松本明香(まつもと はるか)

2018年9月入学

研究テーマ

日本語教師のライフストーリー(日本語教師の役割をどう捉えるか、日本語教育を取り巻く言説にどのように向き合うか)

関心のあるトピック:
越境,ライフストーリー研究,状況的学習論,文脈横断論,学習環境,多文化間共修

学位論文

  • 松本明香(1997).『日本語学習者による能力別コミュニケーション・ストラテジー使用に関する一考察――母語話者とのインターアクション場面の分析から』大阪大学大学院言語文化研究科修士論文(未公刊).

業績

論文

  • 松本明香,佐藤正則(2022).留学生のキャリア形成を日本語教師はどのように捉えているかー―6人の日本語教師の相互インタビューから『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』14,17-25.http://academicjapanese.jp/dl/ajj/ajj14_17-25.pdf
  • 松本明香(2022).短大留学生のキャリア形成と「私の日本語」観――ベトナム人元留学生Aのライフストーリーより『東京立正短期大学紀要』50,137-157.
  • 寅丸真澄,江森悦子,佐藤正則,重信三和子,松本明香,家根橋伸子(2018).留学生のキャリア意識とキャリア支援の「ずれ」を考える――日本語学校・短大・大学(首都圏・地方)の留学生の語りから『言語文化教育研究』16,240-248.https://doi.org/10.14960/gbkkg.16.240
  • 松本明香(2017).共修「日本事情クラス」の課題を考える――接触場面における日本人学生の言語行動に着目して『東京立正短期大学紀要』45,81-105.
  • 松本明香(2016).日本語教育以外の専門性をもつ大学教員のライフストーリーからの考察――教員Bの留学生指導の語りと「私」の「構え」『ことばと文字 6』くろしお出版.
  • 松本明香(2016).「今」「ここで」「この私が」「この実践を」行う意義――実践から本学の「日本語教育」の課題と可能性を考える『東京立正短期大学紀要』43&44,238-248.
  • 松本明香(2014).「防災を考えよう」の実践報告――日本事情クラスで行う意義と可能性『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル(Web版)』6,39-47.
  • 松本明香(2012).何が留学継続を決定させたのか――東日本大震災後に行った留学生へのインタビューより『東京立正短期大学紀要』40,124-133.
  • 松本明香(2011).本学における日本語教育の現状『東京立正短期大学紀要』39,121-131.
  • 松本明香(2010).対話によって展開する「日本事情」クラスの実践報告――ステレオタイプの伝授に陥らないために『東京立正短期大学紀要』38,128-141.
  • 松本明香(2007).状況的学習論の視点からの日本語教育の潮流『東京立正短期大学紀要』35,163-175.
  • 松本明香(2008).日本事情クラスにおける実践報告――調査発表からテキスト作成までのプロセス『東京立正短期大学紀要』36,153-169.
  • 松本明香(2002).能動的な学習の実態――外国人生徒の日本語学習場面の会話分析『言語文化と日本語教育』24,54-66.http://hdl.handle.net/10083/50360
  • 松本明香(2001).協働的対話場面で起こる日本語学習者の言語学習プロセスの考察――母語話者のフィードバックに対する学習者のリペア『言語文化と日本語教育』22,92-104.http://hdl.handle.net/10083/50339
  • 松本明香(2001).接触場面における日本語母語話者の発話に対する他者マーク自己調整過程の分析――初級日本語学習者の場合『多文化社会と留学生交流――大阪大学留学生センター研究論集』5,19-37.

著書

  • 松本明香(2015).「それでも日本で留学を続ける私」をめぐる「やさしさ」.義永美央子,山下仁(編)『ことばの「やさしさ」とは何か――批判的社会言語学からのアプローチ』(pp. 241-273)三元社.

書評

  • 松本明香(2020).牲川波都季編著,有田佳代子・庵功雄・寺沢拓敬著『日本語教育はどこへ向かうのか――移民時代の政策を動かすために』『早稲田日本語教育学』28,131-135.http://hdl.handle.net/2065/00073442
  • 松本明香(2006).新しい学習観,教育観の提案――西口光一編著『文化と歴史の中の学習と学習者:日本語教育における社会文化的パースペクティブ』『言語文化と日本語教育』31,30-33.http://hdl.handle.net/10083/50481
  • 松本明香(2016).ライフストーリー研究にいかに向き合い,日本語教育に何を投げかけるか――三代純平編『日本語教育としてのライフストーリー 語りを聞き,書くということ』『言語文化教育研究』14,150-161.https://doi.org/10.14960/gbkkg.14.150

発表

  • 寅丸真澄・家根橋伸子・佐藤正則・松本明香・中本寧(2022)「多様な留学生の包摂的キャリア支援を考えるー周縁化とインターセクショナリティの観点からー」言語文化教育研究学会 第8回年次大会(フォーラム)
  • 寅丸真澄・家根橋伸子・佐藤正則・松本明香(2022)「国内大学留学生のキャリア意識と行動―アンケート調査の統計分析からー」2022年度日本語教育学会春季大会(口頭発表)
  • 松本明香(2021)「コロナ禍を経て更新された日本語教員の役割観―「お世話係」、境界性を持った存在、そして教員としてー」2021年度日本語教育学会秋季大会(ポスター発表)
  • 松本明香(2020年12月).「「留学生指導」という語りの協働的な構築者としての日本語教員の役割―大学の一般教員へのインタビューから得られた省察―」(パネルディスカッション「「日本語を教える」ことにとどまらない日本語教師の役割」古屋憲章・松本明香・松本裕典・稲垣みどり)韓国日語教育学会・言語文化教育研究学会(日本)共同開催2020年度国際学術大会(第37・38回)
  • 松本明香・伊藤茉莉奈・木村かおり・古賀万紀子・小畑美奈恵・古屋憲章(2021年3月).「日本語教師の「専門性の三位一体モデル」を使ったワークショップ」(ワークショップ)早稲田大学日本語教育学会2021年春季大会
  • 松本明香・家根橋伸子(2021年8月).「留学生のキャリア形成と「JLPT問題」―複言語・複文化能力を強みにできないジレンマの語りから―」(ポスター発表)第24回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム
  • 松本明香(2021年9月).「「つらさ」や「不安」の回避のための進路変更―短大元留学生のキャリアについての語りより―」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2021年秋季大会
  • 松本明香(2020年5月).「一般教員が語る留学生指導とその省察を促す日本語教員の役割についての考察」日本語教育学会2020年度春季大会(ポスター発表).(大会中止のため,予稿集の原稿の掲載をもって発表となった)
  • 松本明香(2020年3月13日).「『越境』を試みながら更新される日本語教師の役割観についての考察――芸術系大学の日本語教員のライフストーリーから」早稲田日本語教育学会春季大会.(大会中止のため,予稿集の原稿の掲載をもって発表となった)
  • 家根橋伸子,佐藤正則,重信三和子,寅丸真澄,松本明香(2019年12月8日).「ベトナム人留学生のキャリア意識と日本語教師によるキャリア支援を考える――日本国内大学・短期大学留学生の語りをもとに」言語文化教育研究学会第7回研究集会(ハノイ・タンロン大学).
  • 寅丸真澄,家根橋伸子,松本明香,佐藤正則(2019年5月26日).「留学生のキャリア支援の実態と課題――日本語教師と学習者の意識の「ずれ」に着目して」日本語教育学会2019年春季大会(つくば国際会議場).
  • 津崎千尋,竹内雪乃,松本明香,木村かおり,舘岡洋子(2019年3月16日).「教師の内省を促す要因とは何か――「専門性の三位一体モデル」に基づくワークショップより」早稲田大学日本語教育学会2019年春季大会(早稲田大学).
  • 家根橋伸子,佐藤正則,寅丸真澄,松本明香(2019年3月10日).「留学生のキャリア形成に日本語教師・日本語教育はどのように関わっていくのか――多様な背景をもつ日本語教師の語りから」言語文化教育研究学会第5回年次大会(早稲田大学).
  • 佐藤正則,寅丸真澄,松本明香,家根橋伸子(2018).「日本語教師は留学生のキャリア形成をどのように捉えているか――日本語教師の相互インタビューから」2018年度日本語教育学会秋季大会(プラザヴェルデ).
  • 松本明香(2018).「非日本語教員による留学生と日本人学生の関わり合いについての語りから――「共修」の可能性を考える」2018年度日本語教育学会秋季大会(プラザヴェルデ).
  • 松本明香,寅丸真澄,家根橋伸子(2018).「日本における留学生のキャリア意識形成をめぐる一考察――大学の留学生・大学教員の語りから」ヴェネツィア2018年日本語教育国際研究大会.
  • 寅丸真澄,江森悦子,佐藤正則,重信三和子,松本明香,家根橋伸子(2018年3月11日).「留学生のキャリア意識とキャリア支援の『ずれ』を考える――日本語学校・短大・大学(首都圏・地方)の留学生の語りから」(パネルセッション)言語文化教育研究学会第4回年次大会(立命館大学).
  • 松本明香(2018).「非日本語教員の『言葉に対する意識』――『留学生指導の経験』の語りから」沖縄県日本語教育研究会第15回大会.
  • 松本明香(2017).「『私のこと』を創り出す『防災を学ぼう』の実践報告」(ポスター発表)第48回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.23.2_78
  • 松本明香(2017年2月25日).「留学生と日本人学生の共修における課題と可能性」(口頭発表)言語文化教育研究学会第3回年次大会(関西学院大学).
  • 松本明香,小笠恵美子(2016).「大学教員が留学生への教育実践を語る中から見えてくるもの」(ポスター発表)言語文化教育研究学会第2回年次大会.
  • 松本明香(2015).「日本事情クラスの『防災を学ぼう』の実践報告――留学生と日本人学生の混合クラスにおいて」(ポスター発表)日本語教育学会2015年度中部地区研究集会.
  • 松本明香(2014).「日本事情クラスで行った『防災を考えよう』の実践報告」(ポスター発表)第42回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.21.1_14
  • 小笠恵美子,松本明香(2012).「震災後の日本で留学を継続する判断要因――留学生へのインタビューを通して見えてきたこと」(ポスター発表)日本語教育研究国際大会.
  • 松本明香,小笠恵美子(2011).「震災後の日本で留学を継続する背景――留学生へのインタビューを通して」第37回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.18.2_34
  • 松本明香(2010).「短期大学における私費留学生への日本語教育の現状」(ポスター発表)第35回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.17.2_12
  • 松本明香(2009).「対話による日本事情クラスの実践報告――ステレオタイプを乗り越える試み」(ポスター発表)第33回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.16.2_2
  • 松本明香(2006).「日本事情クラスでの『言葉を創る』試み――調査発表からテキスト作成の実践報告」第29回日本語教育方法研究会.https://doi.org/10.19022/jlem.14.2_42
  • 松本明香(2000).「日本語学習者の能力別補償ストラテジー使用・およびその影響に関する一考察」第2言語習得研究会(関東支部).

日本語教育関係の経歴

2011年4月~現在
東京立正短期大学 特任准教授
2006年4月~現在
明治学院大学 非常勤講師
2004年4月~2011年3月
東京立正短期大学 非常勤講師
2002年10月~2006月3月
東京工業大学留学生センター 非常勤講師
2002年4月~2006月3月
東京学芸大学留学生センター 非常勤講師
1999年4月~2002年3月
東京リバーサイド学園 非常勤講師
1997年10月~1999月3月
大阪大学留学生センター 非常勤講師