過去のお知らせ

以下に掲載の情報は,すべて終了しています。

【終了】江東区の日本語教育研究会 第2回
「市民リテラシーで地域の課題解決へ――身近なとこから考えよう!」

共生社会の実現に向けて,前回は「ゆるさ」「繋がり」をキーワードに考えてみました。今回は,「市民リテラシー」をキーワードに一緒に江東区の共生社会を語り合いましょう。「市民リテラシー」については,当日,どんな考え方なのかをみんなで共有したいと思います。

話題提供者

奥村恵子氏(明治学院大学 国際学部助教)

世界の玄関口として「国際都市おおた」を宣言した大田区では,多文化共生推進プランのもと地域外国人へのさまざまな支援を行っています。今回は外国人児童生徒を対象にした「夏休み学習教室」についてお話しします。

山下千聖氏(早稲田大学大学院日本語教育研究科博士在籍)

昨今,外国にルーツのある子どもに対して様々な支援が実施されています。しかし,支援が行き届かず少年院に入ってしまう少年がいます。これまで注目されてこなかった外国にルーツのある非行少年の事例をお話しします。

内容

  1. 話題提供者や宇一先生から,「市民リテラシー」に関する話を聴きます。
  2. 参加者全員で,「身近な市民リテラシー」「私にできる市民リテラシー」について話しあいます。

日本語みらいラボ(深川)メンバー

「日本語みらいラボ」は,当研究室修了生らが運営する日本語教師グループです。

  • 神吉宇一(武蔵野大学・日本語みらいラボ顧問)
  • 中野玲子(日本語みらいラボ(深川)代表)
  • 黒崎善子(生粋の江東っ子・元日本語教師)

更新情報

【発表しました】大養協(大学日本語教員養成課程研究協議会)
2019年度春季大会シンポジウム:「改正入管法」と変化する日本語教育

  • チラシ日時: 2019年5月24日(金)15:00~18:30
  • 会場: 早稲田大学 早稲田キャンパス19号館 711教室
  • 参加費: 会員:1,000円,非会員:1,500円
  • 参加申し込み: こくちーずプロ

シンポジウムより:報告2
宮崎里司「介護関連在留資格と日本語教育の強化」

現在,介護施設では,留学生,介護,EPA,技能実習,特定技能,定住・永住といった在留資格認定者が役割参加している。とくに,特定技能では,今後5年間で,6万人受け入れる方針にも関わらず,日本語基礎テスト(またはJLPT),介護日本語評価試験に加え,介護技能評価試験という3種類の試験に合格しなければならないなどハードルは高い。本報告では,日本語教育関係者が,“One-Issue“(単一争点)に留まらない複合課題を解決する能力を高める必要性を訴える。

【終了しました】看護と介護の日本語教師研修 第6回
看護・介護日本語教育の諸相――発音指導の捉え方(川口義一氏)
介護の専門語彙の学習支援――専門用語と日常語を同時に学ぶ方法の提案(遠藤織枝氏)

宮崎が幹事を務める「看護と介護の日本語教育研究会」の,第18回例会として第6回看護と介護の日本語教師研修を以下のとおり開催します。

  • チラシ:日時: 2019年5月11日(土)13:00~17:30
  • 場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス(6号館401教室)[アクセス
  • 定員: 120名
  • 参加費: 一般2,000円,学生1,000円(当日支払,学生の方は学生証をご持参下さい)
  • 申込方法:事前申し込みが必要です(申込期限:5月6日(月))申しこみサイトよりお申込下さい。
  • 主催: 看護と介護の日本語教育研究会

プログラム

看護・介護日本語教育の諸相――発音指導の捉え方(13:00~15:30)
講師: 川口義一氏(早稲田大学名誉教授)
本研修では,オーディオリンガルの教師中心の「教え込む」教授法から学習者が主体となる「学び取らせる」教授法への転換を可能にする,「サイレントウェイ」式の仮名導入と「ヴェルボ=トナル・システム」による発音の指導・矯正を紹介します。この二つの教授法によれば,学習者の母語が何であれ,初級初日から発音の正確性を意識化でき,個々人の癖の矯正も容易になり,かつ,談話全体レベルでの発音の自然さも日常的に訓練できます。
介護の専門語彙の学習支援――専門用語と日常語を同時に学ぶ方法の提案(15:45~16:30)
講師: 遠藤織枝氏(にほんごの会企業組合代表)
介護の現場で働き,特に国家試験を目指す人にとって,介護の専門用語や,介護分野特有のことばを習得するのはとても重要なことです。例えば,日常的に使う「飲み込む」は,専門用語では「嚥下」と言い,現場で働く外国人は,日常の言葉と専門用語を両方覚える必要があります。その負担を減らしながら介護の専門用語を覚えるためのひとつの方法として,上下にルビをつける方法を紹介します。こうした方法が有効かどうか,皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
きき隊!コーナー(16:45~17:20)
実践の先輩にいろいろ尋ねてみよう!話してみよう!
  1. 発音指導もっと!
  2. 政策・提言もっと!
  3. 看護と介護のことばもっと!
  4. 看護と介護の教材もっと!
  5. 日本語教育支援についてもっと!
まとめ・振り返り(17:20~17:30)
懇親会(希望者)(18:00~)

緊急企画「外国人労働者受入れと日本語教育――転換点を迎える移民言語教育政策とは」盛会のお礼とご報告

photo:去る2019年3月16日(土)に行われた,日研主催のパネルセッションは,木村義雄参議院議員,川上郁雄教授と共に,いわゆる「改正入管法」をメインに,技能実習生や特定技能就労者を取り巻く日本語教育の課題について,発信いたしました。

後半は,150名近くの来場者からも,活発な質疑応答があり,改めて,関心の高さが窺われました。

公開講座のご案内

宮崎研究室は,2019年度春学期の日本語教育実践ワークショップ(4月13日,20日,27日)でも,「介護分野で働く外国人就労者への日本語教育実践」,また,同秋学期(10月5日,12日,19日)には,「ものづくり分野で働く外国人就労者への日本語教育実践」において,外国人労働者と日本語教育について,考える予定です。

お申込みをお待ちしています。

【日越大学】地域研究プログラムでの集中講義

Photo: 早稲田が幹事校として日本語教育プログラムの支援をしている日越大学において,2018年2月後半から,地域研究プログラムの講師として集中講義をしています。

写真は,“TJFL in Asia”という,私の講義の一コマで,アジア地域の日本語教育政策を学ぶクラスです。宮崎研やそれ以外の院生も,言語政策などの観点から,ゼミ発表をし,意見交換を行いました。

この日越大学は,日研が来年度から導入する,海外実践プログラムの受入れ大学に指定されており,成長著しいベトナムの日本語教育を学ぶ上で相応しい機関です。

【2019年9月】6th International Language Management Symposium: Re-exploring the management of intercultural interactions at the macro and micro levels

招待講演:宮崎里司 Language management and outreach language support: Sustainable Japanese language education (JLE) policy for foreign inmates in Japan

  • 日時:2019年9月10日(火)16:30~17:30
  • 会場:立命館大学朱雀キャンパス[アクセス

プログラムほか詳細&参加申し込みは,大会公式サイト https://ilms-2019.com/をご覧ください。

【発表しました:7月22日】看護と介護の日本語教育研究会 第16回例会
宮崎里司著『外国人介護職への日本語教育法』(日経メディカル開発,2017)ほか,看護と介護の日本語教育教材に関するポスターセッション

  • photo: 日時: 2018年7月22日(日)10:00~15:55
  • 場所: 首都大学東京秋葉原キャンパス[アクセス
  • 参加費: 無料
  • 申込方法:看護と介護の日本語教育研究会HPよりお申し込みください(先着150名)
  • 申込期限: 2018年7月20日(金)
  • 案内チラシをダウンロード[PDF

EPA(経済連携協定)候補者の受け入れ,技能実習生の対象職種への介護職種の追加,及び在留資格「介護」の創設等により,今後外国人看護・介護人材の増加が見込まれ,彼らに対する学習支援の必要性も高まっています。しかし,外国人看護・介護人材向けにどのような教材があるのかという情報は学習支援者の間で必ずしも共有されていないのではないでしょうか。そこで,本研究会では,看護・介護の日本語教育の教材16点の開発者が,教材の開発意図,効果的な使い方などを紹介する「教材広場」を開催することとしました。開発者から直接話が聞けるなかなかない機会ですので,是非,ご参加ください

プログラムより:教材広場――第二ラウンド

[2-4:介護]
『外国人介護職への日本語教育法――ワセダバンドスケール(介護版)を用いた教え方』(日経メディカル開発)宮崎里司・中野玲子・早川直子・奥村恵子
関連:新刊情報出版社による紹介

【参加者募集:6月16,17日】日本言語政策学会 第20回記念研究大会
特別シンポジウム「言語保障から学力保障へ」馳浩,中川正春,木村哲也

  • ポスター:大会テーマ: 現代と未来の課題解決に取り組む持続可能な言語政策
  • 日時: 2018年6月16日(土),17日(日)
  • 会場: 早稲田大学・早稲田キャンパス8号館,3号館
  • 参加費: 日本言語政策学会会員・学生1,000円,非会員2,000円
  • 共催: 移民政策学会
  • ポスターをダウンロード[PDF]
  • 詳細情報 >

17日(日)の特別シンポジウム「言語保障から学力保障へ」は,日本語教育推進基本法に関してお二人の衆議院議員が登壇しての一般公開シンポジウムです(無料,ただし定員150名)。

17日(日)特別シンポジウム「言語保障から学力保障へ」

  • 会場: 早稲田大学・早稲田キャンパス3号館602教室
  • 日時: 2018年6月17日(日)17:30~19:15
    • 受付: 17:00〜(602教室前)
  • 登壇者:
    • 馳浩(衆議院議員,元文部科学大臣・教育再生担当大臣)
    • 中川正春(衆議院議員,元文部科学大臣・防災担当大臣)
  • 司会・討論者
    • 木村哲也(帝京大学)

特別シンポジウムだけにご参加の場合は、参加費無料です。

詳しくは日本言語政策学会のWEBサイトでご確認下さい。

更新情報

【参加者募集:4月土曜】ワークショップ「ものづくりや介護分野で働く技能実習生への日本語教育実践」全3回

  • 日時: 2018年4月7日(土),4月14日(土),4月21日(土)13:30~15:30
  • 場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス(19号館予定)[アクセス
  • 講師: 
    • 早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授 宮崎 里司
    • 早稲田大学日本語教育研究センター 非常勤インストラクター 中野 玲子
    • 早稲田大学日本語教育研究センター 非常勤インストラクター 上田 潤子
  • チラシをダウンロード[PDF]

チラシ:外国人技能実習生度は,2017年度には75職種(135作業)に達し,毎年多くの実習生が入国しています。実習生への日本語教育においては,渡日前と来日後のアーティキュレーション,日本語教師と実習先企業のアーティキュレーション,生活者としての視点など,課題が山積しています。

本ワークショップでは,技能実習生向け日本語教育について,製造業や介護の技能実習生を例に,アカデミック・ジャパニーズとは,どのように異なるのかを,実践例を紹介するとともに,カリキュラム,教材,評価,さらには,こうした実習生を教える場合,日本語教師が備えるべき資質などについて,専門分野別日本語教育の観点から,一緒に考えていきます。

内容

1回目
技能実習制度を概観し,渡日前と入国後の日本語講習におけるアーティキュレーション(連続・整合性),および日本語教師と実習先のアーティキュレーションついて問題点と解決策を検討する。
2回目
主に介護の技能実習生向け日本語教育の中でも,日本語学習と現場での実習の連動について考察し,日本語教師と介護職との協働を目指したシラバスを立案する。
3回目
主に製造業に就労する技能実習生向け日本語教育について考察し,授業内で実施するタスクを考える。

このワークショップは,専門分野の日本語教育として,現在需要が高まっている技能実習制度で来日する実習生に対する日本語教育実践を紹介します。

具体的には,制度設計や,カリキュラムのデザイン,教科書,教材の紹介,さらには,ワセダバンドスケール(介護版)と言う,早稲田で新たに開発された介護分野の日本語能力診断ツールを使った日本語診断の使い方も説明していきます。

お申し込み・お問合せ先

早稲田大学大学院日本語教育研究科
gsjal@list.waseda.jp
TEL:03-5286-2750

【日越大学】安倍総理,日越大学の学生を激励

安倍総理は,1月17日,宮崎がディレクターを務める日越大学日本語教育プログラムの,大学院修士課程の院生とハノイ市内で懇談し,日本とベトナム両国関係や,広くグローバル社会に貢献することを期待する旨激励した。以下は,時事通信の記事と朝日新聞の写真。

安倍首相,日越大学生を激励=「平和の懸け橋に」

photo※時事通信 20170-01-17(火)14:19配信より

【ハノイ時事】安倍晋三首相は17日,日本とベトナムが共同国家プロジェクトとして設立した「日越大学」の学生らとハノイ市内のホテルで懇談した。首相は席上,「日本とベトナムの懸け橋となって,両国関係の発展や世界の平和に貢献することを期待している」と激励した。学生代表は「日本との友好関係に貢献したい」などとあいさつした。同大学は,ベトナム政府や実業界,国際社会で活躍する人材の育成を目指して昨年9月に開校。先行して大学院修士課程の講座が開かれており,大学教育も2020年に始まる見通しだ。

【近況報告】国際交流基金バンコク日本文化センター主催,2016年度日本語教育セミナーにて講演

photo:ハノイにて,日越大学日本語教育プログラム総括の業務の後,12月16日から,バンコクの基金センターにて,日本語教育セミナーの講演をしてきました。

セッション1では,「大学日本語教育と第二言語習得研究:自律型学習者をめざす」というタイトルの下,SLA研究の5つのトピック(学習リソース,学習ストラテジー,ポートフォリオ,アクティブ・ラーニング,自己研修型教師)を例に,参加者と共に考え,同3では,「持続可能性を視野に入れた日本語教育とは」と題し,これからの海外の日本語教育を,言語教育政策と持続可能性(sustainability)という点から考えました。

こうしたアプローチは,これまでの日本語教育ではほとんど関心をもたれていませんが,他の学問領域では,学際的な試みとしてこのフレームワークが度々応用されています。日越大学でも“Sustainability Science”がキーコンセプトとなっています。日本語教育が持続可能な学問領域として発展する上で,どのような政策課題を解決すべきかを考察する能力は,21世紀型コンピテンス(competence)と言えるかもしれません。

【報道】宮崎が会長を務める「すみだ日本語教育支援の会」が運営する,「すみだ日本語教室」の記事が,朝日新聞に掲載

早稲田大学が,墨田区と包括協定を結んでいる産学官連携プロジェクトの一環として支援を始めたのがきっかけで,墨田区高齢者福祉課・社会福祉法人「賛育会」NPO法人「てーねん・どすこい倶楽部」が共同連携を図り,宮崎研究室も協力するなか,2008年「すみだ日本語教室」が立ち上げられたという経緯があります。日研修了生の中野玲子さんは開設当時から,その後,宇津木晶さんも加わり,外国人定住介護従事者の日本語教育に当たっています。また,墨田区にお住いの高齢者の方々のNPO法人である「てーねん・どすこい倶楽部」の皆さんは,そうした定住外国人の皆さんに対し,介護現場で使う漢字の学習を中心に,ボランティア活動を続けてきてくださいました。その功績が認められ,この度,第47回(平成28年度)「社会貢献者表彰」において『社会貢献の功績』から日本財団賞を贈られました。

宮崎は,このような,日本人配偶者の査証で定住し,医療福祉の職に就いている外国人介護従事者をはじめ,条約難民および第三国定住難民,日系定住外国人,外国人技能実習生,公立学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒に対する日本語学習支援,公立中学校夜間学級に在籍する外国人生徒,また,東南アジアとのEPA(Economic Partnership Agreement:経済連携協定)のスキームで来日した外国人看護師・介護福祉士候補者や,さらには,日本の刑事施設に収容されている外国人被収容者(受刑者)などといったカテゴリーに属する外国人に対し,とりわけ関心を示し,社会の中でなかなか日本語教育の手が及ばない,いわゆる「アウトリーチ」型の支援が,持続可能な日本語教育の展開には欠かせないという理論構築を果たし,実践を続けています。

介護の日本語,学び手探り 「誤嚥」「褥瘡」…来日10年でも苦戦

※『朝日新聞』2016年12月6日(火)朝刊,生活26面より[asahi.com]。許諾を得て転載。

photo人手不足の介護現場では,外国人の人材が増えています。技能実習制度の対象に介護も加わることになり,活躍の機会はさらに広がりそうです。壁は「介護の日本語」。この教え方をめぐる試行錯誤も続いています。

「口紅の『くち』という字には火口の『こう』,口調の『く』という読み方もあります」

東京都墨田区の集会所で11月中旬,8人のフィリピン人女性が集まり,ボランティアに教わりながら読み書きなどの練習をしていた。区内の介護施設で働く在留外国人などを対象に,週1回開かれている無料の「介護の日本語教室」だ。

日本語教師と定年退職した地域のボランティアが,介護現場で使われる日本語を教える。介護福祉士の国家試験を目指す上級者向けには,近隣施設の介護職員も加わる。

日常会話に困らない外国人も現場では壁にぶつかる。難解な介護の専門用語と読み書きだ。

生徒の繁富ジーナさん(50)は,日本人と結婚して20年前に来日。10年を過ぎてから施設で働き始めたが,戸惑いの連続だった。

誤嚥(ごえん),褥瘡(じょくそう),嚥下(えんげ)……。普段は使わない日本語が飛び交う。勤務に入る時は介護記録を読んで利用者の様子を把握する必要があるが,読み書きはひらがな・カタカナ程度で理解できないことが多い。そのため今でも早めに出勤し,辞書で調べたり日本人職員に読んでもらったりする。

介護の日本語教室には昨年から通い始めた。繁富さんは「もっと読み書きの力をスキルアップして一人前になりたい」と話す。

東京都社会福祉協議会の2009年の調査では,都内の特別養護老人ホームの3分の1に外国人職員(留学生などを除く)がいた。墨田区内の介護施設では人材不足を背景に05年ごろから外国人の雇用が増加。介護の日本語教室は区内の社会福祉法人や早稲田大学大学院日本語教育研究科などが連携して08年から始め,現在は区の委託事業になっている。

教室を運営する日本語教師の中野玲子さんは「介護は人を相手に臨機応変が求められる仕事。継続して日本語を学べる場を身近に増やしていくことが必要だ」と指摘する。

■即戦力育成へ,教師ら連携

2008年から経済連携協定(EPA)の枠組みで介護福祉士をめざす外国人が来日したことで,施設などから頼まれて日本語教師が教える機会は増えている。教える側も手探りだ。

11月下旬,東京都千代田区で日本語教師や介護職員ら約40人が参加するワークショップが開かれた。現場で使える日本語の教え方や,施設との連携の悩みを共有し,解決策を見いだそうという試みだ。

「側臥位(そくがい),仰臥位(ぎょうがい)……。介護の専門用語は日常生活で使わない言葉ばかり。どう教えたらいいのか」

「介護施設から『(勤務交代時の)申し送りの日本語指導もお願いします』と急に依頼されて困った」

こういった具体的な事例を取り上げ,意見を交わした。水戸市の日本語教師,上村洋美さん(52)は自宅でインドネシア人の介護福祉士候補者に教えている。介護保険の仕組みや難しい病名を自分で調べ,学習時間を確保するために施設側と話し合う。「一人では手探り状態。仲間と悩みを話し合う場があると助かる」

ワークショップは日本語教師らでつくる「看護と介護の日本語教育研究会」が主催した。同会副代表幹事で,首都大学東京の神村初美・健康福祉学部特任准教授(日本語教育)は「介護や看護に関する日本語教育は新しい分野。現場で外国人が即戦力となれる日本語の教え方をつくりあげ,施設とつながって本人と周囲との橋渡しができる日本語教師を育成していきたい」と話す。(伊藤綾,森本美紀)

【夜間中学】義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(いわゆる,教育機会確保法)が成立

2016年12月7日,国会にて「教育機会確保法」(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)が成立しました(「教育機会確保法」全文)。私をはじめ,全国夜間中学校研究会や夜間中学関係者が,半世紀以上にわたり待ち望んできたことであり,画期的な出来事です。

以下,この法律が成立した背景,法律のポイント,法律を踏まえた夜間中学の可能性などについて,元世田谷区立三宿中学や墨田区立文花中学の,公立中学校夜間学級で教鞭を取ってこられた関本保孝さんのコメントを引用しておきます。

教育機会確保法成立までの道のり

1954年に開催された第1回全国夜間中学校研究会(当時は「協議会」)は,法制化を求める陳情書を採択しましたが,目的は達成されず,むしろ国は「全国的な実態をはっきりとつかんだ上で,解消できるものかどうか検討。場合によっては制度上認めない」(1963年5月荒木文部大臣・参議院文教委員会答弁)と述べました。1966年には行政管理庁が「夜間中学早期廃止勧告」を出し,全国ではそれに反対して夜間中学増設運動や自主夜間中学の取組が広がり,全国夜間中学校研究会は1976年より毎年「各都道府県に少なくとも1校以上の夜間中学校設置を制度化されたい」等の項目を含む要望書を国等に提出してきました。

さらに自主夜間中学や弁護士などの協力も得て,全国への夜間中学開設をめざし日本弁護士連合会に人権救済申立をおこない,2006年8月に日本弁護士連合会より「学齢期に修学することのできなかった人々の教育を受ける権利の保障に関する意見書」[PDF]が,国に提出されました。「義務教育は全ての人の固有の権利であり,学齢超過か否かに関わらず,義務教育未修了者は国に教育の場を要求する権利をもつ」「国は全国的実態調査を速やかに行い,普通教育を受ける権利の実質保障のため,様々な手段を尽くすべきである」等素晴らしい内容が盛り込まれましたが,全国での夜間中学増設にはつながらず,2009年大会で「議員立法による法的整備」の方針に転換しました。

議員立法成立の背景

全国夜間中学校研究会の働きかけの中,2012年より超党派の「国会院内集会4回」「公立夜間中学や自主夜間中学の視察3回」,「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」結成(2014年4月),2015年より議員立法成立のための話し合いが行われてきました。

また,国会での積極的な動きを受け,文部科学大臣は国会で度々「1県に少なくとも1校の夜間中学設置が必要」と答弁しました。

21世紀になり「人口減少社会への移行」「引きこもり100万人と言われる状況」「外国人人口の増加」という新しい社会状況が進んだこと,そして全国夜間中学校研究会や自主夜間中学等の長年のねばり強い働きかけがあってこその法律成立でした。

「教育機会確保法」の内容

夜間中学に多少なりとも関わる条項の概要は,以下の通りです。

  • 1条(総則):この法律は,教育基本法及び児童の権利に関する条約等の教育に関する条約の趣旨にのっとり施策を総合的に推進する。
  • 3条(基本理念):夜間中学生等が豊かな学校生活を送り,安心して教育を受けられるよう,学校の境確保が図るようにする。義務教育未修了者は年齢・国籍にかかわりなく教育機会が確保される。
  • 4条・5条・6条:国・地方自治体は「総合的施策策定」「財政上の措置」を行う責務がある。
  • 7条:文部科学大臣は,夜間中学を含めた基本指針の策定と,民間団体等の意見を反映させる義務がある。
  • 14条:地方公共団体は義務教育未修了者に夜間中学等,就学の機会提供の義務がある。
  • 15条及び付帯決議:14条のため都道府県と市町村は,「就学の機会の提供その他の必要な措置に係る事務についての当該都道府県及び当該市町村の役割分担に関する事項の協議並びに当該事務の実施に係る連絡調整を行うための協議会を組織する」義務がある。協議会の構成者は,「県知事・県教育委員会」「市町村長・教育委員会」「義務教育未修了者の支援活動を行う民間団体その他県・市町村が必要と認める者」とする。協議会構成者は協議会での合意事項を尊重しなければならない。
  • 16条:国は義務教育未修了者等の実態把握,学習活動の支援方法に関する調査研究とそれに関する情報の収集・整理・分析・提供を行わなければならない。
  • 17条:国・地方公共団体は,広報活動等を通じ教育機会確保等に関する国民理解を深めるよう必要な措置をとらなければならない。
  • 18条:国・地方公共団体は,教育機会の確保等が専門的知識に基づき適切に行われるよう,学校の教職員等の養成・研修の充実を通じた資質向上,体制等充実のための学校の教職員配置,心理,福祉等に関する専門的知識を有する教育相談者の確保等を行わなければならない。
  • 19条:国・地方公共団体は,義務教育未修了者等に対し,教材の提供(通信方法含む)その他の措置を講じなければならない。
  • 21条:国・地方公共団体は,義務教育未修了者等や家族からの教育・福 祉等各種相談に総合的に応ずることができるよう,関係省庁相互間その他関係機関,学校・民間団体の間の連携強化,必要な体制の整備に努めなければならない。
  • 付則:夜間中学等に関する第四章の規定は,公布の日から施行する。

夜間中学関係者の当面の課題

  1. 7条:文部科学大臣の基本方針策定に関連した民間団体からの意見聴取に際し,全国夜間中学校研究会等が名乗りを上げること。
  2. 15条:各都道府県及び市町村の「協議会」結成に際し,各地の公立夜間中学研究会や各都道府県の自主夜間中学・夜間中学をつくる会・その他の関係者が構成メンバーに入れるよう名乗りをあげること。
  3. 17条:国・地方公共団体に対し具体的な「広報活動」について,内容の提案をしていくこと。
  4. 18条:国・地方公共団体に対し,「学校の教職員等の養成・研修」「体制等充実のための学校の教職員配置」「心理,福祉等に関する専門的知識を有する教育相談者の確保等」の具体的方策の提案をしていくこと。

(関本保孝)

日越大学(ハノイ)日本語教育プログラムのディレクターに嘱任

宮崎は,2016年9月に開学した,日越大学(Vietnam Japan University.学長:古田元夫)[公式サイト]の日本語教育プログラムのディレクターに,委嘱されました。

日越大学は,サスティナビリティ学を,基本的な研究理念とし,リベラルアーツ教育を基礎とする発展戦略を掲げています。将来的には,学際領域や先端技術の分野における,教育,研究,人材育成などの面で,国際的資質を有する人材を供給することを目標とし,アジアのトップクラスとなる総合大学を目指しています。加えて,日越両国の交流・協力関係の促進を司る役割が付託されています。そうした日越大学のカリキュラムのなかで,日本語教育は,すべての学生(将来的は,大学院と学部を併せ,最大6,000人規模となる見込み)による履修が義務付けられ,ベトナムだけではなく,将来的には,東南アジアや海外の日本語教育におけるCEO(最先端の設備環境をもち,世界的に評価される研究拠点)となることが期待されています。

なお,今般,ディレクターと併せ,他の幹事校大学の代表者と共に,日越大の発展に関して,学長に諮問する,日越大学研究教育評議会の委員にも嘱任されました。

宮崎が,今後,サスティナビリティを中心概念とする,日本語教育のグローバル政策研究を継続する上で,こうした役割参加は欠かせない,大学版CSRと捉えています。

天津外国語大学大学院初の外国人客座教授に就任しました。

photo2016年10月初旬から3週間弱,天津外国語大学の李运博大学院長の招きで,日本語教育の集中講義を務めました。これは,昨年,早稲田への訪問学者として,李运博教授をお招きした際に,依頼されていた約束を果たした形になりますが,中国で,日本語教育や日本語学を学ぶ,大学院生の動向を知るよい機会になりました。その折,客座教授(客員教授)としての委嘱要請があり,お引き受けした次第です。天津外大では,初となる,外国人客座教授のようですが,今後,講義と併せ,研究指導に加え,関連する求索荣誉学院や濱海外事学院での支援も行う予定です。(写真は,天津外大修剛学長からの委嘱状伝達の模様)

“日越大学”の日本側幹事大学として,早稲田大学を宮崎が代表し,日本語教育の総括責任者に就任しました

資料1日越大学(Vietnam Japan University)は,2013年12月15日,安倍晋三内閣総理大臣及びグエン・タン・ズン首相の日越首脳会談で「構想の早期実現」につき合意されたもので,翌2014年3月18日,チュオン・タン・サン国家主席(大統領)が国賓として来日した際に締結した日越共同宣言において,両国が協力をしていくことが確認されました。

資料2日越大学は,先端技術・総合科学分野および人文社会における研究成果において,世界トップレベルの高等教育機関を目指すとともに,ベトナムと日系企業の要求に対応できる国際水準を満たす質の高い人材を輩出することを目的とし,ベトナム国家大学(ハノイ国家大学)[*1]の7つ目の総合研究大学院大学として2016年9月に開設します。それに伴い,まずは,社会基盤,環境技術,ナノテクノロジー,地域研究,公共政策,企業管理の6領域を開設し,修士課程120名(各領域20名)の募集を開始します。その後,気候変動,新エネルギー,宇宙工学,分子医薬学の分野の研究科の増設を視野に入れながら,博士課程,学部を順次開設し,最終的には,6,000人規模の総合大学となる予定です。それに伴い,数年後には,ハノイ中心部より西へ30km離れたホアラック・ハイテックパーク(HHTP)に予定されている,75ヘクタールのキャンパスに移転します。

このプロジェクトを遂行するに当たり,早稲田大学は,日越交流を学術面から促進する役割を果たすべく,JICA(国際協力機構)より,日本側幹事大学[*2]としての参加依頼を受け,重要な教育言語のひとつとなる日本語教育プログラムのカリキュラムデザインの要請を受けるに至りました。宮崎は,こうした要請のなかで,2014年の準備段階から,十全的に関わってきていたため,日本語教育政策のグローバル化を実践すべく,2020年までの5年間,プログラム責任者(総括)として就任し,総額1億2,000万円のプロジェクトを受託することになりました。

感謝状2015年12月12日には,越日大学修士プログラム紹介式典が,日越大学本部で行われ,その際にも,宮崎は,黒田国際部長他と共に列席し,日本語教育プログラムについて説明してきました[参考記事 >](右図はベトナム国家大学学長からの感謝状)。

2016年9月の開設を控え,早稲田の重点研究教育分野の世界貢献を見据えながら,この日本語教育プログラムを支える,「チーム宮崎」の紹介とともに,定期的に発信していきます。

  • [*1] ハノイ国家大学の組織として,外国語大学,自然科学大学,人文社会科学大学,科学技術大学,経済大学,教育大学の6大学を有する。そのほかに,直属学部,附属研究機関・センター,図書館等合計43の組織から構成されている。
  • [*2] 幹事校は,東京大学,大阪大学,筑波大学,横浜国立大学,立命館大学を加えた6大学,他に協力校として京都大学なども参加予定

関連記事「日越大学6領域の修士プログラム」
ベトナム『教育&時代新聞』2015年12月12日号より翻訳

■翻訳者:Sai Thi May(日本語教育研究科院生.ホーチミン国家大学 人文社会大学出身)

Photo本日(12月12日)ハノイにて2016年に開校する予定の越日大学修士プログラム紹介式典が行われた。

式典は,ハノイ国家大学及び国際協力機構(JICA)により主催され,東京大学,大坂大学,早稲田大学,横浜国立大学,筑波大学,立命館大学といった日本の一流大学の代表者をはじめ,ベトナムの各省庁,地方,企業の代表者300名も出席した。

式典では,日本のパートナー大学とベトナム側の代表者が,日越大学の教育内容を紹介し,ベトナムと日本の企業とも協力体制を構築し,それらの企業は優秀な修了生を採用することが可能であると述べた。

各領域においてハノイ国家大学の教授及びパートナーの日本の大学の教授は,入試,カリキュラム,教育の質の保証条件,奨学金,就職の機会などを説明した。

日越大学は,2016年のはじめに入試が始まり,2016年の秋に開校を予定しており,ナノテクノロジー,環境技術,社会基盤,地域研究,公共政策,企業管理の各分野それぞれ20名募集する。これらの分野のカリキュラムは,持続的な発展を目指し,日本の名門大学から支援を受け,ある程度ベトナムの状況に適するよう調整されたものである。

入学生は,国際的な環境で日本とベトナムの一流大学の教授,研究者の授業を受け,必要な最新知識を得ることができる。また,実験のラボ等ベトナム国家大学傘下大学が整備された設備を用い,実践と理論をベースに専門知識,創造的思考,持続的な広い視野を深めることもできる。

修士課程修了後,修了生は,日本の大学をはじめ,世界の名門大学の博士課程出願の資格を満たす。さらに,優秀な人材に対するベトナム国内外の政府機関,組織,企業,特にベトナムの日系企業のニーズに応えられると期待される。

紹介式典にてハノイ国家大学フン・スアン・ニャ総長は,日越大学の設立が,日本とベトナムの友好関係の緊密化を表すだけではなく,日本とベトナムの一流大学からの教授,研究者の参加により6つのプログラムが成功できると確信していると述べた。

ハノイ国家大学フン・スアン・ニャ総長は,ベトナムと日本の政府をはじめ,日本側とベトナム側の関連省庁・機関の協力,特に日本のパートナー大学の教授,JICAの専門家及びハノイ国家大学の教授,職員等多くの関係者の尽力により,日越大学6つの修士プログラムの設立ができたことにお礼の挨拶をした。

日越大学(ハノイ国家大学の傘下)は,2014年7月にベトナムの首相から設立の許可を得た。インフラの整備に充実したハノイ国家大学の質の高い教育を継承しながら,日本とベトナムの2政府をはじめ,ハノイ国家大学の傘下の大学の支援を受け,近い将来国際レベルの大学になる目標を目指している。

日越大学の教育プログラムは,ハノイ国家大学の一流の教育研究所の教授,専門家が日本の一流大学の教授,専門家と取り組んで作られたもののため,日本の教育の強みを生かしながらベトナムのニーズに応える優秀な人材の育成に力を入れる。

【介護福祉士】厚労省副大臣に要望書を手渡してきました

介護福祉士国家試験における「全ての漢字にふりがなを付記した試験問題」の配布対象者を拡大する要望書

要望書:PDF2015年2月13日,すみだ日本語教育支援の会会長として,永岡桂子厚生労働副大臣に,「介護福祉士国家試験における『全ての漢字にふりがなを付記した試験問題』の配布対象者を拡大する要望書」[PDF]を手渡してきました。

今回の機会は,東京都墨田区を拠点に活動している,NPO法人のてーねん・どすこい倶楽部のメンバーである柳田恭子さんが懇意にしている,松島みどり衆議院議員の仲介で,実現した次第です。

同行者として,日本在住27年になる,介護ヘルパーの疋島(ひきしま)ヘルミニアさん(永住資格取得のフィリピン人),社会福祉法人賛育会墨田区特別養護老人ホームたちばなホーム施設長の羽生隆司さん,すみだ日本語教育支援の会日本語講師の中野玲子さん,宇津木晶さんとともに陳情してきました。

松島議員のお骨寄りにより,ちょうどお時間のあった,塩崎恭久(やすひさ)厚生労働大臣にも暫時面会することができ,EPA看護師・介護福祉士候補者だけではなく,今後とも,日本において,医療福祉分野で役割参加する外国人従事者にも,配慮するように強く要請してきました。

その後,永岡副大臣とも面会し,同様な陳情をしてきました。永岡議員は,北関東ブロック選出の衆議院議員ですが,ちょうどその地域にある,社会福祉法人芳香会青嵐荘特別養護老人ホーム青嵐荘療護園で研修しているEPAの候補者の日本語指導を担当していた,宮崎研修了生の田中奈緒さん(ヒューマンアカデミー講師)を紹介した関係から,理事長の宇留野光子理事長とも懇意にしていらっしゃることから,先月も懇談させていただきました。

今回の陳情も含め,これまでの宮崎の活動から,日本語教育は,こうした活動を,積極的に果たしていかなければならないと改めて認識した次第です。

photo

更新情報

特別研究期間制度(サバティカル)適用によるお知らせ

この度,宮崎は,早稲田の特別研究期間制度の適用者となったため,2016年3月末より1年間,off campusでの研究活動となります。

具体的には,4月からは,アカデミック・ビジター(academic visitor)として,メルボルン大学(Uni. of Melbourne, Asia Institute)に所属し,8月からは,9月に開学予定の,ベトナム国家大学(Vietnam National University)傘下の日越大学(Vietnam Japan University)における日本語教育プログラム総括として[関連記事],ハノイに2か月程赴任するとともに,いくつかの大学(ハノイ外国語大学ハノイ大学FPT大学,等)でも,特任または特別顧問として,講演や集中講義,カリキュラム・アドバイザーなどに従事します。その間,研究調査等で,いくつかのアジアの国々を訪問しますが,10月からは,天津外国語大学大学院の客座教授(客員教授)として滞在する予定です。

なお,10月末からは,4月から就任した,東京大学国際高等研究所(UTIAS)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)客員教授ならびに,京都大学文学研究科教育研究機関研究員として,Immigration Policy(移民政策)やLanguage Policy(言語政策),さらには,Sustainability Science(持続可能性を目指した超学的学術)やForeign Care-worker(外国人介護従事者)や,Foreign InmatesのCorrectional treatment(矯正処遇)の研究に従事する計画です。また,その間,日越大学の業務関連で渡越し,グローバル大学を目指す,ベトナムのCenter of Excellence政策の中で,日本語教育の果たす役割を,アカデミックな立場から参加しながら検証していきたいと思います。

更新情報

【移民・難民政策】2015年中東日本語教育セミナー,参加報告

毎日新聞より宮崎は,2015年中東日本語教育セミナー(国際交流基金カイロ日本文化センター 8月16日,17日)に招聘され,基調講演「海外で学ぶ日本事情と日本語教育」ならびにワークショップ「E-Learningから学ぶ自律学習」を担当しました。その折,現在,ダマスカス大学で日本語を教える二人のシリア人教師も受講として参加していました。まさに戦火を潜って,セミナーに参加し,その熱心な受講ぶりが印象的でした。その様子が,新聞に掲載されたのでお知らせする次第です(『毎日新聞』2015年8月18日付夕刊5面:許諾を得て転載[ダウンロード:JPEG])。

現在,難民もしくは母国内で避難民となっている人数は全世界で約5,950万人にも上り,国連は,戦闘などに巻き込まれ,居住先を失ったシリアの住民が約1,060万人に達したと報告しています。つまり,5人に1人がシリア人という計算になり,シリアから逃れた住民数は国際社会では近年にない規模となっています。この数は,2011年の内戦開始前の総人口の約半数に当たるということで,内乱を逃れ出国したシリア人の大多数は国連に難民登録しており,国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると,その数は約410万人になるとのことです。

こうした世界の情勢を,日本語教育に関わる一人として,移民・難民政策の観点から,強く感じ取った出張でした。

【外国人受刑者】日本語教育学会パネルセッションで発表します「外国人受刑者の矯正処遇の課題――刑事施設に収容されるF指標受刑者への日本語指導の意義」

公益社団法人日本語教育学会2015年度春季大会[5月30日(土)武蔵野大学有明キャンパス]のパネルセッション(16:00~18:00)にて以下の発表をします。

  • 外国人受刑者の矯正処遇の課題――刑事施設に収容されるF指標受刑者への日本語指導の意義

現在,当研究室の代表者が,法務省矯正局成人矯正課との日本語プロジェクトに関わっている関係から,外国人受刑者(F指標受刑者)のための日本語教育関連で連携を図っている,府中刑務所教育専門官の谷澤正次氏,ならびに国連アジア極東犯罪防止研修所教官の吉村幸司氏とともに,国内の刑事施設に収容されている外国人受刑者の矯正処遇における日本語指導の課題について発信します。

詳細情報

【遠隔教育】インドネシア教育大学(UPI)との接続実験

Photo2014年5月21日(水)に,宮崎が担当する日本語教育実践研究にて,台湾の淡江大学(担当,堀越和男先生)との遠隔共同大学院ゼミに引き続き,インドネシア教育大学(UPI)との接続実験(担当,Diannni Risda先生)を行いました。

PhotoUPI側は,日研修了生で,現在国際交流基金から上級専門家として派遣されている三上京子先生も出席していただきました。今回初めての試みでしたが,Polycom による接続は良好で,淡江との3地点の遠隔交流も問題なく試みることができました。こうした遠隔交流を試みることにより,日本を中心と考える,「本家主義的」かつ「拝日主義的」な日本語教育観の在り方を問い直していきたいと思います。

【教育】オープン教育センター全学共通副専攻「日本語教育学研究/マルチリテラシーズ」修了式

去る3月17日,オープン教育センター全学共通副専攻「日本語教育学研究/マルチリテラシーズ」の修了式に出席し,修了書を授与してきました。

今年度は14名の修了生を輩出し,今後,日本語教育に関心を示す学内学部生が増えていくことを期待しています。

Photo

【研究状況】台湾の「玉蘭莊」を訪問し,講演しました。

2014年3月3日,社團法人台北市松年福祉會『玉蘭莊』(10658台北市信義路三段190-1號4樓)を訪問し,講演をしてきました。

玉蘭荘は,25年前に,日本語を通して心身ともに支えていく高齢者のためのデイケアセンターを目指して誕生した施設です(参考WEBページ)。戦前や戦後に台湾や中国の方と結婚した日本婦人や,かつて日本教育を受けた台湾の人々にとっても,日本語によるケアは大きな意味を持っていると,WEBでは謳われています。

今井文子總幹事や内片理事,さらに,張明徳常務理事などからもお話を伺うと共に,講演後,実際に94歳の日本婦人や92歳の台湾人の男性とお話しさせていただき,絆を深め,維持することばの力を感じ取りました。フィリピン,インドネシア,ベトナムのEPA医療福祉従事者の候補生の日本語教育支援に関わっている者として,新たな視点の学びを得た思いでした。

Photo

[Lecture] Why do foreign SUMO wrestlers speak fluent Japanese?

  • FlyerSpeaker: Dr. MIYAZAKI, Satoshi
  • Date: (Fri) 21 Feb. 2014
  • Location: University of Malaya, Malaysia
  • Flyer: Download [PDF]

The aim of the talk is to explain the relationship between language learning strategies adopted by professional foreign sumo wrestlers (FSW) with learner autonomy as well as briefly introducing sumo society. It has been recognized that FSW acquire Japanese successfully in a short period of time in comparison with other Japanese language learners (Miyazaki, 2006). However, their acquisition process has not yet been systematically identified and a longitudinal empirical research on such issue still needs to be explored. The talk will clarify their second language acquisition process and also convey pedagogical suggestions to the field of Japanese as a second and/or foreign language education, particularly in terms of the recognizing and the actual practice of learner autonomy.

  • Miyazaki, S. (2006). Why is the Japanese of foreign sumo wrestlers so good? Meiji Shoin Press. [in Japanese]
For more info
Kaori KIMURA (Department of Asian and European Languages, Faculty of Languages and Linguistics, University of Malaya).
  • Mail: k.kimura@um.edu.my
  • Tel: 03-79673

【ニュース】イルジー・バーツラフ・ネウストプニー氏が旭日中綬章を受章

日本語教育学研究に多大なる貢献をされた,ネウストプニー氏(Neustupny, J. V.:元大阪大学文学部主任教授)が,平成25年秋の叙勲(旭日中綬章:The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon)を受章されました。宮崎がモナシュ大学(1988~1997年)に奉職中,日本研究科の同僚として,そして博士論文の指導を受けた師としてお世話になったネウストプニー先生の栄えあるご受章をお祝い申し上げます。

なお,今回,オーストラリアからは,ハワード元首相(John Winston Howard)も,旭日大綬章を受章されました。

参考

【参加者募集】日本語教師のための介護知識講座(外国人介護職の方向け)

  • 日本語指導なら自信があるが,介護知識がちょっと・・・
  • 専門用語,漢字熟語を指導するコツが・・・
  • 実際に試験対策をしている場面を見てみたい!

このようなご要望をお持ちで,外国人介護職の方々に日本語指導を行っている方や,将来行ってみたいと考えている方のための講座です。

  • 講師は介護福祉士として現場で活躍されている専門職の方々です。
  • 外国人職員の皆さんへの指導場面をご覧いただきながら,介護知識の勉強もしていただくことが,本講座の狙いです。

なお,開講日時,講座科目につきましては,こちらのファイル[PDF]をご覧ください。皆さまのご参加をお待ちしております!

  • 日程: 2014年5月9日~7月25日の金曜日(18:00~19:30)
  • 費用: 2,000円/回×12回(一括納入の場合,20,000円)
  • 連絡先: 03-3622-7614(社会福祉法人賛育会 法人事務局,担当 田中・遠矢:とおや)
  • 関連ページ: すみだ日本語教育支援の会

お願い: 本講座は,外国人介護職の方々中心の講座ですので,講義中の質疑応答は,外国人受講生を優先致します。

【介護福祉士】墨田区で立ち上げている日本語教室についての新聞記事
「母が老人ホームで働き始めた(ルポ迫真)」

『日本経済新聞』2012年10月22日朝刊(経済部 藤川衛)

世界最速で少子高齢化が進む日本では,4人に1人が65歳以上の高齢者だ。わたしたちに老いを背負う覚悟はあるのか。高齢大国ニッポンを支える人たちに密着し,真剣に考えた。

□   □

なぜ介護の仕事は敬遠されるのか。「汚い」「給料が安い」という理由だけでは,説明できない気がずっとしていた。

10年以上前だが,記者の母親は自分の父親の介護経験をきっかけに,老人ホームで働き始めた。当時は「訳ありの人が働く場所」との見方が多く,私も「なぜ,そこまで」と思っていた。母親は病気で6年前に介護職を辞めたが,スーパーでパートをしていた時より生き生きと働いていた。

介護は離職率が約2割で,日本人と結婚した在日外国人が人手不足を埋める施設が出てきた。政府は経済連携協定(EPA)で来日したインドネシア人やフィリピン人を介護福祉士候補生としても受け入れている。今も「訳あり職場」なのか。

(後略)

画面つづきは,『日本経済新聞』2012年10月22日朝刊または,日本経済新聞のWEBサイトでご覧ください。

関連

【参加者募集】すみだ介護の日本語教室(無料)

体で覚えよう! 介護の仕事と介護の日本語!

チラシ介護の専門の言葉がよくわからない。丁寧な日本語がわからない。漢字が難しくて困っている。介護福祉士の試験を受けてみたい・・・介護施設で働いている外国人の皆さん! 介護の仕事で使う日本語を一緒に楽しく勉強しましょう! プロの日本語の先生とボランティアの皆さんが親切・丁寧に教えてくれます(実技講習もあります)。

  • 日時: 毎週金曜日,午後3時~7時まで
  • 運営: すみだ日本語教育支援の会
  • 申し込み: 03-3622-7614(田中/遠矢〈とおや〉)気軽に,お電話ください
  • 場所: 横川三丁目集会所
    • 墨田区横川3丁目12-12(押上駅【B1】【B2】出口から歩いて10分)[アクセス
  • チラシをダウンロード[PDF]

※この教室は墨田区の支援事業です。

参考:「外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育」のコーナー

大学生観光まちづくりコンテスト2013

画面今年も,大学生が観光まちづくりプランを競い合う「観光まちづくりコンテスト」(観光庁・文部科学省・総務省・経済産業省・他,後援)が開催され,宮崎も,運営委員として3年目を迎えます。今年度は,訪日外国人向け「観光まちづくりプラン」をテーマに,東日本ステージと西日本ステージに分かれ,それぞれ9月に本選が行われますが,エントリーチームも,180を超え,参加学生総数は,1,000人にも及ぶ規模になりました。

【報告】高知大学入試問題に,『ことば漬けのススメ』(宮崎里司・著)からの引用文が出題されました。

平成25年度,高知大学「土佐さきがけプログラム」国際人材育成コースの入試に,拙著『ことば漬けのススメ』からの引用文が出題されました[『ことば漬けのススメ』の紹介コーナー]。土佐さきがけプログラムとは,(以下,高知大学より引用)

高知大学のこれまでの教育・研究の実績や特色を活かした上で、従来の学部・学科等のカリキュラムから独立した、時代を先駆ける新しい高知大学独自の教育プログラムです。

「土佐さきがけプログラム」では、これまでの学部や学科・コース等での学びにとどまらず、関連する様々な分野の学問を横断的かつ総合的に学ぶ特色ある独自 のカリキュラムが準備されています。これらを学ぶことで、様々な分野に関連する幅広い知識(基礎力)や、それらを組み合わせて物事を考える力(応用力)を 身につけ、地域社会の課題から国際問題、環境問題など、現代社会が抱える様々な課題の解決に積極的に取り組む社会のリーダー、すなわち幕末の志士坂本龍馬 のように、時代の一歩先を進む人材の育成を目指します。

【報告】第8回日豪会議に宮崎が出席

第8回日豪会議が,2013年3月1日(金),東京三田会議所で行われ,宮崎も出席しました[プレスリリース:外務省]。

オーストラリア側からは,オーストラリア国立大学 Prof. Jenny CORBET,駐日大使 Bruce MILLER,壕日財団理事長 Murray McLeanなど,また日本側から,元外務大臣の川口順子氏,国際交流基金理事長安藤裕康氏,小倉和夫前理事長などが出席し,政治,経済,防衛,学生間交流などさまざまな点について,意見が交わされました。宮崎は,その中で,

  • 第1セッション:「戦略的パートナーシップ21世紀の協力」

において,日本語教育に関し,以下のように,発言しました。

これまでのような覇権主義的な言語教育や,単なる異文化理解という目的で,目標言語の社会文化理解を目指すアプローチに疑問を呈しました。

それに加え,これまでの日本語教育が強調・注力してきたビジネス・ジャパニーズを代表とする,ある意味功利主義的なアプローチとは異なる,新たな日本語教育の創造が必要だとも主張しました。

つまり,英語から見た世界観だけでは,現在起きている,世界の多様なコンフリクトの原因を解明・究明することはできず,また,従来の英語以外の優勢ヨーロッパ言語(pre-dominant European languages other than English)の習得だけでも,課題は,十分に描ききれないと考えられ,第三の言語による試みが喫緊の課題となるのではないか,そうした,グローバルな見方を醸成する言語としての日本語教育の可能性を模索するパラダイム変換が必要ではないかという問題提起を行ったわけです。

そういう意味で,オーストラリアの日本語教育は,可能性があり,また,そうしたポストモダン的な変革を起こさないと,今後,日本語教育の分野で,グローバルリーダーにはなりえないとも指摘しました。

なお,ランチタイムには,岸田文雄外務大臣の挨拶があったことを加えておきます。

更新情報

【参加者募集:3月8,9日】2013年度日本語教育研修会@台湾
自律学習と学習ストラテジー・トレーニング――学習者と教師が考えること
講師:宮崎里司

台北会場
日時:2014年3月8日(土)9:30~12:30
会場:交流協会台北事務所地下1F文化ホール(台北市慶城街28號)
高雄会場
日時:2014年3月9日(日)9:30~12:30
会場:実践大学高雄校区高雄市教学中心1407一般教室(高雄市苓雅區苓南路2號)
  • 主催: (財)交流協会台北事務所
  • 参加方法: 2月28日(金)までに,以下のページから申し込み用紙をダウンロードし,Eメールに添付して送信。
  • 詳細情報: 交流協会台北事務所のWEBサイト

講師からのメッセージ

目的

この研修会では,学習者が,より積極的かつ主体的に日本語を学ぶ上で不可欠な「学ぶ力」を,「自律学習」と「学習ストラテジー」というキーワードで考えていきます。具体的には,「自律学習とは何か」,「学習者に自律学習能力を習得させることは,教師にとってどのような意味があるのか」,「自律学習と学習ストラテジーの関係とは何か」などを,講義やワークショップを通して意識化しながら,学習者に対するトレーニング・プログラムをデザインします。こうした目的の下,研修会では,以下のような概要・スケジュールを計画しています。

研修概要
  1. 学習(者)ストラテジーと教師ストラテジー
  2. なぜ自律学習が必要なのか
  3. 学習ストラテジーの分類と習得
  4. 最重要ストラテジーとは何か
  5. 学習者の個別性とは
  6. 外国人力士の日本語習得からみた自律学習
  7. 自律学習を促進させる教室活動とは
  8. 学習ストラテジー・トレーニングとは

更新情報

【観劇無料:12月20・21日】ミュージカル「サファイアーズ」リーディング@早稲田大学

宮崎が所長を務める,早稲田大学プロジェクト研究所のオーストラリア研究所が共催し,ミュージカルを企画しました。プロの俳優が趣旨に賛同し,参加してくれることになりました。

この企画は,今年度からスタートした「演劇・舞台芸術」全学共通副専攻の初めての全体活動です。また,副専攻コア科目「演劇の鑑賞と理解」[シラバス]の公開授業でもあります。副専攻指定科目の全履修生はもちろんのこと,ひろく学内外の皆さんの参加を歓迎します(入場無料・予約不要)。

日時

2013年12月20日(金)18:30~
プレビュー[26号館(大隈記念タワー)地下多目的講義室]
2013年12月21日(土)10:00~
プレビュー[大隈記念講堂・小講堂
2013年12月21日(土)13:00~
レクチャー+本公演+副専攻科目公開ディスカッション[大隈記念講堂・小講堂
  • 開始時刻までに入場してください。時刻を過ぎると入場できない場合があります。
  • 学外の方は,開始時刻10分前に整理券を発行します。

内容

チラシザ・サファイアーズは,オーストラリア先住民アボリジニの,4人姉妹ボーカル・グループ。彼女たちの才能を見いだしたスカウトマンのデイブは,ベトナム戦争への慰問ツアーを持ちかけます。戦場に赴いた彼女たちを待ち受けているのは,危険,わくわくするような恋と冒険,そしてつらい別れ・・・。

何度も再演され,映画にもなった,実話にもとづく傑作ミュージカルを,日本で初めてリーディング上演で紹介します。

【終了】神戸大学留学生センター創立20周年記念国際シンポジウム
世界の日本学の発展と日本語教育の課題――留学生センターの今後の役割

特別講演:宮崎里司ほか

参加ご希望の方は,10月20日までにお申込み下さい。詳細はチラシでご確認下さい。

【終了:2013年1月27日】シンポジウム「ASEAN諸国と日本語教育―平和・安全・相互理解のための学生交流プログラムに向けて」

  • チラシ日時: 2013年1月27日14:00〜17:00
  • 会場: 早稲田大学小野記念講堂[アクセス
  • 主催: 早稲田大学大学院日本語教育研究科&日本語教育研究センター
  • 来賓: 中川正春 元文部科学大臣
  • 後援: 国際交流基金
  • プログラム:講演「ASEAN諸国と日本語教育」アジア各国の大学から研究者を招いて&パネルセッション「学生交流プログラム」と日本語教育
  • チラシをダウンロードする[PDF]
  • シンポジウムWEBサイト
  • お問い合わせ:send-staff@list.waseda.jp

早稲田大学大学院日本語教育研究科&日本語教育研究センターの「“日本語教育学”総合学習プログラムを通じた重層的・循環的人材育成事業」が,平成24年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業―ASEAN諸国等との大学間交流形成支援」SENDプログラム (Student Exchange:Nippon Discovery)に選ばれました[プレスリリース]。

このプログラムでは,大学院または学部にて日本語教育学を主専攻・副専攻とする学生に対して海外日本語教育実践の機会=海外実習を提供するとともに,海外教育機関の日本語学習者に対して実践的日本語教育を提供する「日本語教育学」総合学習プログラムを本学とASEAN 諸国の各大学とが共同で構築します。同プログラムを通して大学院生の交流(長期・短期)と学部生の交流(長期・短期)を本学とASEAN諸国の各大学との間で双方向に展開することにより,本構想で養成する人材に求められる能力の修養を図ります。また,プログラム運営の実績を踏まえ,本プログラムを各参加大学の正規課程カリキュラムへの統合化を目指します。

くわしくは,チラシ[PDF]をご覧ください。

更新情報

【受講者募集:5月20日締切】看護・介護分野における日本語教育集中研修講座

  • 主催: 国際交流基金,日本語教育学会
  • 会場: 3会場から一つ選択(複数の会場にまたがって受講することはできません)
    • 東京:早稲田大学早稲田キャンパス
    • 名古屋:愛知大学名古屋キャンパス
    • 福岡:九州大学箱崎キャンパス
  • 講義: 2時間×8コマ(1日2コマ×4回)
  • 日程:
    • 東京:2013年6月16日(日),23日(日),30日(日),7月7日(日):13:00~17:15
    • 名古屋:2013年6月22日(土),29日(土),7月6日(土),13日(土):13:00~17:15
    • 福岡:2013年6月15日(土),22日(土),29日(土),7月6日(土):13:00~17:15
  • 受講料: 15,000円(税込)
  • 定員: 各会場30名,合計90名
  • 統括コーディネーター: 宮崎里司
  • 問い合わせ: 日本語教育学会事務局(担当:白石)
    • 〒101-0065東京都千代田区西神田2-4-1東方学会ビル新館2階
    • 電話:03-3262-4291
    • FAX:03-5216-7552
    • E-mail:kangokaigo@nkg.or.jp
  • 詳細情報[PDF]

近年,高齢化が急速に進む中で看護・介護の分野で働く外国人に対する日本語教育のニーズが高まっており,日本語教師には,こうした学習者の個別,多様なニーズに対応し得る高いスキルが求められています。日本語教育学会は2009年以来,外国人看護師・介護福祉士候補者に対する「看護と介護の日本語教育ワーキンググループ」を結成し,看護・介護と日本語教育の両分野の学際的な調査研究と研修プログラムの検討を行ってきた結果,当該分野における日本語教師の養成は喫緊の課題であると結論付けるに至りました。

こうした背景から,国際交流基金と日本語教育学会は,外国人看護師および介護福祉士候補者を対象とした日本語教育の発展・強化のため,経済連携協定(EPA)に基づき来日する外国人看護師および介護福祉士候補者や看護・介護の分野で働く外国人のための日本語教育に従事する質の高い日本語教師の養成を目的とした集中研修講座を実施します。

研修内容

  1. 経済連携協定(EPA)に基づく看護師・介護福祉士候補者の受入制度と日本語研修
  2. インドネシア・フィリピンの看護・介護事情
  3. 日本の看護事情と外国人受入れの現状
  4. 日本の介護事情と外国人受入れの現状
  5. 看護師国家試験と日本語指導
  6. 介護福祉士国家試験と日本語指導
  7. 看護師・介護福祉士候補者に対する日本語教育(専門日本語の導入の仕方)
  8. 日本語運用能力の習得と自律学習支援

その他,上記とは別に施設見学実習および教室訪問等(希望者のみ)。

受講申込方法:2013年5月20日(月)必着締切

詳細情報[PDF]をダウンロードの上,「受講申込書」にご記入のうえ,研修講座事務局までメール添付またはFAX,郵便にてお送りください。

【受講者募集:申込締切10月14日】オンデマンド公開講座――留学学習プランを考える Think Ahead: Study Abroad and Language Learning

チラシだれでも,どこからでも受講できる早稲田大学日本語教育学オンデマンド講座では,2012年度から新たにBBSで双方向性もUPして「テーマ型」コースを開設します[チラシ:PDF]。うち,宮崎は「留学学習プランを考える(Think Ahead: Study Abroad and Language Learning)」を担当します。

  • 開講日程: 2012年11月5日~12月16日
  • 申込締切: 2012年10月14日
  • 受講料: 一般10,000円/学内者5,000円

講座内容

留学は,学習者の目標言語を向上させる最も効果的な方法と言われていますが,必ずしも身につくわけではありません。では,なぜ,目標言語はモノにならないのでしょう。そこには,学習者本人の問題とは別に,留学学習プランをデザインし実行する関係者全員の意識に潜む課題も見え隠れします。

このオンデマンド講座では,留学を通じて学習者の目標言語習得を考える上で,誰がどのような工夫をすべきかを,連続性や整合性を意味するアーティキュレーションや,自律学習,学習ストラテジー,ポートフォリオなどをキーワードに,6 週間にわたって考えます。内容は,スライドを使った講義で,その週の概要を把握した上で,留学経験のある日本人および外国人留学生へのインタビューを聴きながら,彼らの留学経験の問題点を探っていきます。また,毎回出されるタスクでは,皆さんの考えを,積極的に掲示板(BBS)に書き込んでもらい,講師や,皆さんの理解を深めるお手伝いをするメンターとともに,意見交換をしながら,効果的な語学留学プログラムとは何かを考えていきます。具体的には,以下のような内容で進める予定です。

  • 第1週 グローバル・アーティキュレーションとは
  • 第2週 自律学習を達成させる要素
  • 第3週 自律学習とポートフォリオ・自己モニター・自己評価
  • 第4週 出発前プログラム(Pre-departure Program)を考える
  • 第5週 留学中プログラム(In-country Program)を考える
  • 第6週 帰国後プログラム(Post-return Program)を考える・まとめ

また,このオンデマンド講座は,以下のような対象者に,ぜひ受講してもらいたいと考えています。こうした方々との間で,これからの「留学」を考え,どのように留学学習プランをデザインすべきかを語りあいましょう。

  1. 日本への留学を控えた海外の日本語学習者
  2. 日本の大学で外国語を学び,将来海外留学を希望する学生
  3. 留学予定者を教える・教えている語学教師(日本語教師,英語教師など)
  4. 留学生を送り出す担当者や受け入れる担当者
  5. 語学教育・語学学習に関心のある学部・大学院生

こちらから講座の内容を紹介したサンプル講座(プレ番組)がご覧いただけます。

受講方法

受講申込にはパンフレットに折り込まれている所定の振込用紙が必要です[パンフレットのご請求]。

お問い合わせ

早稲田大学大学院日本語教育研究科
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-7-14
PHONE:+81-3-3204-9242
FAX:+81-3-3203-7672
E-mail:gsjal@list.waseda.jp

【学会発表要旨】日本語教育学会春季大会(拓殖大学:2012年5月26~27日)での
宮崎里司の関連発表3本

大会プログラムおよび全発表の要旨は,日本語教育学会大会ホームページから。

口頭発表: 川上郁雄,池上摩希子,宮崎里司「JSLバンドスケールを用いた日本語能力把握によって教育支援システムはどのように展開したか――鈴鹿市におけるJSL児童生徒に対する教育実践を通して」

2008年より4年間,大学・教育委員会・学校の連携によるJSL児童生徒への日本語教育支援システムの構築について実践研究を重ねてきた。本発表の第1の論点は,この支援システムの柱の一つであるJSLバンドスケールを用いた4年間の判定結果を軸に,JSL児童生徒の日本語能力が,この間にどのような変容を遂げているかという点である。2番目の論点は,把握されたJSL児童生徒の日本語能力の判定結果が学校で展開される教育実践にどのように生かされたのかという点である。3番目の論点は,JSLバンドスケールを導入したことによって,教育委員会や教員の意識にどのような変化が生まれたのかという点である。

発表は,JSL児童生徒500名以上の日本語能力をJSLバンドスケールによって4年間にわたり記録し,その結果をもとに教育実践を展開した,この支援システムの有効性と実践の要点を明らかにすることを目的とする。なお,本研究については共同研究者として中川智子氏(鈴鹿市立牧田小学校)の協力を得た。

口頭発表: 岡田朋美(友志会花の舎病院),宮崎里司「EPA看護師の国家試験合格後の課題――国家試験後の日本語支援者の役割とは」

本研究は,看護師資格を取得したEPA看護師の現状を訴え,日本語の課題と支援者の役割について,アーティキュレーション(連携・連続性)の観点から問題提起を行うものである。2011年3月に看護師国家試験に合格し,4月より病院に勤務するEPA看護師4名,及び,受け入れ先の日本人看護師2名に対し,意識調査を行った。結果,EPA看護師は,国家試験前は情報の理解が中心だったが,国家試験後は的確に伝える力が必要だと感じていることがわかった。日本人看護師も「技術的なもの,知識的なものは持っている」と評価する一方で,医療分野では「正確さ,簡潔さ,適切さ」が求められることを指摘する。今後は,日本で働く一看護師として,現場を理解し,考え,自分の言葉で的確に表現することが必要となる。日本語支援者は,今後も引き続き,「間と間をつなぐ存在」として,専門家である日本人看護師と連携し,課題の共有を行っていく必要がある。

ポスターセッション: 中野玲子(墨田日本語教育支援の会)「外国人介護従事者に向けた日本語支援――介護業界と地域のために」

(産学官連携で宮崎も委員として取り組んでいる「すみだ日本語教育支援の会」の報告です)

介護の日本語教育では,日本人配偶者ビザ等を保持する外国人介護従事者の存在に注目し,彼らを地域全体で支えていく仕組みを構築することが望まれる。

本研究では,外国人介護従事者の事例と東京都墨田区での「外国人介護従事者のための日本語支援教室」を紹介し,介護の日本語教育の対象者と目的を考察する。

外国人介護従事者の事例として,東京都墨田区の特別養護老人ホームに勤務する外国人介護従事者4名を対象に行った半構造化インタビューを紹介する。外国人介護従事者は,日常生活での会話中心の言語運用により「読み書き」に問題を抱えている。日本語支援教室では「漢字・文章・介護専門知識」の授業を開設した上で,地元の社会福祉法人やNPO法人も参加し,地域全体での日本語支援の仕組みを構築している。こうした活動は,外国人介護従事者の言語面での問題を解決し,介護業界の人材確保,地域の福祉力向上にもつながると考えられる。

なお,本研究については共同研究者として宇津木晶氏(墨田日本語教育支援の会)の協力を得た。

更新情報

【講演記録】2012年2月25日,26日「全国郷土検定サミット」in那須で基調講演

写真2012年2月25日,26日に那須で開催された「全国郷土検定サミット」[チラシ:PDF]では,地域の文化や歴史などに関する知識を問う「郷土検定」を行っている全国36の団体が集まり,検定を通して郷土の素晴らしさを自覚し伝えていくことなどを盛り込んだ共同宣言[ポスター:JPEG]を発表しました。日本語教育にも,こうした地域について意識化することが必要との思いから,基調講演をお引き受けしたものです。講演では,検定は地域のへの自負心を育むが,検定合格者にその知識を生かして地域の取り組みに参加してもらう機会を作ったり,合格者の知見を丁寧に発信する必要があることなどを提言しました。

更新情報

【受講者募集】日本語教育実践ワークショップ
「外国人介護従事者のための日本語教育実践」

早稲田大学では,日本語教育公開講座に加え,昨年度から「日本語教育実践ワークショップ」を開講しており,介護関係では,外国人介護従事者のための日本語教育実践に関連したワークショップが開かれています。「外国人介護従事者のための日本語教育実践」は,EPAにより来日した介護福祉士候補生や,日本人配偶者ビザ等で働く介護ヘルパーについて,それぞれが抱える問題点を,日本語教育から考えるものです[> さらにくわしい内容]。

期間は,第1回:6月16日(土),第2回:6月23日(土),第3回:6月30日(土)で,現在,申込受付中です。お申し込みは,以下にアクセスの上,オンラインレジストレーションから行ってください。

【受講者募集】早稲田大学エクステンションセンター
墨田区提携講座「21世紀のすみだからの発信―すみだ学へのいざない」

コーディネーター:宮崎里司

早稲田大学は,早慶レガッタなどを通じて深い縁続きの,墨田区をパートナーに選び,文化の育成・発展や産業振興,人材育成,まちづくり,学術等幅広い分野での相互連携を図る取り組みを展開してきました。一方,地域社会への貢献を探ってきた墨田区も,早稲田との産学官連携プロジェクトで協同歩調を取りながら,長年蓄積された多様な英知や見識を還元する土壌を構築してきましたが,2006年度から,墨田区による提携講座,「すみだ学」を開講するに至りました。選りすぐりの講師陣による,古くて新しい,「すみだの今」を学び,「すみだ通」になってみてはいかがでしょう。

【受講者募集】日本語教育学会 平成24年度
「看護・介護分野における日本語教育集中研修講座」

日本語教育学会では平成24年度「看護・介護分野における日本語教育集中研修講座」を開講します。

  • 研修内容: 講義2時間×8コマ(担当:宮崎里司ほか)
  • 会場: 東京・大阪・広島の3会場それぞれで実施
  • 応募資格: 4年制大学卒業以上など
  • 受講料: 15,000円
  • 締切: 2012年6月1日(東京会場,広島会場),7月1日(大阪会場)

研修内容,申し込み方法,など詳しくは,募集要項をダウンロード[PDF]してご覧下さい。

【講演記録】国際セミナー「インドネシアの中等及び高等教育における日本語学習ストラテジー」にて基調講演

記事2011年11月28~29日,インドネシア・プルウォクルトにて開催の国際セミナー「インドネシアの中等及び高等教育における日本語学習ストラテジー」(国際交流基金助成,スディルマン大学,インドネシア日本語教育学会共催)にて宮崎がおこなった基調講演について,現地の『じゃかるた新聞』2011年11月1日号に掲載されました。[記事をダウンロード:PDF

関連講義:武漢・華中科技大学にて

写真今夏,北京日本学研究センターで,集中講義をした折,武漢にある華中科技大学でも,同様な講義を依頼され,訪問した際の記念写真です。博士課程の楊秀娥さんの母校でもあり,大学院教授の陳俊森先生から,是非にと頼まれ伺った次第です。熱心な院生や日本語関係の先生方との交流で,多くを学びました。

日本語教育学会「日本語教育振興法法制化ワーキンググループ」WEBサイト開設

日本語教育学会「日本語教育振興法法制化ワーキンググループ」のWEBサイト「日本語教育振興法法制化ワーキンググループ」は,2009年8月に,日本語教育学会理事会によって正式に承認されたグループで,日本語教育を振興するための土台となる法律(日本語教育振興法(仮称)案)を作る必要性および意義について議論し,具体化に向けた活動を行ってきました。

その一環として,広報活動をいかに展開するかについて意見を出し合い,この度公式サイトを立ち上げ,活動の可視化をめざすことにしました。詳しくは,以下をご覧ください。

【参加者募集】第9回JFC研究会「EPA介護従事者制度――日本語教育から見た振り返りと課題」

記事早稲田JFC研究会(外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育実践研究会)は,さまざまな介護・看護現場での日本語教育の問題を取り上げてきました。関心のある方はどなたでもお気軽にご参加ください。(※ご参考:JFC研究会の趣旨等

  • 日時: 2011年11月19日(土)15:00~17:00
  • 場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス22号館 2階201教室(地下鉄東西線早稲田駅徒歩6分:アクセス
  • 話題提供: 中山辰巳氏(公益社団法人全国老人福祉施設協議会副会長・青森県むつ市みちのく荘園長)
  • チラシをダウンロードする[PDF]
  • 予約は不要です。
  • 当日資料代として300円をお支払いいただきます。
  • 研究会世話人連絡先: 宮崎里司 miyazaki[半角に→][←半角に]waseda.jp / 03-5286-3923(研究室直通)

キッズルーム併設のお知らせ

JFCはお子さま連れ参加が可能な研究会を目指し,キッズルームを設けています。利用料は一時間500円です。料金は当日お支払い下さい。ご利用になりたい方は,11月16日(水)までにご連絡下さい。

更新情報

【雑感】Australia-Japan Goodwill Dinner(豪日友好ディナー)に招待されて

オーストラリア労働党党首で,女性初の首相(第27代)である,ジュリア・ギラード(Julia Gillard)が主催する,Australia-Japan Goodwill Dinner(豪日友好ディナー)(In Support of the Victims of the great East Japan Earthquake)(東北地方太平洋沖地震復興支援)が,2011年4月22日(金),帝国ホテルで開かれ,当方も,早稲田大学 オーストラリア研究所の所長として,末席に招かれました。

自国も,今年の夏(2011年1月)に,クイーンズランド州が,サイクロン「ターシャ(Tasha)」による,記録的な大洪水に見舞われ,その復旧・復興に専心している中,いの一番に救援隊を派遣してくれた功績には深く感謝しています。

翌23日には,被災地を訪れた最初の外国首脳として,大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町を訪問しました。新聞報道によると,ギラード首相は,佐藤仁町長とともに,「日本国民は不屈の精神を持ち,勇敢だ」と称賛していました。

こうした海外首脳の行動を見聞するにつけ,言語教育政策の分野だけではなく,日本語教育におけるあらゆる専門性が,どのような社会貢献を果たすべきかを考えさせられました。そのためにも,「市民リテラシー」の醸成につながる社会参加行動として,「私には何ができるのか」を常に問い続ける人間として成長することが肝要だという思いを新たにしたディナーでした。

【研究会予告】2011年度から,「市民リテラシー研究会」を立ち上げます。

本研究会は,研究代表者による一連の言語習得研究のキーワードとして位置付けてきた「市民リテラシー」について,広く社会的実践を通して,その意義や理論のフレームワークを総合的に検証します。

日本語教育は,一部の参加者だけが受益者になるのではなく,いかに,参加者全体の公益性につなげるかを論究する学問として,研究課題をシフトする必要があります。活動としては,年数回の研究会開催,市民リテラシー関連の資料収集,研究会メンバーによる関連学会発表ならびに出版活動などです。

なお,「市民リテラシー」については,以下の拙稿をご覧下さい(全文をダウンロードして閲覧できます)。

【終了:11月27日】日本言語政策学会
2010年度関東地区特別大会
テーマ「国家戦略と多様性――多言語多文化共生社会と日本」

  • 2010年11月27日(土)13:00~17:00
  • 國學院大學渋谷キャンパス 常盤松ホール(学術メディアセンター1階)
  • 参加費無料,資料代1,000円
  • チラシをダウンロード:PDF

※参加申し込み不要。直接会場にお越しください。

プログラム

13:00~: 開会
13:15~: 講演「定住外国人の子どもの教育等に関する文部科学省の政策について」
阿蘇隆之(文部科学省大臣官房国際課企画調整室長)
14:10~: シンポジウム「政策課題としての多言語多文化共生――日本語教育との関連で」
司会: 宮崎里司(早稲田大学)
パネリスト: 阿蘇隆之(文科省大臣官房国際課),野山広(国立国語研究所),ウラノ・エジソン(筑波大学),西山教行(京都大学)
ディスカッサント: 坂中英徳(移民政策研究所所長),佐々木倫子(桜美林大学)
16:30~: 閉会の辞
懇親会: 有栖川宮記念ホール(研究棟若木タワー18階)
参加費:4,000円

詳しくは,日本言語政策学会のWEBサイトをご覧下さい。

【参加者募集:毎週土曜】早稲田大学日本語教育研究センター
日本語教育実践ワークショップ「外国人介護ヘルパーのための日本語教育実践」

日本語教育の現場で遭遇する問題に対し,より実践的に即した問題解決型の講座を望む人がでています。これまでの聴講型講座とは別に,日本語教育の問題を論議しあうワークショップを開設し,公開講座受講生や日本語教育の現場で日々問題と向き合っている教師・ボランティア・行政担当者の方々向けにワークショップを行います。座学ではなく,担当講師,参加者が意見を述べ交流する形式の講座です。

  • 第1回:2011年6月18日(土)
  • 第2回:2011年6月25日(土)
  • 第3回:2011年7月 2日(土)

詳しくは,早稲田大学日本語教育研究センター「日本語教育実践ワークショップ」のページをご覧下さい。

【参加者募集】文化中学校夜間学級2011年度第1回「学級公開日」のご案内

  • 日時: 2011年6月3日(金)17:20~21:05(1~4校時)
    時程
    • 第1校時: 17:20~17:55
    • 第2校時: 18:00~18:35
    • 第3校時: 19:10~20:05
    • 第4校時: 20:10~21:05
  • 場所: 墨田区立文花中学校[アクセス
  • 参加方法: 事前申し込み不用。直接会場まで。
  • お問い合わせ: 文花中学校夜間学級直通電話:03-3617-1562(副校長:梶原弘)
  • チラシをダウンロードする[PDF]

夜間学級について

夜間学級では,色々な事情で,まだ義務教育を終えられていない10代から70代の方がひとりひとりの進度に応じたクラスで勉強しています。生徒のみなさんは,読み書き,計算などの基礎的な学力=生きるための力を求めて夜間中学に入学してきます。しっかりと学力がつくようにゆっくり時間をかけて指導しています。墨田区立文花中学校夜間学級では,日本の他,中国,韓国,フィリピン,ベトナム,タイ,コロンビアから来日した生徒50名あまりが日々勉学に励んでいます。

現在,9割以上が外国にルーツを持つ生徒です。

関連記事:夜間中学在籍者の日本語習得

文花中学夜間学級のクラスについて

全部で11クラスあり,普通学級と日本語学級に分かれています。

  • A~Eクラス⇒普通学級・・・高校進学を目指すレベル別のクラスで,科目はいわゆる普通の中学と同じです。
  • F~Kクラス⇒日本語学級・・・日本語習得を第一とし,英,数,理などの科目の時間の多くを「日本語」に宛てているクラスです。
  • *Fクラス/Gクラス…普通学級への橋渡しレベルのクラス

食事について

  • 3限以降も見学をされる方は給食のご用意がありませんので,ご持参ください。1F会議室で召し上がっていただくことができます。
  • 押上駅から文花中までの道程にはコンビニやお弁当屋さんがありません。(途中にマクドナルドがありますが)他の駅で購入されることをお勧めします。

今後の予定

学級公開は年に3回あります。

  • 第2回…2011年9月28日(水)
  • 第3回…2011年11月21日(月)

【企画募集:6月22日締切】大学生観光まちづくりコンテスト―観光まちづくりプランで地域を盛り上げよう!

実践的教育の機会を通じて学生の就業力向上と出口(就職)開拓と,大学としての地域貢献・社会貢献を実現することを目指す,大学生観光まちづくりコンテスト運営委員会(運営委員長:宮崎里司)が,三菱総合研究所,JTB法人東京と連携し「大学生観光まちづくりコンテスト」を開催します。

大学生の知見を活かした観光まちづくりプランを企画提案・プレゼンテーションしてもらい,優秀なプランはJTB法人東京等による事業化支援を行う企画です。

東日本大震災の復旧・復興に向け,観光業復活も重要なアジェンダです。外国人と関わりの深い日本語教育関係者も,「私は何ができるか」を考える,市民リテラシーの一環として捉えていただければと思います。

  • 応募締切: 2011年6月22日(水)
  • 応募資格: 大学生(全日程に参加できる方)1校2名~5名のグループ参加で,指導教授の講評があることを原則とします。
  • 応募方法: ホームページより必要事項を記入しエントリーしてください。
  • テーマ: 以下の要素から選択し観光活性化プランを検討
    1. 神奈川県の推し進めるEV やEV バイク,EV レンタサイクルを活用(交通環境課から)
    2. 訪日外国人に対するコンテンツ開発を活用
    3. スポーツを活用
    4. 物産,ご当地グルメ
    5. 回遊ルート
    6. その他(自由テーマ)
  • 主催:大学生観光まちづくりコンテスト運営委員会[WEBサイト

くわしくはチラシをダウンロード[PDF]してご覧下さい。

【参加者募集】日本語教育学会シンポジウム「活気ある社会づくりと日本語教育」

外国人だけに役立つと思われてきた日本語教育は,じつは日本人や日本社会にとっても,身近で具体的な効果や長期的で広範な波及効果を生み出し,今まさに日本が必要とするものです。本シンポジウムでは,コミュニケーション論,言語学,文化人類学の専門家や経済人が論じ合う中で,そのことを浮き彫りにします。

さらに,日本語教育政策の現状を踏まえ,長期的で包括的な視野に立った政策のあるべき姿について,この課題と真剣に向き合ってきた与野党の国会議員が議論を交わします。

プログラム

  • 基調講演:平田オリザ「コミュニケーション力と日本語教育」
  • パネルディスカッション:「活気ある社会づくりと日本語教育」
  • 政策展望:「日本語教育政策の現状とあるべき姿」

ほか。

参加申し込みほか,くわしくはチラシ[PDF]をご覧下さい。

【受講生募集】看護・介護分野における海外派遣日本語教師候補者のための短期集中研修講座

日本語学習の背景やニーズの多様化に伴い,日本語教師には,こうした学習者の個別,多様なニーズに対応し得る高いスキルが求められています。このたび,日本語教育学会は,独立行政法人国際交流基金の助成により,外国人看護師および介護福祉士候補者を対象とした日本語教育の強化のため,来日前の現地における日本語教育に従事する海外派遣日本語講師養成と,あわせて,国内における外国人看護師・介護福祉士支援にも寄与する人材養成を目的に短期集中日本語教師研修講座を実施します。

  • 会場:早稲田大学(東京会場),海外技術者研修協会(AOTS)関西研修センター(関西会場)
  • 日程:2011年6月~,東京・関西ともに毎週金曜日,全8回。計36時間
  • お問い合わせ: 日本語教育学会(電話:03-3262-4291)
  • 主催: 社団法人日本語教育学会
  • 助成: 独立行政法人国際交流基金
  • 統括コーディネーター: 宮崎里司(早稲田大学)

受講資格等,詳しい情報は,パンフレットをダウンロード[PDF]してご覧下さい。

【参加者募集】5月28日:外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育実践研究会 第7回

EPA看護師候補者国家試験合格――日本語教師はどのようにかかわったか,かかわるべきか

  • 船田淳子氏(医療法人社団友志会花の舎病院看護部長)
  • ジャヒサル・ビンジョリ氏(看護師インドネシア人EPA候補者1期生)
  • 岡田朋美氏(日本語教師)

外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育実践研究会(通称「早稲田JFC研究会」)はさまざまな介護・看護現場での日本語教育の問題を取り上げてきました。関心のある方はどなたでもお気軽にご参加ください。

キッズルーム併設のお知らせ

JFCはお子さま連れ参加が可能な研究会を目指し,キッズルームを設けています。利用料は一時間500円です。料金は当日お支払いください。ご利用になりたい方は,5月25日(水)までにご連絡ください。

次回予告

  • 日時: 2011年7月30日(土)13:00~15:00
  • 場所: 未定(詳細は後日MLでお知らせします)

3月12日に中止になった第6回研究会の内容で開催します。

「外国人介護福祉士を受け入れて――研修担当者と日本語教師の報告から」
  • 富張浩俊氏(青嵐荘特別養護老人ホーム)
  • 中村知生氏(早稲田大学日本語教育研究科修士課程)

研究会世話人連絡先: 宮崎里司 miyazaki[半角に→][←半角に]waseda.jp/03-5286-3923(研究室直通)

更新情報

【参加者募集:】2011年1月22日(土)早稲田JFC研究会 第5回
「外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育実践研究会」

「台湾の看護・介護日本語教育の現状と課題」王珠恵氏

早稲田JFC研究会は,2010年4月15日に行われた,千葉・柏たなか病院日本語教師の池田敦史氏による,「EPAインドネシア看護師候補生に対する日本語教育の現場報告」を皮切りに,さまざまな介護・看護現場での,日本語教育の問題を取り上げてきました。

今回は,2010年12月11日に行われた,AHPネットワークスの二文字屋修氏の話に続き,1月22日(土)に,以下のような内容で研究会を催します。

  • 日時: 2011年1月22日(土)13:00~15:00
  • 場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス22号館8階会議室[アクセス
  • 対象: JFC研究会会員ならびにその他外国人介護福祉士・看護師候補者,ならびにホームヘルパーの日本語教育に関心のある方
  • チラシをダウンロードする[PDF]
  • 問い合わせ先: 宮崎里司(世話人)miyazaki[半角に→][←半角に]waseda.jp,03-5286-3923(研究室直通)
プログラム
13:00~13:10
世話人挨拶
13:10~14:10
講演 「台湾の看護・介護日本語教育の現状と課題」
王珠恵氏(台湾:慈済大学副教授)
14:10~14:50
質疑応答ならびにグループ・ディスカッション
14:50~15:00
第6回JFC研究会について: 話題,発表者の募集など
参加方法等

予約不要ですが,当日,受付にて資料代300円を徴収させていただきます。

関心のある方のご来場をお待ちしております。

終了:第2回JFC研究会
外国人看護師・介護福祉士のための日本語教育実践研究会

早稲田JFC研究会は,4月15日に行われた,池田敦史氏(千葉・柏たなか病院日本語教師)による「EPAインドネシア看護師候補生に対する日本語教育の現場報告」に引き続き,7月10日に,以下のような内容で,研究会を催します。関心のある方のご来場をお待ちしております。(※当日,日本語教室,介護施設の見学希望者を募ります。詳しくは会場でご説明します。)

  • 2010年7月10日(土)10:00~12:00
  • 早稲田大学 早稲田キャンパス14号館515教室 [アクセス
  • 対象:JFC研究会会員ならびにその他外国人介護福祉士・看護師候補者の日本語教育に関心のある方
  • 参加方法: 予約不要,当日会場までおこし下さい(資料代:300円)。
  • 主催: 早稲田JFC研究会
  • 問い合わせ先: 宮崎里司 miyazaki[半角に→][←半角に]waseda.jp
  • チラシをダウンロード[PDF]

プログラム

10:00~宮崎里司(研究会世話人)挨拶
  • 墨田区での「すみだ日本語教育支援の会」設立の経緯
10:15~羽生隆司氏(賛育会特別養護老人ホーム「はなみずき」施設長)
  • 外国人ヘルパーの採用の経緯
  • 墨田区「外国人介護ヘルパーの日本語支援教室」開講までの経緯
  • 「はなみずき」で現在働いている外国人ヘルパーの様子
  • 東京都における介護業界の流れ
など
10:45~永井都也子氏(賛育会特別養護老人ホーム「はなみずき」生活部長),中野玲子氏,宇津木晶氏(ともに,すみだ日本語教育支援の会・日本語講師)
  • 日本語クラスの内容
  • 外国人介護ヘルパーのためのプロ養成講座について
  • 介護福祉士国家試験への対応について
11:15~吉田修氏(NPO「てーねん・どすこい倶楽部」理事長)
  • 墨田区の取り組み
  • 教室を通じて習得した市民リテラシーの具体例(教室を通して,てーねん・どすこい倶楽部の会員が得たもの)
11:45~質疑応答,第3回JFC研究会予告
12:00~今後の研究会で取り上げるテーマ募集(アンケート記入)

次回は9月11日(土)の予定です。

【終了:6月26日】
21世紀の「日本語教育」を共に考える集い――日本人・日本社会に貢献する「日本語教育」,その新たな地平をきりひらく

「日本語教育の課題は日本社会の課題だ!」という視点からの発信

プログラム

総合司会: 新矢麻紀子(大阪産業大学教養部准教授)

第1部: 基調講演「21世紀,日本語教育のはたすべき役割」
小森陽一(東京大学大学院総合文化研究科教授)
第2部: パネルディスカッション「地域が輝く,日本を変える,日本語教育」
コメンテータ: 小森陽一
司会: 木村哲也(杏林大学外国語学部非常勤講師)
外国人の学習権保障と日本語教育
宮崎里司(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
義務教育未修了者に対する学習権保障の観点から,学齢超過の外国人,公立中学校夜間学級で学ぶ外国人生徒や,少年院の外国人収容者に対する日本語教育の充実を図るため,省庁間の横断的な取り組みの必要性について,問題提起する。
地域が輝く!?――「日本語学習支援」の現場から見えてくること
野山広(国立国語研究所日本語教育研究・情報センター上級研究員)
地域の日本語学習支援の現場は,日本の多言語・多文化化の拠点であり,水際となっている場合が多い。水際の水先案内人や繋ぎ役と交流した人々がなぜ輝いているのかについて考察しながら,コーディネータが担う役割の重要性について論じる。
日本を変える「日本語教育のスタンダード」
平高史也(慶應義塾大学総合政策学部教授)
「日本語教育のスタンダード」はコースデザインや評価のツールとしてばかりではなく,日本語母語話者の言語能力の評価や国語教育の見直し,多言語・多文化化が進む国際社会への橋渡しの可能性も秘めていることを論じる。
フロアとの対話

参加方法

タイトルを「6.26参加希望」として,お名前,ご所属,電話番号,Eメールアドレス,日本語教育学会会員か非会員かを明記の上,(社)日本語教育学会事務局(webapply@nkg.or.jp)までメールをお願いします。

メールがご利用になれない方は事務局(Tel:03-3262-4291)にご相談ください。

  • 受付期間:4月1日(木)~6月21日(月)

中川正春文部科学省副大臣との面談実現

2009年11月6日(金)に,ある出版社の対談を通じて知己となった,文部科学省副大臣の中川正春氏(民主党衆議院議員。小選挙区三重県第2区〈鈴鹿市,亀山市,四日市市南部〉選出:ウェブサイト)との面談が,文科省の副大臣室で実現しました。

写真:文部科学省の副大臣室にて。右から,宮崎,中川正春副大臣,川上郁雄教授,言語政策研究室院生の安藤宴子副大臣には,言語教育政策の観点から,当日伺った,川上郁雄教授が中心となって支援している三重県鈴鹿市での,外国人児童・生徒に対する日本語教育の実践に,強い関心を持っていただきました。また,文科省が委託している,国際移住機関(IOM)による「定住外国人の子どもの就学支援事業」についても情報提供いただき,同時に,外国人集住都市が抱える課題,日本語ボランティアのあり方,外国人研修制度,さらには,宮崎がこれまで展開してきた,日本語教育政策活動の一環である,公立中学夜間学級への支援,教職免許更新制度や教職課程6年制への日本語教育関連科目導入の検討,また,外国人介護福祉士・看護師候補者に対する日本語教育の充実の必要性,加えて,海外における補習校の問題など,非常に多岐にわたり,中身の濃い意見交換をすることができました。(写真: 文部科学省の副大臣室にて。右から,宮崎,中川正春副大臣,川上郁雄教授,言語政策研究室院生の安藤宴子)

今回の面談では,今後の外国人移民政策を考える上で,日本語教育がキーワードとなるという点で,副大臣と基軸を共有しているという印象を持ちましたが,我々も,さまざまな日本語教育政策の課題に取り組む意義について,大いに得心しました。

今後とも,日本語教育政策に関して,国への働きかけを継続していきたいと思います。

なお,副大臣には,11月21日(土)に,名古屋外国語大学で行われた,日本言語政策学会特別大会[大会ポスター:PDF]に際し,メッセージ[PDF]を頂戴いたしました。ここに改めて御礼申し上げます。

更新情報

【参加者募集】2月27日:年少者日本語教育フォーラム@名古屋
「鈴鹿モデル」の挑戦――「鈴鹿モデル」は他の地域に応用できるのか

今,注目されている「鈴鹿モデル」をめぐり,国,地方教育委員会,大学が一堂に会し,

  1. 地域のJSL児童生徒の教育支援システムの現状と課題を考え,
  2. 「鈴鹿モデル」を検証し,
  3. 「鈴鹿モデル」を他の地域に応用する可能性について

熱く議論を交わすフォーラムです。(参考記事:「鈴鹿市JSLバンドスケール・プロジェクト(川上郁雄研究室)」)

  • ポスター「年少者日本語教育フォーラム@名古屋」2010年2月27日(土)13:00~17:00
  • 名古屋市「安保ホール」301室(名古屋駅徒歩2分)[アクセス
  • 招聘パネリスト
    • 文部科学副大臣 中川正春氏
    • 文部科学省国際教育課長 中井一浩氏
    • 三重県鈴鹿市教育委員会 水井健次教育長
    • 美濃加茂市教育委員会 林伍彦教育長
    • 群馬県太田市教育委員会 根岸親氏
    • 可児市教育委員会 岩崎千宏氏
    • 東京都目黒区教育委員会 高藤浩氏
  • 主催: 早稲田大学日本語教育研究科
  • 後援: 文部科学省,鈴鹿市教育委員会,年少者日本語教育学を考える会

プログラム

  • 趣旨説明(13:00~13:10): 川上郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
  • 第1部: 「鈴鹿モデル」とは何か(13:10~13:40)
    • 三重県鈴鹿市の「JSL児童生徒のための教育支援システム:鈴鹿モデル」の紹介
    • 水井健次鈴鹿市教育長の基調講演および早稲田大学制作DVDの紹介
  • 第2部: パネルセッション「鈴鹿モデルは応用可能か」(1)(13:45~14:45)
    • 招聘パネリストによる議論
  • 第3部: ワークショップ「鈴鹿モデルは応用可能か」(2)(15:00~15:45)
    • 参加者をグループに分け,協議を行う。
    • 参加予定者: 齋藤ひろみ氏(東京学芸大),石井恵理子氏(東京女子大学),野山広氏(国立国語研究所),中川智子氏(鈴鹿市教育委員会),河上加苗氏(目黒区教育委員会),宮崎里司(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)ほか
  • 第4部:総合討論(15:50~16:45)
    • 招聘パネリストとフロアーの全体討論
  • 総括(16:45~17:00)
    • 総括と今後の行動計画

3月20日:早稲田日本語教育学会パネル発表
「外国人介護福祉士候補生の日本語教育について考える」

  • 2010年3月20日(土)10:40~12:40
  • 早稲田大学 早稲田キャンパス15号館04教室(第二会場)
  • 発題者
    • 中野玲子(すみだ日本語教育支援の会)
    • 宮崎里司(早稲田大学大学院日本語教育研究科)
    • 早川直子・奥村恵子(以上,日本語教育研究センター)
    • 吉井敦子(介護老人福祉施設加世田アルテンハイム施設長)
  • GSJAL日研による案内

外国人介護福祉士候補者受け入れ施設における日本語教育の現状に加え,外国人介護福祉士候補者に対する日本語教育教材開発について,新たに開発した,外国人介護福祉士候補者のためのバンドスケールについて,報告します。

更新情報

更新情報

【終了】日本言語政策学会 関東地区月例研究会

発表「プラグマティズムの言語政策――マレーシアの英語重視政策の動向から」
飯野公一(早稲田大学国際教養学部)
マハティール前首相の提言により,2002年に小・中,高等学校において理数科目授業を英語で教授することが決定された。英語教育の強化政策の背景には,マレーシアの産業界におけるR&D(Research & Development)部門の遅れの危機感が指摘されている。これまでマレーシアにおいては,ブミプトラ政策によってマレー人優遇政策をとってきた。実際には国内公用語としてマレー語が使用され,経済,医療,研究等におけるエリート層の共通語としては英語が用いられるといったダイグロッシア〔diglossia〕(Ferguson, 1959)的状況が見られる。今回の言語政策の転換は1960年代にアジア諸国が独立し国家建設を推進していくための手段としての公用語の選定といった状況とは異なり,主にここ10数年で加速した経済のグローバル化やIT・バイオ技術の世界的進展を背景とするきわめて実利的要請によって出現しているとみることができる。このことはアジア全体の動きとしてとらえられる。つまり,言語政策の今日的課題の重要なポイントは,よりプラグマティックな経済政策の一部として理解することが必要となっているのではないか。

詳しくは,日本言語政策学会 関東地区月例研究会のページをご覧ください。

【御礼】シンポジウム「多文化共生地域で日本語を学ぶこと・教えること」

シンポジウム「多文化共生地域で日本語を学ぶこと・教えること」平成19年度文化庁地域日本語教育支援事業(連携推進活動)「地域の教育力としての日本語学習支援活動と日本語学級の連携推進の試み――夜間中学の役割再構築化に向けて」

プログラム

シンポジウム開催記念特別上映会 夜間中学記録映画「こんばんは」

日本言語政策学会事務局が当研究室に移動しました

2007年度より,日本言語政策学会の事務局が,当研究室に移りました。それに伴い,月例研究会も,2007年9月からは,早稲田大学西早稲田キャンパス22号館[MAP]で行われる予定ですので,ぜひご参加ください。

なお,入会申込書は,日本言語政策学会のホームページからダウンロードできます。

平成18年度私立大学等研究設備整備費補助金(申請者:宮崎里司)の交付決定

言語習得研究室責任者が申請していた,私立大学等研究設備等整備費の交付が決定しました。

注視点記録装置EMR-8Bと眼球運動データ処理部EMR-dFactory は,軽量化により屋内外でのデータ収集が可能で,眼球運動を瞳孔,角膜反射方式により精度よく計測し,コンピューターによって簡便に定量解析ができる装置です。

これにより,瞳孔/角膜反射方式による眼球運動の高精度な検出が可能になり,さらに,教室場面・教室外場面での外国人学習者の視線行動をはじめとした,接触場面でのインターアクション行動の生理学的検証に着手することができます。

当研究室在籍の院生による,眼球運動計測システムを用いたこれまでの研究には,眼球運動の軌跡から見た学習者の文章産出(アカデミック・ライティング)過程や,学部留学生に必要な批判的読み(アカデミック・リーディング)の過程とその読解ストラテジー,さらには,大学の講義場面における留学生の聴解過程と問題処理ストラテジーに関する研究などがあります。

文化庁地域支援事業に連続採択決定

当研究室は,平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業「日本語教室設置運営」の委嘱事業に続き,この度平成19年度文化庁地域日本語教育支援事業「連携推進活動」として,「地域の教育力としての日本語学習支援活動と日本語学級の連携推進の試み――夜間中学の役割再構築化に向けて」(事務局 〒131-0044 東京都墨田区文花1-20-7 早稲田大学・すみだ産学官連携プラザ すみだサテライトラボ108号室)の委嘱事業に採択されました。

墨田区を知る決定版「21世紀のすみだからの発信:すみだ学へのいざない」(オープンカレッジ・墨田区寄附講座;コーディネーター,宮崎里司)2006年度に引き続き,連続開講。

早稲田大学エクステンションセンター2007年度後期科目。詳しくは追ってエクステンションセンターのホームページよりご案内します。

研究室紹介ビデオコンテンツができました

紹介ビデオ画面この度,研究科を目指す方のために,第二言語習得研究室と,言語教育政策研究室の紹介ビデオを新たに作成しました。研究室の概要が簡潔にまとめられています。Internet Explorerでごらんください。[ビデオコンテンツを見る

墨田区を知る決定版「21世紀のすみだからの発信:すみだ学へのいざない」(オープンカレッジ・墨田区寄附講座 コーディネーター 宮崎里司)好評のうち講座終了 来年度も開講予定

早稲田大学エクステンションセンター2006年度後期科目。

詳しい情報はこちらのチラシ[PDF]をご覧下さい。[パンフレットのご請求

日研 留学生教育学会〈功労賞〉受賞決定!

この度,日本語教育研究科は,留学生教育学会が新たに設けた,第一回「功労賞」を受賞することになりました。この賞は,留学生教育,国際連携と社会貢献等の分野で活躍・貢献した個人または団体に授与されるもので,2006年8月26日に,東京医科歯科大で開かれた,学会の研究大会で授与されました。なお,同賞は,現学会長の都河明子氏(東京医科歯科大学留学生センター教授)の寄附によって設立されました。

日本語教育研究科留学フェア(入試説明会)を北京外国語大学にて開催しました

日研の入試説明会とあわせ,海外における日本語教育学の認知度を向上し,その定着をさらに図るため,早大北京事務所の協力を得て,12月27日北京外国語大学にて留学フェアを開催しました。さらに,北京日本学研究センターの徐一平先生,北京大の趙華敏先生,北京外国語大学外語系の于日平先生,そして,清華大外語系の馮峰先生や王婉蛍先生などともお会いし,今後の早稲田との有機的な連携のあり方についても意見交換をしてきました

国土交通省「北関東圏における多文化共生の地域づくりのあり方に関する検討委員会」委員に嘱任されました

この委員会は,国交省を主管庁に,北関東圏の産業を維持する上で重要な,外国人と日本人が共生できる地域づくりを目指して実施される社会実験等を通じ,企業・自治体・地域の各主体が一体となって推進する多文化共生の地域づくりに向けた取り組みのあり方の検討を行うに際し,助言を行うことを目的とします。

文化庁地域支援事業に採択決定

当研究室は,平成18年度文化庁地域日本語教育支援事業「日本語教室設置運営」の委嘱事業に応募していましたが,この度「外国人生徒学習の会(事務局長 宮崎里司)」(事務局 〒131-0044 東京都墨田区文花1-20-7 早稲田大学・すみだ産学官連携プラザ すみだサテライトラボ108号室)を設置運営する事業に採択されました。

詳しい情報は,産学官連携プロジェクトのコーナーをご覧下さい。

2月9日(金):早稲田大学大学院日本語教育研究科入試説明会開催

日研の説明会を,2月9日(金)17:00~19:00に開催します。早稲田で日本語教育を学びたい方,日本語教師を目指す方必見の説明会です。演習(ゼミ)担当教員との個別相談会は,指導を希望する教員に直接質問できる絶好の機会です。入試要項(修士・博士後期課程)も無料配布いたします。予約不要,直接ご来場ください。

  • とき:2007年2月9日(金)17:00~19:00
  • 場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス 22号館2階 [アクセス]
  • 参加費:無料。予約不要。

2月13日(火):日本語・日本語教育研究会
「少年院における外国人処遇の概要~日本語学習を中心に」講師:室橋剛氏(久里浜少年院首席専門官)

久里浜少年院法務教官の室橋剛氏をお迎えし,2006年度日本語・日本語教育研究会が下記のように行います。同少年院国際科に収容されている外国人受刑者に対する日本語教育の現状を中心に,本格的な多文化共生社会を迎える日本の外国人対策についてお話いただきます。

  • 日時:2007年2月13日(火)16:30-18:00
  • 場所:早稲田大学22号館(西早稲田キャンパス)2階203教室 入場無料・予約不要

2006年9月9日(土),早稲田大学日本語教育学会 秋季大会

事前申し込み不要です。直接ご来場ください。

  • 2006年9月9日(土)10:40~17:00
  • 早稲田大学・西早稲田キャンパス(中央図書館前 黄色いビル [MAP])
    • 〈A会場〉 22号館201教室
    • 〈B会場〉 22号館203教室
  • 参加費(発表資料集代,含):会員300円,非会員500円

詳しくは,早稲田大学日本語教育学会 2006年秋季大会のページをご覧下さい。

オーストラリア研究所連携講座「オーストラリアの歴史・社会・文化」(オープンカレッジ・オムニバス講座)
早稲田大学エクステンションセンター2006年度前期科目
どなたでも受講できます。コーディネーターは佐和田敬司氏(法学学術院)
第8回 「接触場面と言語管理」研究会開催のお知らせ
日時:2006年6月24日(土) 13:00~15:30
場所:早稲田大学 22号館 8階会議室
これまでの研究会スケジュールについてはこちらをご覧ください
「土の声,本の香り Double Bush Binding」展のお知らせ(早稲田大学オーストラリア研究所共催)
日時:2006年6月6日(火)-6月17日(土)10:00~18:30
場所:早稲田大学ワセダギャラリー(27号館)+総合学術情報センター展示室
日本言語政策学会 第8回大会 「グローバリゼーションと言語問題(2)」
宮崎里司・飯野公一・楊立明(国際教養学部)・菊池真美(早稲田大学国際交流企画課)(2006年6月18日)「留学教育と言語教育政策――大規模校からの問題提起」日本言語政策学会 第8回大会パネルセッション(早稲田大学22号館202教室 10:15-12:15)
「すみだと食文化」盛況のうちに終了
アサヒビール・早稲田大学カルチャーセミナー(コーディネーター 宮崎里司)
セミナーの様子の一部は,荒汐部屋ホームページでもご覧いただけます。
西口光一ゼミ(大阪大学)との合同セミナー合宿
博士課程在籍者による。
2006年3月3日~5日,伊豆川奈セミナーハウスにて開催。
日本語教育学会2006年度春季大会
(東京外国語大学 2006年5月21日)にて,7期生の高橋佳子・清水寿子がそれぞれ口頭発表します内容紹介[PDF]
2006年度4月入学 11期生(2名)の研究テーマを掲載しました。
早稲田大学大学院日本語教育研究科博士後期課程完成記念シンポジウムが,5月13日(土)開催
宮崎里司のオックスフォード通信 第2回,第3回,第4回
グーリアミール廟(サマルカンド) 現在,特別研究制度を利用し,オックスフォード大学に訪問研究員として在籍中の宮崎が,現地からレポートする「オックスフォード通信」。
第2回「BATJワークショップ・セミナーに参加して」では,国際交流基金ロンドン日本語センターでのセミナーに関して,第3回「ウズベキスタン日本語教師会 ワークショップに参加して」では,タシケント・サマルカンドでのフォーラムの模様を,そして第4回はプリンストン・モナシュ・オックスフォードと続いた在外研究を振り返って,お届けします。[2005/08/18]
宮崎里司のオックスフォード通信 第1回 「オックスフォード大学事情」
Chippie。寮に住む住人に,なぜかなついたチッピー(chippie: chip monkからの命名) 最後の研究地であるオックスフォードに着いて,はや1ヶ月。滞在先の,早稲田と大学間協定を締結しているWolfson Collegeより,当地の大学教育事情,こぼれ話,等,お届けします。[2005/7/20]
宮崎里司のモナシュ通信 第4回 「南オーストラリア大学でのセミナー・国際学術交流関係者との交流」
国際交流室にて,Matと モナシュからの最終回では,南オーストラリア大学での,学生交流・スタッフ交流など国際学術交流についての意見交換,David Chapmanが企画したセミナーの模様,などをお届けします。
次回からは,最後の研究地,イギリス・オックスフォードからお届すける予定です。[2005/5/31]
宮崎里司のモナシュ通信 第3回 「フランス日本語教師会シンポジウムでの講演を終えて」
オルレアン・マルトロワ広場にある騎馬姿のジャンヌ・ダルク像 第3回「フランス日本語教師会シンポジウムでの講演を終えて」では,オルレアン大学での発表「新しい日本語教育観:Teaching Japanese as a Foreign/Second Language という枠を超えて」の概要,フランスでの日本語教育の問題などについてお伝えします。[2005/5/14]
宮崎里司のモナシュ通信 第2回 「海外で日本語応用言語学を学ぶ」
モナシュ大学 日本語応用言語科大学院生 左から,押川さん,倉田さん,櫻井君 第2回は,「海外で日本語応用言語学を学ぶ」と題し,モナシュ大学大学院から,日本語応用言語学教育プログラムについてお伝えします。[2005/4/10]
宮崎里司のモナシュ通信 第1回 「年少者日本語バイリンガル・プログラムの現場から」
ロス・モア校長(中央)と日本語バイリンガル・プログラムコーディネーターのカイリーファーマー先生 第1回は,「日本語教育の視点から,海外の国際・教育・文化事情を伝える」と題し,ハンティングデール小学校からバイリンガル教育プログラムをお伝えします。[2005/2/16]
宮崎里司の「プリンストン通信」 第3回
自宅前のクリスマス・イルミネーション プリンストン大学東アジア研究科に訪問研究員として,宮崎が現地からレポートする「プリンストン通信」。第3回は,クリスマスを迎えたプリンストンから,連載以降,取材・学会出張も兼ねて訪れた各機関の紹介や,出会った方々と交わしたこれからの日本語教育に関する意見交換の内容などをお届けします。[2004/12/29]
宮崎里司の「プリンストン通信」 第2回
Lindt Chocolate ShopのTrick or TreatとJack-o'-Lantern 第2回は,Halloweenを終え後期の授業が始まったプリンストン大学から,ゲスト講演の模様や, スカイプというIP電話を利用した宮崎研究室院生への遠隔指導,さらに日研卒業生の来訪記などをお届けします。[2004/11/02]
アイカメラコーナーを新設
宮崎里司・宮崎七湖 2004 「学習者の眼球運動の軌跡からみた文章産出過程――アイカメラと内省報告からの検証」をご覧いただけます。[2004/09/22]
産学官連携セミナー「すみだと考える多文化共生社会」(全5回)の報告を掲載
旭鷲山関大相撲界から旭鷲山関をお迎えした第5回「すみだとすもうと外国人力士」を含め,これまでの墨田区との連携セミナーの内容をご報告します。[04/09/22]
宮崎研究室夏の合宿2004の記録を公開
2004年8月22日~24日,群馬県吾妻郡での宮崎研究室夏合宿の模様をお伝えします。[2004/09/22]
春口淳一さんによる「活動報告(吉林大学外国語学院)」を掲載
吉林大学の冬の光景春口さんは当研究室1期生で,現在中国吉林省の吉林大学外国語学院で日本語を教えています。現場からの生々しいレポートをご覧ください。[2004/07/27]
大学院メンバーリストを2004年度秋学期バージョンに更新
みなさん,来期もよろしく。[2004/07/27]
中国清華大学外国語学院日本語学科の助教授,王婉莹(オウワンイン)先生が,演習クラスにビジターとして来てくださいました
お忙しいところ,本当にどうもありがとうございました。またお越しください。[04/07/20]
「言語管理と脳の言語処理過程――事象関連電位(ERP)を使った日本語学習者のカタカナの表記逸脱研究」を掲載
ERP測定の様子脳波を用いた言語処理過程研究の報告です。村岡英裕(編) 2004 接触場面の言語管理研究 3 社会文化科学研究科研究プロジェクト報告書 104 千葉大学大学院社会文化科学研究科,より(pp.91-105.)[04/07/20]
関本保孝さんの「学校教育の現場から――夜間中学校で学ぶ多様な生徒たち」を掲載
『日本語教育新聞』22号(平成16年7月1日号)より転載。[04/07/17]
「早稲田大学と墨田区連携協定で文花中学校夜間学級の教育を支援――地域のニーズに応える」を掲載
夜間学級の様子『日本語教育新聞』22号(平成16年7月1日号) より転載。[04/07/16]
苍國来(そうこくらい・蒼国来)――内モンゴルから志願の挑戦・部屋は小さくても大きな夢」(宮崎里司)を掲載
月刊『大相撲』(読売新聞社)2004年2月号「異境から来た21世紀の力びと」への執筆記事。宮崎研究室は荒汐部屋を応援しています。[04/07/09]
8月28日(土)13:00~,旭鷲山関をお招きして,産学官連携セミナー「すみだと考える多文化共生社会」第五回を開催します。
「すみだとすもうと外国人力士」をテーマに,すみだ中小企業センター5階 サンシャインホール(墨田区文花一丁目19番1号)[地図]にて開催。
参加ご希望の方は,会場へ直接お越しください。入場料は無料です。[2004/08/06]
暑中お見舞い申し上げます
日本語教育学会 国際研究大会「21世紀の日本語教育現場を考える ─ 共通性と相違性の探求」
8月6日(金)7日(土)昭和女子大学にて。[公式サイト
「宮崎研究室」代表もシンポジウムコメンテーター(8月6日),及び研究発表セッション(8月7日)で,「接触場面の多様化とマルチメディア日本語教育:海外との遠隔インターアクションの試み」と題して,発表予定。[04/06/01]
7月31日(土)第四回:産学官連携セミナー「すみだと考える多文化共生社会」開催
13:00~15:00,早稲田大学すみだサテライト・ラボにて,「国際理解教育から多文化教育へ-オーストラリアの取り組みから学ぶもの」をテーマに,前田耕司さん(早稲田大学教育学部教授)にお話いただきます。
参加ご希望の方は会場へ直接お越しください。入場無料です。[04/07/05]
花籠部屋・荒汐部屋 見学レポート掲載
2004年6月2日実施。[04/07/05]
オーストラリア・メルボルン研修報告書掲載
2004年3月12日-22日,早稲田大学日本語教育研究科大学院生のオーストラリア研修の模様・報告を掲載しました。[04/07/05]
日本語教育学公開講座「効果的な第二言語習得法:外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」の講義スライドを公開しました。
早稲田大学日本語研究教育センターが開講する公開講座です。[04/06/22]
リンクにミスがありました。すでにダウンロード可能ですので,ぜひご覧ください。
9月に入学する当研究室8期生の紹介を掲載
今秋,新たに2名を迎えることとなりました。[04/06/22]
産学官連携セミナー「すみだと考える多文化共生社会」報告に写真を掲載
第一回「地域社会との協同作業を目指す産学連携プロジェクト:外国人,地域,日本語教育を考える 」4月10日(土) に開催しました
第二回「となりの席の外国人児童:教室,学校,地域社会」5月15日(土) に開催しました[04/06/04]
このサイトについてを新設
このサイトへのリンクはご自由にどうぞ。[04/06/01]
アリー・ジャン著『母さん,ぼくは生きてます』
アリー・ジャン氏は墨田区立文花中学校 夜間中学に通う学生です。[04/05/31]
映画「こんばんは」
墨田区立文花中学校 夜間中学を舞台にした記録映画です。ポスターより転載。[04/05/31]
黒海関のインタビュー記事
グルジア出身の黒海関の日本語習得についてなど。昨年の朝日新聞より転載。[04/05/31]
墨田区立文花中学校 夜間中学日本語学級見学報告
5月13日実施。[04/05/29]
すみだ・早稲田大学産学連携事業公開記念講演会「すみだとワセダと国際化――老舗旅館とすもう部屋おかみの語らい」の報告
2月7日(土)曳舟文化センター。藤屋旅館女将の藤ジニー氏と,高砂部屋師匠夫人の長岡恵氏を招いて開かれた講演会の模様。[04/05/27]
産学官連携セミナー第3回案内
6月26日(土)13:00-,早稲田大学すみだサテライト・ラボ(旧,西吾嬬小学校)にて。「自分のことばで語ることの意味:母語・第二言語,学校・地域の別を超えて」(細川英雄)[04/05/20]
すみだ区報「活発に動き出した“すみだキャンパス”」記事にリンク
墨田区・早稲田産学連携プロジェクト」の紹介記事です。[04/05/24]
『東京の日本語教育,日本語学級を考える集い』
6月12日(土)開催。ふるってご参加ください。[04/05/10]
中山弘子新宿区長へのインタビュー「多文化共生のまちづくり推進――キーポイントは日本語教育」
『日本語教育新聞』22号より転載。[04/05/22]
[04/05/11] ひとこと「相撲文字について」掲載
[04/05/11] 大学院生紹介を更新
[04/05/09] 「産学官連携セミナー」 第1回記録掲載
テーマ「地域社会との協同作業を目指す産学連携プロジェクト:外国人,地域,日本語教育を考える」
[04/05/06] 櫻井恵子 氏(韓国仁荷大学)のエッセイ「隣の国の言葉を学ぶ」を掲載
櫻井恵子 氏は,2003年度特別研究員として,言語習得研究室においでになりました。
季刊「日本語情報誌Ja-Net」29 (スリーエーネットワーク刊)より転載
[04/04/26] 応用言語学方法論のシラバス掲載
桜美林大学国際学研究科言語教育専攻日本語教育専修,修士課程配当
[04/04/22] 「産学官連携セミナー」 第2回~第4回の案内を掲載。
墨田区と早稲田大学が,文化の育成・発展や産業振興,人材育成,まちづくり,学術等,幅広い分野での相互連携を図る「墨田区・早稲田産学連携プロジェクト」の一環です。
[04/04/21] 理論研究「第二言語習得論」シラバスを掲載。
大学院担当講座。2004年度版。スケジュールやレポートのサンプルがご覧になれます。
[04/04/20] 2004年度4月入学の大学院生を掲載。
[04/04/19] 餅つき大会2003年度レポートが早稲田ウィークリーに掲載。
[04/04/19] 「オーストラリアの言語教育政策に関する質問集」を掲載
[04/05/06] 5月15日(土)「産学官連携セミナー」 第2回 開催
早稲田大学すみだサテライト・ラボ(旧,西吾嬬小学校)[地図]にて。
「となりの席の外国人児童:教室,学校,地域社会」 をテーマに,早稲田大学で教鞭を執る,年少者日本語教育の専門家と,墨田区の小学校通級日本語教室で教える教員が,地域の日本語教育について語ります。外国人児童に対する日本語教育の問題について一緒に考えてみませんか。
[04/04/26] 日本語教育学会春季大会 開催:東海大学,5月22日(土)~23日(日)
当研究室も,発表,応援,勉強に馳せ参じます。
【口頭発表:5月23日(日)】
宮崎里司 「正統的周辺参加論からみた外国人力士の日本語習得過程」 (15:00-15:30)
千田昭予 「非教室環境での日本語学習の動機づけ」(16:10~16:40)
[04/04/03] ホームページのアドレスが変わりました。
ブックマークの変更をお願いします。
新URL(このページのアドレス): http://www.f.waseda.jp/miyazaki/
[03/12/20]研究室忘年会のおしらせ [PDF:21KB]