ドイル(齋藤)綾子(ドイル アヤコ)

博士後期課程 15期生(2010年4月~2014年9月)

研究テーマ

  • 学術的文章を検討する場面において,指導者と書き手がどのようなカテゴリーに志向しているのかを明らかにすること。
  • 学術的文章を検討する場面において,「母語話者である」ということが指導者と書き手の間でいつ有意味(レリヴァント)になるのかを明らかにすること。

キーワード

会話分析(CA),母語話者性,専門性,学術的文章

修士論文

  • 齋藤綾子(2010).『日本語教育が相互行為能力の育成を重視した会話教育へシフトするための基礎研究――タスク達成型でない会話におけるノダガ類の役割に注目して』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).

研究業績

論文

  • 秋田美帆,ドイル綾子,大森優(2014).ライティング・センターのチューターはネイティブチェックをどのように捉えているか――質問紙によるチューターの意識調査から『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』6,1-11.
  • ドイル綾子,大森優,秋田美帆(2013).日本語学習者の「書く」プロセスにおいてライティング・センターが果たす役割とは何か『WEB版日本語教育実践研究フォーラム報告』http://www.nkg.or.jp/kenkyu/Forumhoukoku/kk-Forumhoukoku.htm
  • 太田裕子,ドイル綾子,坂本麻裕子,佐渡島紗織(2013).ライティング・センターにおける新人チューターの課題――新人研修ワークシートの内容分析『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』5,1-10.http://www.academicjapanese.org/journal05.html
  • 太田裕子,佐渡島紗織,冨永敦子,齋藤綾子(2012).大学初年次日本語アカデミック・ライティング授業における帰国生と留学生の文章力――初回課題と最終回課題の文章評価調査から『Waseda Global Forum(早稲田大学国際教養学部紀要)』8,337-375.http://hdl.handle.net/2065/36102
  • 佐渡島紗織,冨永敦子,太田裕子,齋藤綾子,宮本明子(2012).早稲田大学における学術的文章作成授業の成果――大学院生が個別指導するeラーニング初年次授業『大学教育学会誌』34(1),119-126.

著書

  • 内田夕津,ドイル綾子(2013).書き手に「おみやげ」を持たせる.佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』(pp. 154-156)ひつじ書房.
  • ドイル綾子,大森優,川上さくら(2013).ネイティブ・チェックにとどまらないチュータリングを目指して――日本語非母語話者とのセッションを事例に.佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』(pp. 123-126)ひつじ書房.
  • ドイル綾子(2013).録音されたセッションのアーカイブ.佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』(pp. 210-215)ひつじ書房.
  • ドイル綾子(2013).非母語話者に対する支援.佐渡島紗織,太田裕子(編)『文章チュータリングの理念と実践』pp. 249-252.

研究プロジェクト

  • 平成24年度科学研究費補助金基盤研究(C)「アカデミック・ライティングを指導する大学院生チューターの指導実践と意識の変化」(研究代表者:太田裕子),平成24年度研究分担者
  • 平成22-23年度科学研究費補助金基盤研究(C)「大学生の学術的文章作成授業におけるフィードバックの効果を第三者評価により測定する」(研究代表者:佐渡島紗織),平成23年度研究分担者

学会発表

  • ドイル綾子,大森優,秋田美帆(2013年8月4日).「日本語学習者の『書く』プロセスにおいてライティング・センターが果たす役割とは何か」日本語教育学会2013年度実践研究フォーラム(武蔵野大学,東京).
  • 秋田美帆,大森優,ドイル綾子(2013年3月16日).「『文法チェックお願いします』の裏にあるもの――日本語を非母語とする書き手の声から」(シンポジウム)ライティング・センター日本の現状と課題(関西大学,大阪).
  • 大森優,秋田美帆,ドイル綾子(2013年3月30日).「ライティング・センターは日本語学習者にどのような学びを提供するか――チューターとの対話を通して」早稲田日本語教育学会2013年春季大会(早稲田大学,東京).
  • Shimizu, Y., Tobe, K., & Saito, A. (Feb. 4, 2012). “Fostering Repeaters to Become Independent Writers.” The Fourth Symposium on Writing Centers in Asia (National Graduate Institute for Policy Studies, Tokyo).
  • 齋藤綾子(2011年8月).「言語リソースと非言語リソースの連動――ノダガ類の考察から」天津日本語教育世界大会(天津外国語大学,天津).
  • 冨永敦子,齋藤綾子,宮本明子,内田夕津,太田裕子,佐渡島紗織(2011年6月5日).「eラーニングと指導員フィードバックによる学術的文章作成授業の効果測定」大学教育学会第33回大会(桜美林大学,東京).
  • 齋藤綾子(2010年7月31日).「ノダガ類の機能と音声的特徴」台湾日本語教育世界大会(国立政治大学,台北).
  • 大森優,川上さくら,齋藤綾子(2010年2月17日).「ネイティブチェックにとどまらないチュータリングを目指して――日本語非母語話者学生とのセッションを事例に」2010年日本ライティング・センター研究会(早稲田大学,東京)
  • 齋藤綾子(2009年10月11日).「自然会話における『のだが』類の使用」日本語教育学会2009年秋季大会(九州大学,福岡).
  • 齋藤綾子(2009年9月19日).「ノダガ類を用いて人はどのように相互行為を展開するのか?」社会言語科学会第24回研究大会(京都大学,京都).

パネルディスカッション・ワークショップなど

  • 太田裕子,ドイル綾子,大嶋えり子,可児愛美(2013年3月19日).「チュータリングのスキルアップのために自分たちでできること――チューター研修の体験と立案」(ワークショップ)国際基督教大学ライティング・サポート・デスク(国際基督教大学).

経歴

2014年4月~
早稲田大学日本語教育研究センターインストラクター(非常勤)
2013年4月~
ルーテル学院大学 非常勤講師
2010年7月~2014年3月
早稲田大学ライティング・センター 研究助手

(以上,2014年10月6日現在)