山本由美子(やまもと ゆみこ)

25期生(2013年4月入学)

研究テーマ

  • キーワード: 対等,多様性,相互作用,支援者の学び,対話
修士論文
  • 山本由美子(2015).『日本語教育実践に関わる者は参加者をどのように捉えるべきか――タイのホームステイプログラムに関わった「日本語教育経験のない」ある支援者の語りを通して考えたこと』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要書全文

業績

論文
  • 鹿目葉子,大橋真由美,山本由美子(2023).タイ中等教育機関における「読解力」育成に向けた新たな日本語授業の提案 ― PISA調査の読解力の観点から『立教大学日本語教育センター 日本語・日本語教育 紀要』6,59-77.https://rikkyo.repo.nii.ac.jp/records/22673
  • 鹿目葉子,大橋真由美,ムニンタラウォン・シリワン,山本由美子(2022).タイ中等教育機関における21世紀型スキル育成を目指した日本語授業の一提案 ― タイのA大学におけるビジネス日本語授業の実践から.Proceedings of the 16th JSAT Annual Conference 2022 (pp. 77-88). [PDF
  • 山本由美子,鹿目葉子,大橋真由美,榎原実香,ムニンタラウォン・シリワン(2022).ビジネス日本語授業におけるSECIモデルの実践報告 ― タイ人学生の協働による学びから『タイ日研究ネットワーク Thailand』3,1-19.[PDF
  • Yumiko Yamamoto,Haruna Yamashita,Piyawan Asawarachan (2021). Learning experience gained by students during their years in university and redefinition of the role of an instructor(タイ語)『タマサート日本研究ジャーナル』38(2),49-70.https://so02.tci-thaijo.org/index.php/japanese/article/view/253071
  • 山本由美子,ポラニー・ピナンソッティクン(2021).タイの高等教育機関の日本語教師の異文化間協働 ― 日本人教師の意識変容に着目して『タマサート日本研究ジャーナル』38(1),95-113.https://so02.tci-thaijo.org/index.php/japanese/article/view/248463
  • Poranee Pinunsottikul & Yumiko Yamamoto (2019). Thai Students' Attitudes toward Co-teaching between Thai Teachers and Japanese Teacher: the Case of a Conversation Class for Beginners. JSN Journal, 9(2), 26-40.(タイ語)https://so04.tci-thaijo.org/index.php/jsn/article/view/223746
  • Tasanee Methapisit & YUMIKO YAMAMOTO (2018). Careers for Japanese Majors and Career Readiness: Case Study Topics for First- and Second-year Students. JSN Journal (special issue), 8, 219-233.(タイ語)https://www.tci-thaijo.org/index.php/jsn/article/view/158802
  • Tasanee Methapisit & Yumiko Yamamoto (2017). Global Human Resources Development: Preparation for Internships Abroad. JSN Journal, 7(2), 83-100.(タイ語)PDF
書評
  • 山本由美子(2020).石黒広昭(編著)『街に出る劇場 ― 社会的包摂活動としての演劇と教育』『早稲田日本語教育学』28,113-118.http://hdl.handle.net/2065/00073439
発表
  • 山本由美子,張藝逸(2024年10月).「タイと日本の大学生によるオンライン協同活動「ドラマを作ろう!」の実践報告 ― タイと日本、それぞれの視点で捉えた活動の意義と可能性」(口頭発表)国際表現言語学会第9回大会.
  • 山本由美子(2024年3月).「タイの大学における国際交流活動の意義と課題 ― 3つの日・タイオンライン交流活動から」(口頭発表)第1回タイ国日本語教育国際シンポジウム『これからの社会に生きる力』(タイ:カセサート大学).
  • ムニンタラウォン・シリワン,鹿目葉子,大橋真由美,山本由美子(2022年11月).“ข้อเสนอในการจัดการเรียนการสอนภาษาญี่ปุ่นเพื่อพัฒนาทักษะแห่งศตวรรษที่ 21”(口頭発表)第16回タイ全国日本研究学会(タイ:カンチャナブリ ラチャパット大学).
  • 榎原実香,山本由美子,鹿目葉子,大橋真由美,ムニンタラウォン・シリワン(2022年3月).「タイ・日本における対話を重視したビジネス日本語教育の実践 ― 日本の企業を知る活動を通して」(口頭発表)2021年度タイ国日本語教育研究会 第34回年次セミナー(オンライン).
  • ピヤワン・アサワラチャン,山本由美子,山下春菜(2021年11月).Learning experience gained by students during their years in university and redefinition of the role of an instructor.(口頭発表)第16回タイ全国日本研究学会(タイ:チョンブリ プラパー大学).
  • 山本由美子,山下春菜(2021年10月).「ビデオレターを通じての異⽂化交流活動がもたらす効果と意義 ― タマサートの学⽣の成果物と振り返りからの考察」(口頭発表)NIDA・東北⼤学・タマサート⼤学国際合同シンポジウム2021 Harmonization of Cultural Studies and Language Studies(オンライン).
  • 山本由美子,Poranee Pinunsottikul(2019年12月).「初級会話授業におけるティ―ムティーチングを通した教師間の学び合い――タイ⼈教師と⽇本⼈教師の関わり合いの変化からの⼀考察」(ポスター発表)言語文化教育研究国際研究集会(ベトナム、ハノイ:タンロン大学).
  • Poranee Pinunsottikul & Yumiko Yamamoto (2019, November). Thai Students’ Attitudes toward Co-teaching between Thai Teachers and Japanese Teacher: the Case of a Conversation Class for Beginners.(口頭発表)第13回タイ全国日本研究学会(タイ、バンコク:タマサート大学).
  • 山本由美子(2019年9月).「ストーリーを作ろう!――演劇的アプローチの可能性」(口頭発表&ワークショップ)タイ国日本語教育研究会第258回月例会(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター日本語部).
  • 山本由美子,山下春菜(2019年3月).「海外インターンシップに向けて教師ができること――事前研修後のインタビューからの考察」(口頭発表)第2回タマサート大学・大阪大学日本語教育ジョイントセミナー(タイ:マヒドン大学).
  • 山本由美子(2018年9月).「多様な日本人との関わりを通して社会につながる教室を目指す試み――初級会話授業での実践から」(口頭発表)タイ国日本語教育研究会第250回月例会(タイ:国際交流基金バンコク日本文化センター日本語部).
  • 山本由美子,タサニー・メータビスィット(2018年3月).「グローバル人材育成のための日本語指導の問題――海外インターンシップ研修からの考察」(口頭発表)第1回タマサート大学・大阪大学 日本語教育ジョイントセミナー(タイ:タマサート大学東アジア研究所).
  • Tasanee Methapisit & YUMIKO YAMAMOTO (2017, November). ”การพัฒนาบุคลากรที่มีศักยภาพการทำงาน ระดับสากล: การเตรียมความพร้อมการฝึกงานในต่างประเทศ”(口頭発表)第11回タイ全国日本研究学会(タイ:コンケーン大学).[英語訳:Tasanee Methapisit & Yumiko Yamamoto (2017). Global Human Resources Development: Preparation for Internships Abroad. The 11th National Conference of Japanese Studies Association of Thailand. https://jsat.or.th/en/
  • 山本由美子,川野さちよ,伊吹香織(2015年10月).「演劇的手法において『ことばの学び』はどのように生まれるか――『にほんご わせだの森』の活動から」(ポスター発表)2015年度日本語教育学会秋季大会(沖縄:沖縄国際大学).
  • 江森悦子,山本由美子,伝城里美(2014年9月).「私たちの『分かち合う場』はどのように変容したか――『にほんご わせだの森』における多様な参加者の語りから」(ポスター発表)早稲田大学日本語教育学会2014年秋季大会(早稲田大学).
報告等
  • 山本由美子(2021).「わせだの森」からタイに渡った「わたしの作りたい教室」もりぼん ― 実践者の想いを綴った『もりぼん にほんごわせだの森の実り』.https://sites.google.com/view/wasedanomoribon
  • 山本由美子(2019).ビジターセッションを通して多様な日本人が関わる教室が目指すもの――初級聴解会話授業での実践から『早稲田日本語教育学』26,223-227.http://hdl.handle.net/2065/00062895
  • 山本由美子(2016).みんなが「対等」にかかわり合う場『わせだの森――森で育まれた卒業生のいま』http://gsjal.jp/ikegami/morinow.html
セミナーなど
  • 第29回JTATセミナー(2023年5月)「コミュニケーションとしての書く活動 ― ピア活動がもたらす効果」講師,主催:JTAT(タイ国日本語日本文化教師協会)(国際交流基金)

日本語教育関係の経歴

2016年7月~
タマサート大学(タイ)で専任講師
2013年10月~2016年7月
都内日本語学校で非常勤講師
2008年5月~2011年3月
タイ,バンコクの中等教育機関で非常勤講師
いくつかの日本語支援活動(ホームステイプログラム,高校ボランティア,センターボランティアなど)にてボランティア

自己紹介

初めて「外国語としての日本語」,「日本語教育」というものと出会った場所は,バンコクという「地域」でした。ボランティアとして,タイのさまざまな地域からバンコクに日本語教師になるための研修を受けに来ている現職教師の方々と接したり,タイのさまざまな地域の学校で日本語を学んでいる学生がバンコクの日本人家庭にホームステイをするというプログラムを企画・実施したり,バンコクのいくつかの高校で行われる日本語の授業に入って高校生と触れ合ったりしながら,日本語を通してタイのさまざまな地域の日本語学習者とコミュニケーションできるということに,それまでの人生で味わったことのなかった体験をしました。

そこでの体験と,また帰国してから地域の日本語教室に関わったときの体験は,私に「日本語教育は外国人のためだけのものではなく,日本人のためのものでもある」ということを気づかせてくれました。日本語教育に関わることで学んでいるのは外国人だけではなく,母語話者である日本人もたくさんのことを学んでいるのだと思いました。

これからも,性別,年齢,職業,国籍,価値観を問わず,さまざまな人々が出会い,関わることで「何か」を学び,それがお互いの「何か」になり,それを実感することでお互いの生きることを支え,共に変化し成長する力となるような日本語教育を目指していこうと思っています。