唐木澤みどり(からきさわ みどり)

業績

学位論文

  • 唐木澤みどり(2009).『JSLのこどもの自律的なことばの学びの可能性とその支援――学校生活への「参加」の観点から』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要:PDF

論文

  • 唐木澤みどり(2014).「コミュニケーションのずれ」から考える日本語支援――幼少期来日のJSL児童に対する日本語支援実践から『早稲田日本語教育学』17.
  • 唐木澤みどり(2013).JSLの子どもが「なりたい自分」に向かうための日本語支援.川上郁雄(編)『「移動する子ども」という記憶と力――ことばとアイデンティティ』(pp. 239-265)くろしお出版.
  • 唐木澤みどり(2012).来日初期のJSL中学生が学校生活に参加するための日本語支援――「伝えたいことが伝わる」ことを目指した支援を通して『国際教育評論』9,18-34.
  • 唐木澤みどり(2010).JSL児童が「書く」活動に参加するための日本語支援――「ポスター活動」の支援実践から『ジャーナル「移動する子どもたち」――ことばの教育を創発する』1,23-45.http://gsjal.jp/childforum/journal_01.html#art01-2

発表

  • 唐木澤みどり(2016年3月26日).「学ぶ主体としての子どもへの日本語支援のあり方――読み書きが苦手な子どもへの支援実践から」子どもの日本語教育研究会第1回大会(東京:東京女子大学).
  • 唐木澤みどり(2015年9月13日).「子どもが『今ありたい自分』として学びの場に参加するための日本語支援」早稲田大学日本語教育学会2015年秋季大会(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2014年7月11日).「参加を通した学びを支える日本語支援――JSL中学生の『声』の獲得のプロセスから」シドニー日本語教育国際研究大会(オーストラリア:シドニー工科大学).
  • 唐木澤みどり(2014年6月14日).「『参加したい』活動と『参加できそう』だと思える活動をつなげる――小中学生への初期の日本語支援実践から」2014年度第1回日本語教育学会研究集会(鹿児島:鹿児島大学).
  • 唐木澤みどり(2014年3月22日).「子どもが『今ありたい自分』として参加するための日本語支援――タイから来日した小学生への日本語支援実践から」タイ国日本語教育研究会第26回セミナー(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 唐木澤みどり(2013年6月2日).「JSLの子どもの親に対する日本語支援の検討――日本で子育てをするタイ人女性のライフストーリーから」2013年度第1回日本語教育学会研究集会(長崎:長崎外国語大学).
  • 福村真紀子,唐木澤みどり(2013年3月16日).「日本に定住する外国人配偶者にとっての日本語とは何か――タイ人女性のライフストーリーから考える定住者のための日本語教育」タイ国日本語教育研究会第25回セミナー(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター).
  • 唐木澤みどり(2012年8月18日).「JSLの子どもの学校生活を親が知るための場づくり――子どもの日本語支援者は何ができるか」2012年日本語教育国際研究大会(愛知:名古屋大学).
  • 唐木澤みどり(2012年3月4日).「JSLの子どもが『なりたい自分』に向かうための日本語支援――『今ある自分』と『今ありたい自分』の狭間から『なりたい自分』へ」国際研究集会「移動する子どもたち」のことばとアイデンティティ(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2011年8月21日).「JSLの子どものための初期指導再考――中国から来日した中学生に対する日本語支援実践から」2011世界日本語教育研究大会(中国:天津外国語大学).
  • 唐木澤みどり(2011年2月24日).「来日初期のJSLの子どものための『情報へのアクセス』の支援――中国から来日した中学1年生への日本語支援実践から」第2回関東・年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学)
  • 唐木澤みどり(2010年9月25日).「JSLの子どもが『読む』活動に参加するための日本語支援――『読むことができる自分』としての参加を支援する」早稲田大学日本語教育学会2010年度秋季大会企画・研究発表会(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2010年8月28日).「外国につながる子どもの自己効力感を育てる――小学校における日本語支援実践から」日本教育心理学会第52回総会(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2010年8月1日).「JSLの子どもが在籍学級に参加するための日本語支援――小学校における日本語支援実践から」2010世界日本語教育大会(台湾:国立政治大学).
  • 唐木澤みどり(2010年5月23日).「JSLの子どもの学校生活への『参加』を促す日本語支援――散在地域の小学校においてどのような『参加』を支援するか」日本語教育学会2010年度春季大会(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2010年2月15日).「JSL児童の『読み書き』への参加を支援する――来日3年目の児童への日本語支援実践から」第1回関東・年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2009年11月1日).「『情報へのアクセス』の観点からJSLの子どもの日本語支援を考える」年少者日本語教育学を考える会 第6回研究集会(東京:早稲田大学).
  • 唐木澤みどり(2009年3月28日).「JSLの子どもの学校生活への『参加』を支援する――日本語支援の実践例から」早稲田大学日本語教育学会2009年度春季大会第13回研究発表会(東京:早稲田大学).

教材等

  • 唐木澤みどり(2009).「どのくらい日本語に触れていますか?― 日本語接触場面を振り返ろう」伴紀子(監),宮崎里司(編)『タスクで伸ばす学習力――学習ストラテジーを活かした学びの設計』(pp. 68-69)凡人社.
  • 唐木澤みどり(2009).「日本の学校を見学しよう!」伴紀子(監),宮崎里司(編)『タスクで伸ばす学習力――学習ストラテジーを活かした学びの設計』(pp. 90-91)凡人社.

ひとこと

日本語教育に興味を持つようになったきっかけは,地域の日本語ボランティア講座を受講し,ボランティア教室で日本語支援を始めたことでした。その後,小中学校で日本語指導に携わるようになり,日本語を学ぶ一人一人の生活とつながる日本語支援を行いたいと思い,修士課程に入学しました。

修士課程修了後は,JSLの子どもの日本語支援を継続しながら,成人学習者の日本語教育にも関わり,日々の日本語教育実践を振り返りながらよりよい支援を行いたいと考えています。その中で,修士論文で検討した日本語支援の観点を再検討し,より深め,より具体化していく必要性を感じ,博士後期課程で研究を続けることになりました。

日本で生活する学習者は,日々さまざまな実践に参加する中でことばを学んでいると考えます。そこで,生活の中の実践への参加を支援する観点から日本語支援を検討し,「参加」と「ことばの学び」をつなげる日本語支援のあり方を追求していきたいと考えています。