山本由美子(やまもと ゆみこ)

25期生(2013年4月入学)

研究テーマ

  • キーワード: 対等,多様性,相互作用,支援者の学び,対話
修士論文
  • 山本由美子(2015).『日本語教育実践に関わる者は参加者をどのように捉えるべきか――タイのホームステイプログラムに関わった「日本語教育経験のない」ある支援者の語りを通して考えたこと』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書全文

業績

論文
発表
  • 山本由美子,Poranee Pinunsottikul(2019年12月).「初級会話授業におけるティ―ムティーチングを通した教師間の学び合い――タイ⼈教師と⽇本⼈教師の関わり合いの変化からの⼀考察」(ポスター発表)言語文化教育研究国際研究集会(ベトナム、ハノイ:タンロン大学).
  • Poranee Pinunsottikul & Yumiko Yamamoto (2019, November). Thai Students’ Attitudes toward Co-teaching between Thai Teachers and Japanese Teacher: the Case of a Conversation Class for Beginners.(口頭発表)第13回タイ全国日本研究学会(タイ、バンコク:タマサート大学).
  • 山本由美子(2019年9月).「ストーリーを作ろう!――演劇的アプローチの可能性」(口頭発表&ワークショップ)タイ国日本語教育研究会第258回月例会(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター日本語部).
  • 山本由美子,山下春菜(2019年3月).「海外インターンシップに向けて教師ができること――事前研修後のインタビューからの考察」(口頭発表)第2回タマサート大学・大阪大学日本語教育ジョイントセミナー(タイ:マヒドン大学).
  • 山本由美子(2018年9月).「多様な日本人との関わりを通して社会につながる教室を目指す試み――初級会話授業での実践から」(口頭発表)タイ国日本語教育研究会第250回月例会(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター日本語部).
  • 山本由美子,タサニー・メータビスィット(2018年3月).「グローバル人材育成のための日本語指導の問題――海外インターンシップ研修からの考察」(口頭発表)第1回タマサート大学・大阪大学 日本語教育ジョイントセミナー(タイ:タマサート大学東アジア研究所).
  • Tasanee Methapisit & YUMIKO YAMAMOTO (2017, November). ”การพัฒนาบุคลากรที่มีศักยภาพการทำงาน ระดับสากล: การเตรียมความพร้อมการฝึกงานในต่างประเทศ”(口頭発表)第11回タイ全国日本研究学会(タイ:コンケーン大学).[英語訳:Tasanee Methapisit & Yumiko Yamamoto (2017). Global Human Resources Development: Preparation for Internships Abroad. The 11th National Conference of Japanese Studies Association of Thailand. https://jsat.or.th/en/
  • 山本由美子,川野さちよ,伊吹香織(2015年10月).「演劇的手法において『ことばの学び』はどのように生まれるか――『にほんご わせだの森』の活動から」(ポスター発表)2015年度日本語教育学会秋季大会(沖縄:沖縄国際大学).
  • 江森悦子,山本由美子,伝城里美(2014年9月).「私たちの『分かち合う場』はどのように変容したか――『にほんご わせだの森』における多様な参加者の語りから」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2014年秋季大会(早稲田大学).
報告等
  • 山本由美子(2019).ビジターセッションを通して多様な日本人が関わる教室が目指すもの――初級聴解会話授業での実践から『早稲田日本語教育学』26,223-227.http://hdl.handle.net/2065/00062895
  • 山本由美子(2016).みんなが「対等」にかかわり合う場『わせだの森――森で育まれた卒業生のいま』http://gsjal.jp/ikegami/morinow.html

日本語教育関係の経歴

2016年7月~
タマサート大学(タイ)で専任講師
2013年10月~2016年7月
都内日本語学校で非常勤講師
2008年5月~2011年3月
タイ,バンコクの中等教育機関で非常勤講師
いくつかの日本語支援活動(ホームステイプログラム,高校ボランティア,センターボランティアなど)にてボランティア

自己紹介

初めて「外国語としての日本語」,「日本語教育」というものと出会った場所は,バンコクという「地域」でした。ボランティアとして,タイのさまざまな地域からバンコクに日本語教師になるための研修を受けに来ている現職教師の方々と接したり,タイのさまざまな地域の学校で日本語を学んでいる学生がバンコクの日本人家庭にホームステイをするというプログラムを企画・実施したり,バンコクのいくつかの高校で行われる日本語の授業に入って高校生と触れ合ったりしながら,日本語を通してタイのさまざまな地域の日本語学習者とコミュニケーションできるということに,それまでの人生で味わったことのなかった体験をしました。

そこでの体験と,また帰国してから地域の日本語教室に関わったときの体験は,私に「日本語教育は外国人のためだけのものではなく,日本人のためのものでもある」ということを気づかせてくれました。日本語教育に関わることで学んでいるのは外国人だけではなく,母語話者である日本人もたくさんのことを学んでいるのだと思いました。

これからも,性別,年齢,職業,国籍,価値観を問わず,さまざまな人々が出会い,関わることで「何か」を学び,それがお互いの「何か」になり,それを実感することでお互いの生きることを支え,共に変化し成長する力となるような日本語教育を目指していこうと思っています。