わせだの森:森で育まれた卒業生のいま

自分で自分の「答え」を見つける――大森優

首都大学東京国際センター特任助教:紹介ページ

私の日研生活の中心にはいつも「わせだの森」がありました。

1期目は参加者として,2・3期目は実践者として関わり,そしてわせだの森をフィールドに修論をまとめました。その2年は,実践者仲間と,森の参加者と,そして何より自分自身と向き合う日々でした。

自分は何を大切にしたいのか,日本語教育とは何か,実践者同士で異なる教育観をどうすり合わせるか,参加者と誠実に向き合うとはどういうことか。答えの見えない中で必死にもがきました。とことん話し合い,実際にやってみて,また振り返る。そしてわかったことは,答えは,自分で考え,自分でやってみたことの中からしかわからないということ。苦しくても,自分でしっかり向き合った先に見つけた答えは,間違いなく自分の力になるということ。

修了後は日本語教師として国内外の大学で働き,今は日本語短期集中コースのコーディネート業務などにも関わっています。院生の頃は「自分には絶対できない」と思っていた仕事が,少しずつ確実にできるようになってきたと感じています。それは森で,自分で考えてやってみたことは必ず自分の力になると学んだから。その経験があってこそ,その後の仕事の場面でも一つ一つ自分の答えを積み重ねることができ,それら全てが自信になって今の私を支えているのだと思います。

(2008年秋~09年春履修)

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