修士課程 49期生(2025年4月入学)
中島 美桜
研究テーマ
日本語母語話者のパブリックスピーキングにおける理解形成の言語戦略
自己紹介
元々国家間の軋轢やそれを乗り越える人的交流の可能性に関心があり、学部では政治学を専攻しました。
その後「暴力ではなく言葉で平和を実現する」道筋を探るべく当研究科へ入学し、当初は外交スピーチや外交文書における言語戦略から国家間の平和構築に関する研究をしたいと考えておりました。しかし、政治(外交)という多様な文脈に依拠したテーマに絞ってしまうと、日本語学習者の方が活用できる知見はかなり限定されてしまいます。そこで、広義に「パブリックスピーキング」に含まれるあらゆる談話を対象とし、日本語母語話者・学習者問わず日本語を用いて他者と円滑に意思疎通するための言語戦略を研究することにしました。
言葉という平和的な手段で人、そして国が繋がる世界の実現にほんの少しでも貢献できるよう頑張ります!
山田 結月
研究テーマ
接触場面における日本語非母語話者の「わからない」の表出行動に関する研究―「聞き返し」回避の発動条件と母語話者の発話スタイルとの相互関係に着目して
自己紹介
私は、外国人留学生が多く働くホテルでアルバイトをしていた経験から、日本語非母語話者の「わからない」がなかなか言葉に出にくい現実に気づきました。その小さなすれ違いが、時には大きなトラブルにつながってしまうこともあります。修士論文では、この「わからない」を言えない背景や、逆に「聞き返し」を促す日本語母語話者の話し方に焦点を当てています。
研究を通じて、外国人と日本人がより安心して働ける環境づくりや、相互理解を支えるコミュニケーション教育のあり方を探っていきたいと考えています。