2014年4月入学(27期生)
伊藤茉莉奈
サイティマイ
品田 洋介(しなだ ようすけ)
研究テーマ:
文字チャットにおける送信者の意図と受信者の解釈
本研究は,2010年代に普及し始めたモバイル端末での文字チャットにおける,円滑なコミュニケーションのあり方を考察するものである。これまでに,メール(携帯メール含む)によるコミュニケーションについての論考は多くなされてきた。一般に,メールは非同期型コミュニケーションである。つまり,送信者と受信者が時間を共有せずに送受信を行なう。また,ターン交代も比較的明確である。しかし,2010年代に普及したモバイル端末による文字チャットは,同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーションが混在している。つまり,メールと同様に時間を共有していなくても使用でき,なおかつ,音声会話のように時間を共有して即座に応答しあうこともできる。そして,それは参加者各自の任意で決定される。ゆえに,従来のメールと文字チャットでは,コミュニケーションの性質が異なっている。本研究では,従来のメールとは違う,新しい情報通信メディアを介したコミュニケーションの実態と改善点を探る。
学位論文
- 品田洋介(2016).『文字チャットにおける送信者の意図と受信者の解釈――謝罪場面でのパラ言語と構成要素に着目して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書]
研究発表
- 品田洋介(2016年3月).「文字チャットにおける送信者の意図と受信者の解釈――謝罪場面でのパラ言語と構成要素に着目して」早稲田大学日本語教育学会2016年春季大会(早稲田大学).
- 戸田貴子,青木恵,浅野知広,岩崎裕子,伊藤茉莉奈,品田洋介(2015年5月).「留学生への音声指導に関する実践研究――欧米系学習者を対象として」東京音声研究会特別企画発音フェスタ(東京音声研究会).
- 岩崎裕子,太田莉紗,金子貴博,高昌弘,品田洋介,松浪千春,宮崎里司(2014年9月).「日本と諸外国との多地点による遠隔実践報告――日本語教育のグローバル化を目指して」早稲田大学日本語教育学会2014年秋季大会(早稲田大学).