金丸巧(かねまる たくみ)

研究紹介

私は,2008年に修士課程に入学し,現在,博士後期課程に在籍しています。大学院入学時から,「外国につながる子ども」の教育に関心を持っており,現在は,「外国につながる子どもの適応支援」を研究テーマとしています。具体的には,地域の学習支援教室や学校などで日本語教育実践を行いながら,「日本語を教えること」だけに留まらない,子どもの全人的な発達を支える適応支援としての日本語教育のあり方を考えています。

また,外国につながる子どもの全人的な発達を支える実践活動の一環として,外国につながる子どものキャリア教育を考える「大学に行ってみよう」プロジェクトや,NPO団体での調査研究や支援活動も行っています。

業績

受賞

  • 第2回『早稲田日本語教育学』優秀論文賞(2015年3月26日)
    • 金丸巧(2014).外国につながる子どもの適応を捉える支援者の「見方」が生まれた過程『早稲田日本語教育学』17,87-105.

論文等

  • 金丸巧(2014).外国につながる子どもの適応を捉える支援者の「見方」が生まれた過程『早稲田日本語教育学』17,87-105.
  • 金丸巧(2013).外国につながる子どもの適応をどのように支えるか――支援者の適応観の変容に着目して『ジャーナル「移動する子どもたち――ことばの教育を創発する』4,1-20.http://gsjal.jp/childforum/journal_04.html#art04-1
  • 金丸巧(2013).複数言語と向き合うこと――子どものことばと主体性の関係.川上郁雄(編)『「移動する子ども」という記憶と力――ことばとアイデンティティ』(pp. 288-307)くろしお出版.
  • 金丸巧(2012).子どもは,他者との関わりをどのように広げたか――ことばの使用に関する「主体性」の育ちに着目して『ジャーナル「移動する子どもたち――ことばの教育を創発する』3,91-108.http://gsjal.jp/childforum/journal_03.html#art03-5
  • 金丸巧,マルケス・ペドロ(2012).目標言語社会の一員としての意識を支える日本語教育実践とは――「2対2の実践」を通して『年少者日本語教育実践研究』18,21-30.http://gsjal.jp/kawakami/youngjis18.html
  • 金丸巧,山﨑尚子,吉田美穂(2012).『外国につながる市民の子育て支援に関わる調査研究 報告書』多文化共生教育ネットワークかながわ(ME-net).
  • 金丸巧(2010).「話す力」をどのように支えるか――JSLの子どもの「あきらめ」をめぐって『年少者日本語教育実践研究』15,79-88.
  • 金丸巧,桑原悠(2010).進路選択のプロセスにおける“隠された”課題――質的調査の結果から『外国につながりをもつ子どもの教育関する調査プロジェクト 報告書』(pp. 33-71)多文化共生教育ネットワークかながわ,かながわ国際交流財団.
  • 金丸巧(2010).『外国につながる子どもは「葛藤」を乗り越える力として「ことば」をどのように獲得したか ―「川崎市ふれあい館・中高生学習サポート」での日本語支援を通して』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).[概要全文

発表

  • 金丸巧,秋田美帆,大澤不二子(2015年2月).「日本語教育実践者はどのように自らを位置づけたか――高等学校での実践を通して」年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2014年3月).「外国につながる適応支援のあり方を問い直す」早稲田大学日本語教育学会2014春季大会(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2013年2月).「外国につながる子どもの「適応」をどのように捉えるか」関東年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 武一美,金丸巧,上原龍彦,人見美佳,尾関史,横山愛子,本間祥子(2013年2月).「外国につながる高校生のキャリア支援とことばの教育――「大学に行ってみよう」の報告」関東年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2012年10月).「人間関係の広がりを支えるために日本語教育に必要な視点――複数言語をもつ子どもたちの事例から」2012年度日本語教育学会秋季大会(北海道:北海学園大学).
  • 金丸巧(2012年8月).「地域の教室における子どもの学びをどのように支えるか――支援者へのインタビューの分析を通して」2012年日本語教育国際研究大会(愛知:名古屋大学).
  • 金丸巧(2012年3月).「年少者日本語教育実践における子どもと他者との関係構築を育む視点とは――地域の学習支援教室における日本語支援を通して」国際研究集会〈移動する子どもたち〉のことばとアイデンティティ――時間と空間,そして自己形成(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2011年8月).「関係発達を育むことば活動とは何か――地域の教室における外国につながる子どもへの実践から」第10回世界日本語教育研究大会(中国・天津:天津外国語大学)
  • 金丸巧(2011年5月).「関係を発達させるためのことばは,どのように獲得されたか――外国につながる小学生への日本語支援実践から」2011年度日本語教育学会春季大会(埼玉:東京国際大学).
  • 金丸巧(2011年2月).「関係性を築く力を,どのように支えるか――来日間もない外国につながる児童への日本語支援を通して」関東年少者日本語教育研究フォーラム(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2010年10月).「年少者日本語教育における「ことば」への成長を支えることの意味――外国につながる子どもたちの「不安や葛藤」を乗り越える力を育む」2010年度日本語教育学会秋季大会(兵庫:神戸大学).
  • 金丸巧,桑原悠(2010年8月21日).進路選択のプロセスにおける“隠された”課題――質的調査の結果から.多文化共生教育ネットワークかながわ,かながわ国際交流財団共催フォーラム『日本社会は外国につながる子どもたちをどのように育んでいけるのか』(神奈川:あーすぷらざ).
  • 金丸巧(2010年3月20日).「ことば」の成長を捉える日本語教育――「不登校」や「ドロップアウト」の問題を抱えた外国につながる子どもへの支援から.早稲田大学日本語教育学会2010春季大会(東京:早稲田大学).
  • 金丸巧(2010年2月28日).外国につながる生徒の高校進学および高校生活における課題――調査で出会った子どもたちの様子から.多文化共生教育ネットワークかながわ,かながわ国際交流財団共催フォーラム『外国につながる子どもの高校進学保障』(神奈川:あーすぷらざ).