福永由佳(ふくなが ゆか)

博士後期課程:20期生(2012年度9月入学)

研究テーマ

多言語使用者としての在日パキスタン人移民の言語選択と言語意識に関する研究――日本語教育のパラダイム転換を目指して

興味のあるトピック

  • 多言語使用
  • 移民言語
  • リテラシー
  • アメリカの移民言語教育政策

業績

著書

  • 富谷玲子,彭国躍,堤正典(編)(2014).『グローバリズムに伴う社会変容と言語政策』ひつじ書房.
  • 多言語化現象研究会(編)(2013).『多言語社会日本――その現状と課題』三元社.
  • 国立国語研究所(編)(2006).『日本語教育の新たな文脈――学習環境,接触場面,コミュニケーションの多様性』アルク.[紹介記事:『国語研の窓』28

学術論文

  • 福永由佳(2014).ひと,ことばの多様化と共生の実現への挑戦――アメリカの移民言語教育政策から学ぶこと.富谷玲子,彭国躍,堤正典(編)『グローバリズムに伴う社会変容と言語政策』(pp. 193-223)ひつじ書房.
  • 横山紀子,福永由佳,森篤嗣,王路,ショリナ・ダリヤグル(2009).ピア・リスニングの試み――海外の日本語教育における課題解決の視点から『日本語教育』141,79-89.
  • 金田智子,福永由佳,黒瀬桂子(2009).外国人に対する言語行動と意識『社会言語科学会第24回大会発表論文集』pp. 196-199.
  • 福永由佳,金田智子(2008).定住型外国人対象の自国語能力テストの社会的役割――オランダ,アメリカの事例から『日本言語文化研究会論集』4,1-18.
  • 金田智子,福永由佳(2007).移民等に対する自国語教育の学習内容に関する比較――ドイツ・アメリカを中心に『日本言語文化研究会論集』3,67-84.
  • 永山友子,武田誠,福永由佳,土井眞美(2006).接触場面の実態を反映した日本語教育に向けて――留学生と日本人大学生の共同作業場面における「確認」の分析をもとに.国立国語研究所(編)『日本語教育の新たな文脈――学習環境,接触場面,コミュニケーションの多様性』(pp. 142-17)アルク.
  • 浜田麻里,林さと子,福永由佳,文野峯子,宮崎妙子(2006).日本語学習者と学習環境の相互作用をめぐって.国立国語研究所(編)『日本語教育の新たな文脈――学習環境,接触場面,コミュニケーションの多様性』(pp. 527-563)アルク.
  • 中道真木男,能波(福永)由佳(2000).日本語映像教材の使用者とマニュアル『日本語学』19(2),52-61.
  • 能波(福永)由佳(1998).インターネットを活用した日本語授業『金沢学院大学英米文学研究年誌』5.
  • 能波(福永)由佳(1997).口頭発表の分析と考察『日本語学』16(9),12-22.
  • 能波(福永)由佳(1997).工学教育と日本事情教育『ひととことば』96,38-49.

日本語教育教材

  • 近藤彩,金孝卿,ムグダ・ヤディ,福永由佳,池田玲子(2013).『ビジネスコミュニケーションのためのケース学習――職場のダイバーシティーで学び合う:教材編』ココ出版.
  • 国立国語研究所(編)(2005).『ことばビデオシリーズ〈豊かな言語生活をめざして〉4――暮らしの中の「あいまいな表現」』東京シネ・ビデオ.
  • 国立国語研究所(編)(2004).『ことばビデオシリーズ〈豊かな言語生活をめざして〉3――方言の旅』東京シネ・ビデオ.
  • 福永由佳,植木正裕,稲垣陽子,柴倉映子(2003).国立国語研究所(編)『日本語映像教材 初級編――日本語でだいじょうぶ 語彙・文型表』日本シネセル.
  • 札野寛子,深澤のぞみ,能波(福永)由佳(2000).『科学技術基礎日本語――留学生・技術研修生のための使える日本語 読解編』金沢工業大学.
  • 中道真木男,能波(福永)由佳(2000).国立国語研究所(編)『日本語映像教材 初級編――日本語でだいじょうぶ 解説書』日本シネセル.

口頭発表

  • 福永由佳(2014年).「在日外国人の言語能力から見る日本の多言語状況」8th International Conference on Practical Linguistics of Japanese.
  • 福永由佳(2014年).「多言語使用者の言語観――なぜひとはことばを使い分けるのか」シンポジウム「『評価』を持って街に出よう――ひととひととをつなぐための評価研究」.
  • 福永由佳(2013年).「移民の複言語能力と言語生活――在日パキスタン人移民を例として」国立国語研究所日本語教育研究・情報センター公開研究発表会.
  • 福永由佳(2013年).「研究者としての実践――移民コミュニティ言語生活会における当事者とのコミュニケーション」第10回情報保障研究会.
  • 福永由佳(2013年).「アメリカにおける識字教育の展開――親と子を結ぶプログラム」国立民族学博物館共同プロジェクト「日本の移民コミュニティと移民言語」研究会(国立族学博物館).
  • 福永由佳(2012年).「多文化共生社会における日本語の役割についての一考察――少数派滞日パキスタン人の言語生活を事例に」2012年日本語教育国際研究大会.
  • 福永由佳(2012年).「滞日パキスタン人移民の生活と言語事情」国立民族学博物館共同プロジェクト『日本の移民コミュニティと移民言語』研究会.
  • 福永由佳(2011年).「滞日パキスタン労働者の生活と日本語使用――日系ブラジル人労働者との比較から」7th International Conference on Practical Linguistics of Japanese
  • 福永由佳,矢部まゆみ(2011年).「日本語教育と『社会参加』――米国の成人教育スタンダード(EFF)における『リテラシー』と『社会参加』の概念分析から」2011年度日本語教育学会秋季大会.
  • 金田智子,福永由佳,黒瀬桂子(2009年).「外国人に対する言語行動と意識」社会言語科学会第24回大会.
  • 近藤彩,金考卿,福永由佳(2009年).「在印日系企業におけるインド人と日本人の仕事上の葛藤と工夫――問題解決と学びのプロセス」2009年度日本語教育学会春季大会.
  • 福永由佳(2008年).「米国における『生活者』のための言語教育――成人基礎教育,識字教育の観点から」第17回小出記念日本語教育研究会.
  • 金田智子,福永由佳,黒瀬桂子,武田聡子(2008年).「生涯発達の視点から見るコミュニケーション能力――『生活のための日本語』探求のために」日本語教育学世界大会2008――第7回日本語教育国際研究大会.
  • 福永由佳,金田智子,黒瀬桂子(2008年).「『生活のための日本語』の学習項目一覧作成に向けて――国内外の自国語教育内容の分析をもとに」2008年度日本語教育学会春季大会.
  • 福永由佳,岡部真理子,下平菜穂,浜田麻里,林さと子(2004年).「日本語学習者と学習環境との相互作用――二つの学習者調査から」2004年度日本語教育学会秋季大会.
  • 浜田麻里,林さと子,福永由佳,文野峯子,宮崎妙子(2002年).「学習支援システムの構築と言語政策――日本語学習者と学習環境の相互作用調査から」第1回日本言語政策学会.
  • 黒野敦子,宮谷敦美,小林ミナ,土井真美,福永由佳(2001年).「初級会話と中・上級会話は何がちがうのか――『依頼』のモデル会話の分析」2001年度日本語教育学会秋季大会.

その他

  • Fukunaga, Y. (2014). Emerging trend in creative patterns in language communication and development [Discussant]. International Union of Anthological and Ethnological Sciences 2014.
  • 福永由佳(2012).「米国における成人識字教育の仕組みと動向――EFFの開発とその後」言語政策公開研究会『移民の人権と言語教育』(神奈川大学).
  • 福永由佳(2011).「滞日外国人の言語使用調査――調査から富山県の特徴を考える」富山高等専門学校.
  • 福永由佳(2011).「在日外国人住民の言語事情と社会参加――『生活のための日本語』全国調査と日本語教育支援の動向」国立民族学博物館共同プロジェクト『日本の移民コミュニティと移民言語』.
  • 福永由佳(2010).「アメリカにおける成人基礎教育としての言語政策」グローバリズムに伴う社会変容と言語政策に関する包括的研究公開研究会(神奈川大学).
  • 中河和子,田上栄子,亀井あつ子,福永由佳(2010).「富山における日本語支援からみた『生活のための日本語全国調査の結果――パキスタン人住民を中心に』」『「生活のための日本語」に関する基盤的研究――段階的発達の支援をめざして』(平成20~23年度科研費基盤(B)成果報告書 中間報告書』.
  • 福永由佳(2009).「日本で生活するために必要な日本語力――調査からわかること」ワークショップ『生活者として外国人に向き合うために』平成21年度定住外国人親子に対する日本語指導者養成講座(玉川大学).
  • 福永由佳(2008).「初級総合教科書に見るコミュニケーション能力」「コミュニケーション能力重視の会話授業:理論と実践」第2回中国華東地区日本語教育研修会(中国華東師範大学日本語教学研究センター).
  • Fukunaga, Y. (2007). Adult JSL education in Japan. Equipped for the future at the Center for Literacy, (University of Tennessee).
  • 福永由佳(2006).「コミュニケーション能力養成の教育実践」日本語教育巡回セミナー(国際交流基金・ウズベキスタン日本人材開発センター・ウズベキスタン日本語教師会・在ウズベキスタン日本大使館).
  • 福永由佳(2004).「会話の指導を考えるためのヒント」「映像を利用した日本語指導」ラボ日本語教育研修所.

経歴

1998年4月~現在
国立国語研究所・研究員
2006年1月-2008年3月
日本語教育能力検定試験実施委員会試験小委員会委員
2003年10月~2009年3月
政策研究大学院大学「日本語教育指導者養成プログラム(修士課程)」非常勤講師,客員助教授,連携准教授
1995年4月~1998年3年
金沢大学・非常勤講師
1995年4月~1996年3月
金沢学院大学・非常勤講師
1994年6月~1998年3月
金沢工業大学・非常勤特別研究員,非常勤講師
1994年2月~1994年3月
University of Wisconsin-Madison, mini-course講師