音声指導をきっかけに,「音読教育」に関心を持つようになった。本研究では,曖昧文の音読の意味の弁別の際に見られる句切りやピッチの立ち上げに着目し,日本語と文構造が類似している韓国語母語話者と,構造の異なる英語母語話者の曖昧文の音読を以下の手順に従い調査する。
- 調査I: 日本語学習者の曖昧文の音読における韻律的特徴の音声解析
- 調査II: 日本語母語話者による音読の意味伝達の可否判定
「音読」は,教室活動ではよく実施されているが,本調査により音声指導の面から教師は学習者の「音読」のどこに着目し指導を行っていけばいいのか,今後現場で実践していきたいと考えている。
業績
- 相馬森佳奈・呉我泳・栗原玲子・富樫依子・中野玲子・平畑奈美・山中都(2005).コミュニケーションのための発音指導実践『早稲田日本語教育実践研究』2.
- 米澤久美子・山中都(2004).2人のトライリンガル児の観察記録『三言語併用環境における日本語の発達に関する研究』平成14-15年度科研費補助金研究萌芽的研究.
発表
- 山中都(2007年).「曖昧文の音読における韻律的特徴―長文の読み上げの場合」早稲田大学日本語教育学会2007年春季大会(早稲田大学).
- 山中都・中野玲子・平畑奈美・富樫依子(2005年).「発音指導を通しての『教授マキシム』の習得」日本語教育学会第6回研究集会.
- 山中都(2004年).「音読による発音調整の試み―条件の異なるクラスでの実践報告」日本語教育学会2003年度第2期テーマ別研究コース音声教育その後の発表会.
- 西川寛之・西部由佳・山中都・山辺真理子(2003年).「パフォーマンス・アセスメント中心の口頭表現能力テスト―比較可能性の保証を高める評価者の涵養」日本語教育学会春季大会.
そのほか
- 出身:兵庫県