福村真紀子(ふくむら まきこ)

2020年2月,博士号取得。現,茨城大学大学院理工学研究科 助教

業績

学位論文

  • 福村真紀子(2020).『生活者のLifeを支える「ことばの学び」を促す地域日本語教育とは何か――結婚移住女性のエスノグラフィーから見る理念と方途』早稲田大学日本語教育研究科博士論文.
  • 福村真紀子(2011).『参加者の「主体性」を生かす「日本語活動」とは何か――親子日本語サークル「にほんご あいあい」の実践から見えたこと』早稲田大学日本語教育研究科修士論文.

論文

  • 福村真紀子,三代純平(2021).公共日本語教育のための実践研究――官学民による「親子de国際交流」プロジェクト『東京外国語大学国際日本学研究』1,103-118.https://doi.org/10.15026/100122
  • 福村真紀子(2018).人的ネットワーク構築に向けた地域日本語教育の課題――公共圏と親密圏が混じり合う場をつくる『リテラシーズ』22,67-81.http://literacies.9640.jp/vol22.html#n2
  • 福村真紀子(2018).地域日本語教育が取り組むリテラシー支援の課題――結婚移住女性のエスノグラフィーから『早稲田日本語教育学』24,121-140.http://hdl.handle.net/2065/00057563
  • 福村真紀子(2017).地域日本語教育から創る「公共の場」――結婚移住女性をめぐる研究を手がかりに『早稲田日本語教育学』22,81-100.http://hdl.handle.net/2065/00054104
  • 福村真紀子(2016).地域社会はどのように「共生」を支えるのか――市民としての意識化を目指す活動へ.細川英雄,尾辻恵美,マルチェラ・マリオッティ(編)『市民形成とことばの教育――母語・第二言語・外国語を超えて』(pp. 128-150)くろしお出版.
  • 福村真紀子(2015).移住女性のストレスと地域日本語活動――参加者の声に耳を傾け,「対話」を生み出す実践を目指して『言語教育実践 イマ×ココ』3.

発表

  • 福村真紀子,ロマン・パシュカ,遠藤ゆう子,佐藤貴仁(2021年3月).「第二次世界大戦を背景に言語文化間を移動した人たちの語り――台湾、カナダ、アメリカにおけるインタビューから」第7回言語文化教育研究学会年次大会(オンライン開催).
  • Neriko M.Doerr, Cora Ann Jakubiak, Wonkyoung Choi, Makiko Fukumura, Debra J. Occhi‘ (2019, November). “Game Changer: Politics of Narratives of Self-Transformation and Social Climate Change,” Canadian Anthropology Society and American Anthropological Association, CASCA-AAA ANNUAL MEETING (Canada: Vancouver Convention Center).
  • 三代純平,福村真紀子(2019年3月).「官学民が共に学び合い社会をつくる――親子の国際交流イベント実践研究」全米日本語教育学会AATJ2019 Annual Spring Conference(Sheraton Denver Downtown Hotel アメリカ・デンバー).
  • 福村真紀子(2019年3月).「地域の親子サークルには,日本語教育としてどのような意義と課題があるのか――理念と活動を更新してきた10年間とこれから」言語文化教育研究学会第5回年次大会(早稲田大学).
  • 福村真紀子(2018年9月).「技能実習生の『生活者』としての接触場面とインターアクション能力を考える――授業記録の振り返りを通して」2018年度言語管理研究会「言語と言語管理」分科会(東海大学).
  • 福村真紀子(2018年3月).「地域社会が支える日本語のリテラシー――タイ人結婚移住女性のエスノグラフィーから」タイ国日本語教育研究会第30回年次セミナー(国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 遠藤ゆうこ,福村真紀子,ロマン・パシュカ,佐藤正則(2018年3月).「ナラティブのアーカイブ化の意味と可能性――言語間を移動した人たちの語りから見えるもの」言語文化教育研究学会第4回年次大会(立命館大学).
  • 福村真紀子(2018年3月).「地域日本語教育と人的ネットワーク構築――子育て中の結婚移住女性を支援するために」子どもの日本語教育研究会第3回大会(聖心女子大学).
  • 福村真紀子(2017年9月).「地域日本語教育と社会教育が織り成す「公共の場」――小さな市民活動から創る多文化共生」日本社会教育学会第64回研究大会(埼玉大学).
  • 福村真紀子(2017年3月).「日本語教育は,移動によってつくられた壁を崩せるか――日本に結婚移住したタイ人女性の生き方を見つめて」タイ国日本語教育研究会第29回年次セミナー(国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 福村真紀子(2017年2月).「『武器』を超える言葉の力――元二世兵士の語りから」言語文化教育研究学会第3回年次大会(関西学院大学).
  • 福村真紀子(2015年6月).「地域日本語活動の可能性――社会の担い手であることの意識化」言語文化教育研究学会第2回研究集会(石川県政しいのき迎賓館).
  • 福村真紀子(2015年3月).「日本語学習支援を目的とする地域日本語教育から,共生と自立の力を形成する地域日本語活動へ」言語文化教育研究学会第1回年次大会(東洋大学).
  • 大森優,いじょんみ,小島佳子,福村真紀子,大野のどか(2014年8月).「日本語母語話者・非母語話者が共に学ぶ地域日本語教育とは何か――『自分のために』参加できる日本語教室の意義」2014年日本語教育実践研究フォーラム(東京外国語大学).
  • 牛窪隆太,佐藤正則,福村真紀子(2014年7月).「市民性形成とことばの教育(2)――対話と市民性形成」シドニー日本語教育国際研究大会2014(シドニー工科大学).
  • 福村真紀子(2014年6月).「表現活動は,地域コミュニティに何をもたらすか――親子日本語サークルの実践から」異文化間教育学会第35回大会(同志社女子大学).
  • 福村真紀子(2014年3月).「居場所づくりにおける言葉の意味――タイ人定住者を対象としたフィールドワークから考える日本語教育」タイ国日本語教育研究会第26回年次セミナー(国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 福村真紀子(2013年11月).「地域日本語教育実践者に必要な多文化社会コーディネーションの視点と技――親子日本語サークルの課題解決に向けて」多文化社会実践研究・全国フォーラム(第7回)(東京外国語大学).
  • 福村真紀子(2013年10月).「子育て中の移住女性に対する日本語教育の提案――言葉の位置づけと生活の意味づけに注目して」2013年度日本語教育学会秋季大会(関西外国語大学).
  • 福村真紀子(2013年3月).「交流イベント参加者の語りから見えた言葉の活動の意味」早稲田大学日本語教育学会2013年春季大会(早稲田大学).
  • 福村真紀子,唐木澤みどり(2013年3月).「日本に定住する外国人配偶者にとっての日本語とは何か――タイ人女性のライフストーリーから考える定住者のための日本語教育」タイ国日本語教育研究会第25回年次セミナー(国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 福村真紀子(2012年8月).「生活者同士の交流を目的とした『日本語活動』は日本語教育と呼べるか――異なる分野の教師間でおこなった省察から」日本語教育国際研究大会(名古屋大学).
  • 福村真紀子(2011年3月).「『日本語活動』の実践者に求められる視点と役割――親子日本語サークルの実践から見えたこと」早稲田大学日本語教育学会2011年春季大会(早稲田大学).
  • 福村真紀子(2010年9月).「『参加者主体の場づくり』とは何か―『にほんご あいあい』における実践者の変容」早稲田大学日本語教育学会2010年秋季大会(早稲田大学).
  • 福村真紀子(2010年9月).「協働的対話による『地域日本語活動』の意味――『にほんご あいあい』の立ち上げと実践」第35回日本語教育方法研究会(金城学院大学).
  • 林亜友美,菅原るり,安藤宴子,塩島弥生,福岡順子,福村真紀子,細谷仁美(2010年8月).「省察による設計者の理念と実践の変容――『にほんごわせだの森09秋』の実践報告から」2010年世界日本語教育大会(台湾:国立政治大学).

書評

  • 福村真紀子(2019).ことばの教育の未来の扉を開けるために「あたりまえ」を疑う――書評:佐藤慎司・村田晶子(編著)『人類学・社会学的視点からみた過去,現在,未来のことばの教育――言語と言語教育イデオロギー』『言語文化教育研究』17,424-440.https://doi.org/10.14960/gbkkg.17.424
  • 福村真紀子(2016).八木真奈美著「人によりそい,社会と対峙する日本語教育――日本社会における移住者のエスノグラフィーから見えるもの」『早稲田日本語教育学』21,103-107.http://hdl.handle.net/2065/00051756

報告書

  • 福村真紀子(2018).子どもの日本語教育研究会ポスター発表振り返り『参加報告:子どもの日本語教育研究会第3回大会(2018年3月)』http://gsjal.jp/ikegami/news1803.html
  • 福村真紀子(2018).パネル参加の感想『参加報告:子どもの日本語教育研究会第3回大会(2018年3月)』http://gsjal.jp/ikegami/news1803.html
  • 大森優,いじょんみ,小島佳子,福村真紀子,大野のどか(2014年12月).「日本語母語話者・非母語話者が共に学ぶ地域日本語教育とは何か――『自分のために』参加できる日本語教室の意義」WEB版『日本語教育 実践研究フォーラム報告』.http://www.nkg.or.jp/kenkyu/Forumhoukoku/2014hokoku/2014_SB_omori.pdf

エッセイ

  • 李ジョン美,遠藤ゆう子,福島恵美子,福村真紀子(2012).活動型クラスにおける教師の楽しさ――「うふふ」と「もやもや」の狭間で『早稲田日本語教育実践研究』1,162-167.http://hdl.handle.net/2065/34131

関連記事

  • 宗像陽子(n.d.).福村真紀子――多文化共生を伝えていく。お互いの違いを認め,尊重し合う世界のために『オトナが語るオトナ未来のメディアサイト』三井住友トラスト不動産.https://smtrc.jp/otonamirai/vol35.html
  • 福村真紀子(2014年4月).地域日本語教室を「共生」実現への希望の空間へ(「多文化共生のとびら」)『自治体国際化フォーラム』294,40-41.http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/articles/index-294.html

日本語教育歴

2021年4月~
茨城大学大学院理工学研究科工学野 数理・応用科学領域 助教
2020年10月~2021年3月
早稲田大学日本語教育研究センター 招聘研究員
早稲田大学日本語教育研究センター 助教
2018年10月〜2020年3月
早稲田大学日本語教育研究センター 助手
2017年4月~2018年7月
武蔵野美術大学 非常勤講師
2015年10月~現在
東京外国語大学留学生日本語教育センター 非常勤講師
2010年2月~現在
日野市立子ども家庭支援センター所属子育て支援サークル「多文化ひろば あいあい」 主宰
2014年7月~2017年3月
ヒューマンアカデミー 日本語教師養成講座 非常勤講師
2011年4月~2015年10月
早稲田大学日本語教育研究センター インストラクター(非常勤)
2014年4月~2015年3月
東京電機大学国際センター 非常勤講師
2007年4月~2009年3月
メロス言語学院 非常勤講師
2004年10月~2009年3月
東京三立学院 非常勤講師
1994年9月~1995年8月
St. Andrews Presbyterian College(アメリカ) 非常勤講師

自己紹介

「がんばれ,私」と何度自分を励ましたことでしょう。池上研究室を巣立ってから,とにかく,がむしゃらに,自分ではいろいろやってきたつもりです。コロナ禍だからと言って,私が解決しようとする課題は自粛なぞしてくれないのです。だから私もできるだけの対策はしつつ,最小限に動いてきました。停止したらそれで終わりの回遊魚なので…。だから,「多文化ひろば あいあい」は元気に存在しています。

2021年の4月から新生活が始まりました。茨城県日立市が新しい私の「地域」です。海が見える静かな街です。初めて訪れたその日に観光案内所に行って,一番近い渓流釣りの場所とスキー場の情報をゲットしました。釣りとスキーは,私にとって「ごはん」ですから(笑)。もちろん,これから日立の地域日本語教育の仲間に入れていただこうと目論んでいます。地域の活動も,私のエネルギー源の「ごはん」です。

関連サイト