2013年5月講演会
「自律的外国語学習リソースとしてのソーシャルメディアの可能性」
喜洋洋氏(語学学習SNS「Lang-8」創業者)
- 日時:2013年5月10日(金)17:00~19:00
- 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス 22号館201教室
- 使用言語:日本語
- 参加費:無料・事前登録不要
- ポスター[PDF]
どなたでもご参加いただけます。直接会場へお越しください。講演会の後,22号館8階会議室にて懇親会があります。
講演内容
講演者:喜 洋洋氏(株式会社Lang-8取締役社長)略歴
京都大学工学部卒業。中国で生まれ,幼少より日本で育つ。京都大学在学中に,株式会社Lang-8起業。言語学習者向け相互添削型SNSの新境地を切り開く。現在,Lang-8の会員数は,190ヶ国約57万人に及ぶ。
受賞歴:2006年ドリコムビジネスコンテスト優勝。2008年日刊工業新聞第9回キャンパスベンチャーグランプリ大阪特別賞。ウィルコムカップ2008優勝。等多数。
講演概要
インターネットをはじめとする情報通信技術の発達に伴い,外国語学習のあり方も急速に変容している。日本で開発され,現在190ヵ国・57万人の語学学習者に利用されている「Lang-8(http://lang-8.com)」は,その変容の最前線に位置するwebサービスのひとつといえるだろう。
「Lang-8」は,相互添削型の語学学習SNSである。ユーザーは,学習中の言語で日記などを作文し,SNSに投稿。するとその言語のネイティブ・スピーカーが,世界のどこかで速やかに文章を添削し,コメントや励ましのメッセージを付してくれる。添削者自身も何らかの外国語の学習者であるため,Lang-8の参加者全員が“持ちつ持たれつ”でネイティブ・スピーカーとしての能力をお互いに融通しあう協力関係が成り立っている。
語学学習の方法論に革命を起こした「Lang-8」は,どのようにして開発されたのか。Lang-8の創業者・開発者は,自らが起こしたこの革命をどのように捉えているのか。そして私たち外国語教育に携わる専門家は,この革命をどのように受け止めるべきなのか。
早稲田大学日本語教育学会講演会では,Lang-8の創業者・代表取締役である喜洋洋氏にご講演を頂き,つづいて喜洋洋氏と舘岡洋子教授(早稲田大学大学院日本語教育研究科),Lang-8ユーザー代表,そして講演会参加者によるパネルディスカッションを行う。これらの討議を通じて,自律的外国語学習のリソースとしてのソーシャルメディアの可能性に迫る。