ロマン・パシュカ(Roman Paşca

2012年4月入学

研究テーマ

  • 日本研究と日本語教育の乖離をどう乗り越えるか――日本語教師のライフストーリー分析を通して見えてくる日本語教育の課題と意義(仮題)
  • 関心のあるトピック: 質的研究,日本研究と日本語教育の関係,ライフストーリー,教師の成長・専門性,協働,実践研究,学習環境,アイデンティティ研究

学位論文

  • Paşca, R. (2011). Instances of Modernity in the Eighteenth Century: A Comparative View of Japan and Britain. ブカレスト大学外国語学部博士論文(未公刊).
  • Paşca, R. (2003). Japan: Of Modernity and Other Demons. ブカレスト大学外国語学部カルチュラル・スタディーズ研究科修士論文(未公刊).

業績

研究プロジェクト

論文

  • ロマン・パシュカ(2016).「忘れられた思想家」安藤昌益から見た日本の現代社会『神田外語大学日本研究所紀要』8.
  • Pașca, R. (2016). Modernity as continuity: The Samurai and the merchants in “Post-historical” Tokugawa Japan. 『神田外語大学日本研究所紀要』8.
  • Pașca, R. (2014). A manuscript is lost and found, then found again: An outline of Andō Shōeki’s vision of the world in Tokugawa Japan. The Romanian Economic and Business Review.
  • Paşca, R. (2009). E-learning as a Step Toward Learning Autonomy and Toward Creating a Learners’ Network. 『ルーマニア日本語教師会 第3回日本語学・日本語教育シンポジウム論文集』(pp. 142-151)ブカレスト, Asel Design.
  • Paşca, R. (2008). The Meanings of the Term jitsuyō in Tanizaki Jun’ichirō’s In’ei Raisan and How to Render them in Romanian. 『ルーマニア日本語教師会 第2回日本語学・日本語教育シンポジウム論文集』(pp. 63-70.)ブカレスト,Arvin Press.
  • Paşca, R., Mustăţea, A. (2008). What Makes Them Tick? The Motivation(s) of Students of Japanese. 『ルーマニア日本語教師会 第2回日本語学・日本語教育シンポジウム論文集』(pp. 110-119)ブカレスト,Arvin Press.
  • ロマン・パシュカ(2007).非伝統的な日本語教室――J・ポップの曲を使って名詞修飾節を教える『ルーマニア日本語教師会 第1回日本語学・日本語教育シンポジウム論文集』(pp. 53-58)ブカレスト,Arvin Press.
  • ロマン・パシュカ(2005).『日本語初歩』における自作の補助教材『Dokladi――論文集』(pp. 20-27)Sofia: Softtrade.

日本語教材

  • Roman PAŞCA, Ruxandra-Oana RAIANU, Eri UTSUNOMIYA(2010)『日本語を勉強しよう!Manual de limba japoneză pentru anul I』, Bucureşti, Editura Universităţii din Bucureşti.
  • 山田ボヒネック頼子(代表)(2009)『KK2.0 Kanji Kreativ:1945常用漢字学習プログラム』http://www.kanjikreativ.com/(担当部分:ルーマニア語版)
  • ブルガリア日本語教師会,ルーマニア日本語教師会(編)(2008)『ロールプレイで学ぶ日本語会話――ブルガリアとルーマニアで話そう』ソフィア,AS(担当部分:ルーマニアにおける接触場面)
  • 川村よし子(代表)(2008)『The Reading Tutor Web Dictionary:チュウ太のweb辞書』http://chuta.jp/(担当部分:ルーマニア語版)

著書

  • ヨーロッパ日本語教師会,ルーマニア日本語教師会(編)(2011).『ヨーロッパ日本語教育――第15回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム報告・発表論文集』ブカレスト,Editura Universităţii din Bucureşti
  • ロマン・パシュカ(編)(2010)『ルーマニア日本語教師会 第3回日本語教育・日本語学シンポジウム論文集』ブカレスト,Asel Design.
  • アンカ・フォクシェネアヌ,ロマン・パシュカ,アレクサンドラ・ムスタツェア(編)(2008).『ルーマニア日本語教師会 第2回日本語教育・日本語学シンポジウム論文集』ブカレスト,Arvin Press.
  • アンカ・フォクシェネアヌ,ロマン・パシュカ,アレクサンドラ・ムスタツェア(編)(2007).『ルーマニア日本語教師会 第1回日本語教育・日本語学シンポジウム論文集』ブカレスト,Arvin Press.

発表

  • Pașca, R. (2016, April 2). “Nature as the locus for the subject of an alternative modernity: Andō Shōeki’s vision of the human being.” The 11th Annual Conference of The Asian Studies Association of Hong Kong (ASAHK): Japan, Hong Kong, Asia and Alternative Modernities. Kobe University.
  • ロマン・パシュカ(2016年3月13日).「日本に複数回来てみて――グローバルな人になるために留学は必然か?」27年度海外日本語教育第4回研究会.
  • 佐藤貴仁,えんどうゆうこ,鄭京姫,福村真紀子,松尾慎,ロマン・パシュカ(2016年3月12日).「共に生きている気がしない『多文化共生のゆくえ』――多様性を自分ゴトとして『語る』・『聴く』・『共有する』」(フォーラム)言語文化教育研究学会第2回年次大会――「多文化共生」と向き合う.
  • Pașca, R. (2015, December 4). “The Power of words: Andō Shōeki’s discontent with language as a form of social protest”. First Annual Conference for the European Network of Japanese Philosophy. Barcelona: University of Pompeu Fabra.
  • ロマン・パシュカ(2015年11月17日).「ことばを学ぶ・教えることの意味」(講演会)日本女子大学.
  • Pașca, R. (2015, September 11). “Words over Swords: Discontent with Language, and Creativity as a Form of Social Protest.” Japan - Premodern, Modern and Contemporary Conference. Bucharest: Dimitrie Cantemir University.
  • Pașca, R. (2015, June 27). “Bringing Andō Shōeki into the 21st century: teaching about nature, agriculture and philosophy in a content-based English class environment.” Japan in the World and the World in Japan: a Methodological Approach. Okayama University.
  • 福村真紀子,遠藤ゆう子,佐藤貴仁,佐藤正則,鄭京姫,ロマン・パシュカ(2015年3月21日).「『ライフ』を聴いてどうするのか――言語文化研究におけるインタビューの意味」(フォーラム)言語文化教育研究学会第1回年次大会『教室・学習者・教師を問い直す』.
  • ロマン・パシュカ(2014年12月6日).「教師兼研究者といった『多面性』による葛藤をどう乗り越えるか――日本語教師のライフストーリーインタビュー考察から見えてきたもの」お茶の水女子大学日本言語文化学研究会第49回研究会.
  • ロマン・パシュカ(2014年9月20日).“Writing haikus and drawing Naomi: Learning Japanese language in a Japanese literature class taught in English.” 第8回ルーマニア日本語教師会日本語教育・日本語学シンポジウム.
  • ロマン・パシュカ(2014年9月13日).実践エキスポ「英語の中に埋もれた日本語――英語による日本文学の授業におけることばの学び」早稲田大学日本語教育学会2014年秋季大会.
  • えんどうゆうこ,鄭京姫,福村真紀子,ロマン・パシュカ,佐藤貴仁,佐藤正則(2014年3月15日).パネルセッション「J-Life:人生の物語に私たちが見出す意味」言語文化教育研究会2013年度研究集会大会「実践研究の新しい地平」.
  • パシュカ・ロマン(2013年12月1日).「想像・創造する翻訳者の役割――『東京ノート』翻訳プロセスに関する一考察」(パネルセッション「旅するテクスト――言葉とイメージの移動と変貌」)日本近代文学学会国際研究集会「日本近代文学のインターフェイス」.
  • ロマン・パシュカ(2013年9月22日).「日本語教育におけるライフストーリー研究の意味─―日本語教師たるインタビュアーの『構え』に関する一考察」第7回ルーマニア日本語教師会日本語教育・日本語学シンポジウム.
  • ロマン・パシュカ(2013年9月14日).「非母語話者日本語教師の『多面性』――ルーマニア人教師のライフストーリー・インタビュー考察から」早稲田大学日本語教育学会2013年秋季大会.
  • Pașca, R. (2013年5月14日).“The „natural”distribution of produce: Ando Shoeki's critique of economy in Tokugawa Japan.” ルーマニア・アメリカ大学ル日研究センター研究集会 “Japan - Romania: differences, resemblances, cross points.”
  • 舘岡洋子,ロマン・パシュカ,崔鉉弼,鈴木寿子(2012年8月19日).パネルセッション「日本語教師の成長を支えるものは何か」日本語教育国際研究大会名古屋2012(名古屋大学).
  • ロマン・パシュカ(2012年9月16日).「日本語教師が成長するとはどういうことか――自分を振り返ることの意味」第6回ルーマニア日本語教師会日本語学・日本語教育シンポジウム(ブカレスト,ディミトリエ・カンテミル大学)
  • 平野美恵子,アレクサンドラ・ムスタツェア,ロマン・パシュカ(2011年6月25日).「ルーマニア日本語教育の歩みと今後の展望―日本語教師会による活動を中心に」日本言語文化学研究会第42回研究会(お茶の水女子大学)
  • アレクサンドラ・ムスタツェア,ロマン・パシュカ(2010年8月26日)「ルーマニアの日本語学習者の動機分析―ブカレスト大学とカンテミル大学の学生を例に」(ポスター発表)第15回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム(ブカレスト大学)
  • ロマン・パシュカ(2010年3月3日)「Japanese Language Education and Japanese Studies in Romania」日本政府日本研究次世代指導者育成プログラムSymposium on the Promotion of Japanese Studies in Central and South Eastern European Countries(東京・外務省)
  • ロマン・パシュカ(2009年2月14日)「ルーマニア日本語教師会活動報告」中東欧地域日本語教育ネットワーク会議(国際交流基金ブダペスト日本文化センター)
  • ロマン・パシュカ(2008年9月21日)「E・ラーニング:学習者オートノミーと学習者のネットワーク形成に向けて」第3回ルーマニア日本語教師会日本学・日本語教育シンポジウム(ブカレスト大学)
  • アレクサンドラ・ムスタツェア,ロマン・パシュカ(2007年9月8日)「What Makes Them Tick? The Motivation(s) of Students of Japanese」第2回ルーマニア日本語教師会日本語学・日本語教育シンポジウム(ブカレスト大学)
  • ルクサンドラ・ライアヌ,ロマン・パシュカ(2006年9月24日)「ブカレスト大学の日本語教育」ルーマニア日本語教師会第1回日本語学・日本語教育シンポジウム(ブカレスト大学)
  • ロマン・パシュカ(2006年9月23日)「非伝統的な日本語教室―歌を使って名詞修飾節を教える」ルーマニア日本語教師会第1回日本語学・日本語教育シンポジウム(ブカレスト大学)
  • ロマン・パシュカ(2005年9月24日)「『日本語初歩』における自作の補助教材」第2回ブルガリア日本語教師会日本学・日本語教育シンポジウム(ソフィア大学)
  • ロマン・パシュカ(2004年7月29日)「日本語教室:歌で学ぶ日本語―長淵剛や井上陽水の歌詞について」第2回中東欧地域日本語教師研修会(国際交流基金ブダペスト事務所)
  • ロマン・パシュカ(2004年9月23日)「ルーマニアにおける日本語教育の歴史及び現状」第1回ブルガリア日本語教師会日本学・日本語教育シンポジウム(ソフィア大学)

翻訳

  • 2015.安部公房『幽霊はここにいる』「Fantoma e aici」(共著)、シビウ国立演劇場
  • 2014.大江健三郎『セブンティーン』「17」ブカレスト, Polirom
  • 2014.大江健三郎『性的人間』「J. Ființa sexuală」ブカレスト, Polirom
  • 2012.谷崎潤一郎『痴人の愛』「Naomi」ブカレスト
  • 2010.平田オリザ『東京ノート』「Însemnări din Tōkyō」(「青年団」2010ルーマニアツアー)
  • 2010.大江健三郎『万延元年のフットボール』「Strigătul înăbuşit」ブカレスト,RAO
  • 2008.吉行淳之介『夕暮れまで』「Până la lăsarea serii」ブカレスト,Trei
  • 2007.谷崎潤一郎『美食倶楽部』「Club Gourmet」ブカレスト,Nemira
  • 2007.赤坂真理『ヴァニーユ』「Vanille」ブカレスト,Nemira
  • 2007.谷崎潤一郎『卍』「Labirintul destinului」ブカレスト,Trei
  • 2006.谷崎潤一郎『猫と庄造と二人の女』「O pisică, un bărbat şi două femei」ブカレスト,Nemira
  • 2006.吉本ばなな『NP』「NP」ブカレスト,RAO
  • 2005.赤坂真理『ヴァイブレータ』「Vibrator」ブカレスト,Nemira
  • 2004.清少納言『枕草子』「Însemnări de căpătîi」(第2版・改訂版)ブカレスト,RAO
  • 2004.大江健三郎『個人的な体験』「O experienţă personală」ブカレスト,RAO

プロフィール

所属学会

  • ルーマニア日本語教師会(会長:2008年3月~2011年3月)
  • ヨーロッパ日本語教師会
  • ブカレスト大学文化アイデンティティ研究センター
  • 言語文化教育研究学会(ALCE)
  • European Association for Japanese Studies (EAJS)

日本語教育関係の経歴

2009年3月~現在
ルーマニア ブカレスト大学外国語学部東洋語学科日本語専攻 上級講師
2002年10月~2009年2月
ルーマニア ブカレスト大学外国語学部東洋語学科日本語専攻 助手
2001年10月~2002年9月
ルーマニア ブカレスト大学外国語学部東洋語学科日本語専攻 非常勤講師

そのほか

2009年8月
ルーマニア日本語教師会主催日本語サマースクール コーディネータ兼教師
2008年2月~6月
ルーマニア 経済大学 日本語講座 非常勤講師

一言ご挨拶

日本語教育の世界へ日本文学研究から入ってきたロマンです。日研に入って,自分の教育観,研究テーマ,教育実践などについて様々気づきを得ました。

舘岡研のゼミでは,常に対話や議論をし,メンバー全員は自分の研究をどう進めていけばよいのかについて真剣に考えるチャンスがたくさんあるし,「先輩・後輩」,「教員・院生」という関係よりも,研究者同士で協働するといった,楽しい雰囲気です。