修士課程 35期生(2018年4月入学)

小澤さやか(オザワ サヤカ)

研究テーマ

日本語非母語話者による自律学習のためのリソース使用

学位論文
  • 小澤さやか(2020).『非母語話者はどのようにして日本語テキストを理解しようとするのか――リソース使用の意識に着目して』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).

研究発表

  • 小澤さやか,宮内健太郎(2020年9月18日).「大学院における学びが日本語教師にもたらした変容」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2020年秋季大会(早稲田大学).
  • 加納雅美,岡本英久,小澤さやか,國橋さゆる,宮内健太郎(2019年3月).「日本語教育は何ができるか考えるワークショップ――新たな在留資格『特定技能』の創設を目前にして」早稲田日本語教育学会2019年春季大会(ワークショップ).

自己紹介

幼い頃から外国語が好きで,英語と中国語を主に勉強してきました。

学部を卒業後,日本国内,海外で日本語教育に従事してきました。現在は都内の日本語学校で勤務しています。

教室にいる教師が,教室の外では目に入らないような日本語学習者の自律学習のための行動に興味があります。法律やビザ事情,入管業務にも興味があるため,来年の行政書士の資格取得に向けて,勉強を始めようと思っています。

謝 霄然(シェ シャオラン)

研究テーマ

被説明者は説明者により説明を変えるか

キーワード

相互行為・説明・会話

自己紹介

大学時代には,日本語を専攻として学んできました。日本にきてから,日本語でうまく説明することがとても難しいと感じました。現在は「説明」という行為に焦点をあて,研究をしています。

橋本愛子(ハシモト アイコ)

研究テーマ

日本語教育に使用されるイラスト教材の特徴

学位論文
  • 橋本愛子(2020).『日本語教材のイラストはわかりやすいか――教師と学習者の解釈が一致しないイラストを手掛かりに』早稲田大学日本語教育研究科修士論文(未公刊).

研究発表

  • 橋本愛子(2019).教師の思考及び視点の変化――「『状況』から出発する日本語教育実践」を振り返って『早稲田日本語教育学』27,55-59.http://hdl.handle.net/2065/00063983
  • 橋本愛子(2019).「『状況から出発する日本語教育』実践者の思考及び視点の変化」(ポスター発表)『「具体的な状況設定」から出発する日本語ライティング教材の開発』研究発表会.

自己紹介

高校時代,海外研修で訪れたタイの学校で始めて日本語教師の仕事を目の当たりにしたのをきっかけに,海外の日本語教育に興味を持つようになりました。

大学卒業後は,青年海外協力隊として中国及びジャマイカで日本語教師隊員として活動し,その後2013年から2018年までインドの日系企業に勤務し,社員研修としての日本語教育に携わってきました。海外日本語教育の現場では,現地の日本語教師たちの多くが,リソースの少ない中で,日本語教材に悩みを抱えています。そういった経験から私自身も日本語教材に課題を持ち,それが現在の研究テーマへと繋がっています。

彭苗(ホウ ミョウ)

研究テーマ

文字言語の構造とそれを書いた書き手の意識を明らかにすることで,学習者の「書く」に何か役に立てるか。

研究発表

  • 彭苗,山村美紀子(2019).「状況から出発する『書く・打つコミュケーション』」(ポスター発表)『「具体的な状況設定」から出発する日本語ライティング教材の開発』研究発表会.

自己紹介

10代の頃から,方言や外国語といった言語の学習が好きでした。特に,日本語を学んでから,更に日本へ留学してから,新しい言語世界に入ったみたいに,自分が見たことのない面白くて,新しい表現・表記に興味を持つようになりました。例えば,「目がない」のようなものから「大人な」「未来な」「街ナカ」「ミスってる」などまで。

大学院卒業後は,母語も日本語もより一層精進し,語学の教師として学習者にその面白さを伝えていきたいと思っています。

宮内健太郎(ミヤウチ ケンタロウ)

研究テーマ

会話に見られる「反復」の対照研究

研究発表

  • 小澤さやか,宮内健太郎(2020年9月18日).「大学院における学びが日本語教師にもたらした変容」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2020年秋季大会(早稲田大学).
  • 宮内健太郎(2020年3月13日).「日本語会話に見られる「反復」の様態――中国語会話・英語会話と対照して」早稲田大学日本語教育学会2020年春季大会(早稲田大学).
  • 宮内健太郎(2019).日本語教育実践において非言語表現に留意する必要性――「『状況』から出発する日本語教育実践」を通じて『早稲田日本語教育学』27,25-29.http://hdl.handle.net/2065/00063978
  • 宮内健太郎,向井大樹(2019).「『状況』から出発する教育実践において言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション双方を取り込む重要性」(ポスター発表)『「具体的な状況設定」から出発する日本語ライティング教材の開発』研究発表会
  • 加納雅美,岡本英久,小澤さやか,國橋さゆる,宮内健太郎(2019).「日本語教育は何ができるか考えるワークショップ――新たな在留資格『特定技能』の創設を目前にして」(ワークショップ)早稲田日本語教育学会2019年春季大会.

経歴

2018年~現在
都内専門学校 非常勤講師
2015年~2018年
都内専門学校 常勤講師
2009年~2014年
都内日本語学校 常勤講師

自己紹介

フランス留学で語学教師の仕事に憧れを抱き,フランス留学後に養成講座を経て日本語教師デビューを果たしました。ビザとは何か,進学指導はどうすれば,というスタート地点から始まった教師生活ですが,時間はあっという間に経過し,5年の月日が過ぎました。その後,カナダ留学を経て,進学指導を中心に行う専門学校で日本語教育に携わっています。

今までの日本語教師人生の中で,ゼロ初級から超級までを指導してきて,どのように学習者が成長し,日本語を手段として日本で活躍していくのかを目にしてきましたが,今まで関わってきた日本語教育を学問的見地から見つめ直す機会はありませんでした。そのため,改めて教師人生を振り返り,反省する場が必要だと感じたため,日研の門をくぐりました。本当に今までの教え方で良いのか,学習者の視点で何が必要か,今一度考える場を設けることで,さらに日本語教師としてステップアップしていきたいと考えています。

日本語教育における興味関心

日本語教育の中でも,「学習者に何を教えるべきか」という大枠を常に考えています。

総合教科書に記載はなくても学習者が学ぶ必要のある「文法」とは何か,そして日本語教育における非言語表現の扱いはどうあるべきか,これらについて検討していきたいと考えています。

向井大樹(ムカイ ヒロキ)

研究テーマ

海外への日本語教師派遣経験者は、自身の経験をどのように意味づけるのか

経歴

2018年9月~2020年7月
ロシア連邦 ブリヤート国立大学日本語講師

自己紹介

2020年8月に休学中に派遣されていたロシアから帰国しました。2020年9月より2年ぶりに日研の院生として研究活動に励んでいます。

ロシアでは良いこと悪いこと,楽しかったこと辛かったこと,業務でも日常生活でも言葉では言い尽くせないほどの経験をしました。この経験を自分が派遣されていた地やこれから派遣される教師の方に還元できるよう,研究に取り組んでいます。

研究発表