オーストラリアの言語教育政策(入門)

早稲田大学オープン教育センター・テーマカレッジ開講課目

  • 月曜日3限(13:00-14:30)
  • 120号館4-207教室

講義内容

1970年代に「白豪主義」と決別したオーストラリアは,多文化社会・多言語社会としての特徴をもつ,ポストモダン国家を目指した政策を取ってきた。移民国家として出発したオーストラリアは,移民固有の文化・言語を国民全体で維持,継承していかなければなならないという意識から,ギリシャやイタリアなどをはじめとした移民は,コミュニティー言語の維持に対してとりわけ熱心であった。しかしながら,近年,アジア太平洋地域を構成する国家としての位置付けようとする気運が高まり,それにあわせて,学校のカリキュラムの中でも,アジア諸言語を外国語教育の中に組み込む傾向が強くなってきた。こうしたコンテクストの中で,外国語としての日本語教育に対し,オーストラリアがどのような言語政策を取ってきたのかを中心に考えていく。この講義では,こうしたオーストラリアの言語教育政策を学びながら,日本が,今後取りうるべき言語教育政策についてもあわせて考えていきたい。講義は,オーストラリアの言語政策を分かりやすくまとめたハンドアウトを使うほか,言語政策関係のホームページを検索することにより,必要な情報を処理する。

評価はこうしたアクティビティへの参加やタスクシートなどから総合的に判断する。履修条件は,とくに設定していないが,外国語教育や日本語教育に関心のある受講生の積極的な参加を期待する。

ウィークリー・スケジュール

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