村上真由美(むらかみ まゆみ)

19期生:2010年春入学

学位論文

  • 村上真由美(2012).『JSL児童に関わる学校教員と日本語教員の役割――子ども理解と相互の連携を目指して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文.[概要書

自己紹介

日研に入る前には,小学校の教師をしていました。その中で外国につながる子どもたちに出会い,日本語教師へと「進路変更」することになりました。そのときロールモデルになったのは,ペルシャ文学研究者の岡田恵美子先生と聖書和訳研究者の川島第二郎先生です。それぞれ中学,高校の教師から研究者へとなった方々です。このような先達があることを「恵まれた環境」だと思っていました。その「環境」について友だちに話すと,「でもそれを拾ったのはあなただよね。」といわれ,なるほどと考えなおしました。

今,外国につながる子どもたちの日本語支援について,支援者はどのように関わったらよいかを考えています。支援者は,「環境」を整えることが大切ですが,それが子どもの日本語学習のすべてではありません。子ども自身がその「環境」の中から何を拾うのかは,子ども自身に任されていることなのです。このことを視野に入れながら,どのような支援をしていけばよいのかを考えていきたいと思っています。